京成杯AH

セントウルS

ショウナンアンセム

(牡5、美浦・田中剛厩舎)

ジャングルポケット
ヴォラドーレス
母父クロフネ
通算成績29戦6勝
連対時
平均馬体重
475kg (最高:486kg)
(最低:462kg)
前走時馬体重484kg
POINT
ジャングルポケット産駒らしく飛節の折りが深い。瞬発力に秀でた形で、この馬はスタートセンスも良いのでテンからスピードに乗ることができる。ダート馬のようなスジがハッキリとした筋肉が付いている馬で、どちらかといえばパワー型の印象。ただ、手先は比較的軽いため、芝の高速決着にも対応できる。トモには厚みがあって立派に見せており、馬体の張りも引き続き良い状態をキープしている。

ヒーズインラブ

(牡5、栗東・藤岡健厩舎)

ハービンジャー
シーズインクルーデッド
母父Include
通算成績18戦6勝
重賞勝利 18年ダービー卿チャレンジ(G3)
連対時
平均馬体重
523kg (最高:528kg)
(最低:518kg)
前走時馬体重524kg
POINT
マイルを主戦場としているが、比較的胴が長く見える体型。ただ、肩のラインが立っていることもあり、前駆の可動域はそう広くはなさそう。前脚がやや短く、重心のバランスも前傾寄りであることから、距離はやはりマイルくらいが合っているのだろう。蹄底に厚みがあり、繋ぎも短く立っている。ハービンジャー産駒は道悪巧者が多いことで知られているが、この馬も上手にこなしてくれそうな脚元の造り。毛艶も上々で、1週前の時点で特に太め感もない好仕上がりで挑めそうだ。
今週のイチオシ

ベステンダンク

(牡6、栗東・安達厩舎)

タイキシャトル
ユキノマーメイド
母父スペシャルウィーク
通算成績29戦6勝
連対時
平均馬体重
493kg (最高:508kg)
(最低:480kg)
前走時馬体重508kg
POINT
障害戦を2走経験して平地に戻した米子Sが圧巻の内容。身体面にも如実に表れており、馬体全身の筋肉がパンと張っている。トモ脚の下腿部には網目状に血管がハッキリと浮いていて、筋肉の引き締まり方が素晴らしい。クビさしは太く短く、全体のシルエットを見てもマイルがベストの距離。腹周りはもう少し絞れてきてもいいが、元々腹袋も立派なタイプなので、あと1週間あればキッチリ仕上がってくるはず。勝ち負けに期待している。

ヤングマンパワー

(牡6、美浦・手塚厩舎)

スニッツェル
スナップショット
母父サンデーサイレンス
通算成績24戦5勝
重賞勝利 16年富士ステークス(G3)
16年関屋記念(G3)
15年アーリントンカップ(G3)
連対時
平均馬体重
519kg (最高:526kg)
(最低:512kg)
前走時馬体重538kg
POINT
2、3走前は二桁着順に大敗してしまったが、前走は久しぶりに見せ場を作った。6歳馬だが依然筋肉量も豊富で、盛り上がった胸前の筋肉は目を見張るモノがある。典型的な曲飛で、父スニッツェルの飛節と良く似た形。ただ全体のシルエットは素軽い印象で、バランスの良い骨格は母方のサンデーサイレンスが発現していると考えられる。毛艶も光っており、肋骨が薄っすらと感じ取れるほど引き締まった体つき。状態は抜群に良いので、あとは久々の中山コースに戸惑わなければ好勝負。

ロードクエスト

(牡5、美浦・小島茂厩舎)

マツリダゴッホ
マツリダワルツ
母父チーフベアハート
通算成績19戦3勝
重賞勝利 16年京成杯オータムハンデ(G3)
15年新潟2歳ステークス(G3)
連対時
平均馬体重
450kg (最高:460kg)
(最低:444kg)
前走時馬体重460kg
POINT
1年ぶりの立ち写真。3歳春から4歳時にかけては馬体がなかなか増えてこなかったが、スプリント戦を続けて使われたこともあって徐々に筋肉量が増えてきており、特にトモの筋肉は昨年に比べハッキリと成長が窺える。蹄が薄く、脚元の造りは道悪よりも良馬場でこそ。中山の開幕週はピッタリだ。2年前にこのレースを勝った時よりも馬体構造がスピードタイプになっているが、特に気にする必要はなさそう。馬体の張りも上々で、復活の大駆けがあっても驚け無い。

ワントゥワン

(牝5、栗東・藤岡健厩舎)

ディープインパクト
ワンカラット
母父Falbrav
通算成績23戦5勝
連対時
平均馬体重
440kg (最高:456kg)
(最低:416kg)
前走時馬体重450kg
POINT
デビュー戦以来、着順に関係なく常にメンバー3位内の末脚を発揮している現役屈指の追込馬。胴が詰まった体型で伸縮力があり、斜尻で飛節の折りも深く、瞬発力に特化した馬体構造をしている。本来ならば新潟や東京のような広いコースがベストの印象だが、京成杯AHはペースが流れやすく、時として差し馬優勢のレースになることもしばしば。毛艶、トモの張りも抜群に良く見えるように夏競馬の疲れも感じさせない好仕上がりで、展開がハマれば突き抜ける可能性も十分。

アンヴァル

(牝3、栗東・藤岡健厩舎)

ロードカナロア
アルーリングボイス
母父フレンチデピュティ
通算成績8戦3勝
連対時
平均馬体重
452kg (最高:458kg)
(最低:446kg)
前走時馬体重456kg
POINT
父ロードカナロアから受け継いだ豊富な筋肉量が目立つ立ち姿。骨格の大きさ自体は牝馬の平均レベルだが、バランスの良さと前述の筋肉量で数字以上に立派に見せている。胴が詰まり気味なこともあり、1200mはベストの距離と考えて良いだろう。春先よりも全体的にボリュームアップしていて、前走も10着とはいえしっかりと脚を使っていた。キ甲も伸びており、着実な成長が窺える。一叩きされて体は締まってきており、馬体の張りも良好。巻き返しに期待している。

グレイトチャーター

(牡6、栗東・鮫島厩舎)

サクラバクシンオー
エーゲリア
母父Giant’s Causeway
通算成績36戦5勝
連対時
平均馬体重
481kg (最高:500kg)
(最低:464kg)
前走時馬体重484kg
POINT
サクラバクシンオー産駒らしく胸前の筋肉が盛り上がるように発達しており、胴も詰まったスプリンター体型。腹周りはふっくらとしているが、後躯に向かって締まった形。このような体型をした馬は背中の伸縮性に優れており、鋭い末脚を使える。トモの筋肉にもハッキリとスジが入っているように、後躯の張りも素晴らしい。蹄は薄く、良馬場のスピード勝負でこそ力を発揮しそうだ。近走も着差のない競馬を続けており、大駆けがあっても不思議ない。

ダイアナヘイロー

(牝5、栗東・大根田厩舎)

キングヘイロー
ヤマカツセイレーン
母父グラスワンダー
通算成績22戦7勝
重賞勝利 18年阪急杯(G3)
17年TV西日本北九州記念(G3)
連対時
平均馬体重
464kg (最高:476kg)
(最低:454kg)
前走時馬体重478kg
POINT
父が欧州血統のキングヘイローということもあり腹袋が立派で、胴も詰まり気味。トモの筋肉もくっきりとスジが浮くほどに発達している、いわば典型的なスプリンター体型。蹄は薄く、時計勝負に強そう。開幕週の馬場も味方してくれそうだ。前走時も函館SSを一叩きされて状態は上向いていると思ったのだが、結果は7着。なかなか噛み合わない競馬が続いているが、今回も背中には銭形が浮いており、代謝はかなり良さそう。状態は間違いなく良いはずなので、巻き返しに期待している。
今週のイチオシ

ファインニードル

(牡5、栗東・高橋忠厩舎)

アドマイヤムーン
ニードルクラフト
母父Mark of Esteem
通算成績25戦8勝
重賞勝利 18年高松宮記念(G1)
18年シルクロードS(G3)
17年産経賞セントウルS(G2)
連対時
平均馬体重
469kg (最高:488kg)
(最低:458kg)
前走時馬体重480kg
POINT
胴の詰まった正方形のシルエットは典型的なスプリンターの特徴。胸前~肩からキ甲にかけての筋肉は現役随一と呼べるほどで、全体を見回しても皮膚の薄さが感じられるほど筋肉の張りが素晴らしい。前腕、後肢の下腿部には網目状に血管が浮いており、通常あまり浮き出さない場所である腹周りにも血管が浮き出ている。休み明けとは思えないほど毛艶も良好で、太め感も全く感じられない。まず勝ち負けになる仕上がりと見た。

ラブカンプー

(牝3、栗東・森田厩舎)

ショウナンカンプ
ラブハート
母父マイネルラヴ
通算成績11戦2勝
連対時
平均馬体重
427kg (最高:432kg)
(最低:424kg)
前走時馬体重426kg
POINT
軽快なスピードを持ち味とする馬で、蹄の角度も平たく寝ている。良馬場・高速決着を希望する脚元の造りといえるだろう。全体的にシャープな体つきで、馬体重も430キロと小柄な部類に含まれる。森田厩舎はこのように良い意味で細身に映る馬が多く、それが短距離戦での強さに繋がっていると見ていい。トモは坂路調教の賜物か、正方形で肉付きがいい。まだ腰高な面は残すが、頼り無さは感じられない。連続好走の疲れもなさそうで、勝ち負け必至だろう。

レジーナフォルテ

(牝4、美浦・佐藤吉厩舎)

アルデバラン2
ナイキトライアンフ
母父ボストンハーバー
通算成績21戦5勝
連対時
平均馬体重
489kg (最高:498kg)
(最低:474kg)
前走時馬体重496kg
POINT
米国血統ということもあり、牝馬らしからぬ骨量と筋肉量を誇る。短く立った繋ぎは道悪やダートで活きそうな形。ただ、蹄の角度自体は平均的で、高速決着にも十分対応可能な造りといえるだろう。腹周りはいつも立派に見せる馬で、今回も腹袋がぽっこりと出ている。余裕分もあるが、最終追い切りで整ってくるレベルだろう。馬体も充実しており太め感はない。背中には銭形が浮いて体調の良さが窺える。関西圏への輸送をこなせれば上位に食い込めそうだ。

ダイメイプリンセス

(牝5、栗東・森田厩舎)

キングヘイロー
ダイメイダーク
母父ダンスインザダーク
通算成績22戦6勝
重賞勝利 18年アイビスサマーD(G3)
連対時
平均馬体重
498kg (最高:508kg)
(最低:490kg)
前走時馬体重502kg
POINT
【特別登録せず】馬体重が500キロ以上ある大型の牝馬だが、立ち写真を見てもわかるように非常にシャープで素軽いシルエットを披露している。前脚が短く、自然と前傾姿勢になる造りはスプリンターに多い重心で、スピードの乗りが良いとされる。千直競馬に強いように、時計勝負でこそ台頭してくるタイプといえそうだ。夏に3度使われているが、馬体を見る限りダメージは皆無で、むしろ毛艶と馬体の張りが光っているように調子は良さそう。引き続き上位争いできるはずだ。

京成杯AH

セントウルS

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