毎日王冠

京都大賞典

アエロリット

(牝4、美浦・菊沢厩舎)

クロフネ
アステリックス
母父ネオユニヴァース
通算成績11戦3勝
重賞勝利 17年NHKマイルカップ(G1)
17年クイーンステークス(G3)
連対時
平均馬体重
489kg (最高:504kg)
(最低:476kg)
前走時馬体重502kg
POINT
500キロ近い馬体重があり、牝馬の中ではかなり骨格が立派。トモの筋肉量も豊富でスピードがありそうだ。背中と腹側のラインが平行に近く、瞬発力よりも持続力に長けたタイプの造り。切れ味勝負に持ち込むよりも、自身で動き出す競馬のほうが合っているだろう。今回は休み明けということで良化余地を残しつつの仕上がりだが、腹回りはスッキリとしており、十分に力は発揮できる状態に整ったと考えて良いだろう。

キセキ

(牡4、栗東・中竹厩舎)

ルーラーシップ
ブリッツフィナーレ
母父ディープインパクト
通算成績11戦4勝
重賞勝利 17年菊花賞(G1)
連対時
平均馬体重
491kg (最高:498kg)
(最低:486kg)
前走時馬体重494kg
POINT
やや腰高に映るのは父ルーラーシップからの遺伝で、肩周りや仙骨のラインも父に似た造り。胴が長めに見えるシルエットで、距離は長いほうが良さそう。1800m戦での勝ち星はあるものの、強豪が集まる重賞でスピード勝負になった場合、若干分が悪い印象も。蹄が小さく立っており、いわゆる道悪が巧いとされる形。菊花賞の泥んこ馬場をこなしたのも頷ける。休み明けで腹回りはふっくらしているが、馬体には張りが戻ってきており、体調自体は良さそう。地力で巻き返しても不思議ではない。

ケイアイノーテック

(牡3、栗東・平田厩舎)

ディープインパクト
ケイアイガーベラ
母父Smarty Jones
通算成績7戦3勝
重賞勝利 18年NHKマイルカップ(G1)
連対時
平均馬体重
459kg (最高:468kg)
(最低:450kg)
前走時馬体重456kg
POINT
前走時で馬体重450キロ台と数字だけ見ると決して大型馬ではないが、立ち写真を見ても分かるように隆々とした筋肉で、非常に見栄えのする馬体の持ち主。特にトモのボリュームは丸みを帯びてパンと張っており、ひと夏越して更にボリュームアップしてきた印象だ。同様に、胸前の筋肉も盛り上がるように発達。スピード決着に強そうなタイプだ。胴がやや詰まって見えるだけに距離は1800mくらいが上限か。毛艶も光っており体調の良さを感じる。やや腹周りが立派だが、1週あれば仕上がってくるだろう。この馬が2番手評価。
今週のイチオシ

サトノアーサー

(牡4、栗東・池江寿厩舎)

ディープインパクト
キングスローズ
母父Redoute’s Choice
通算成績11戦4勝
重賞勝利 18年エプソムカップ(G3)
連対時
平均馬体重
476kg (最高:490kg)
(最低:464kg)
前走時馬体重480kg
POINT
斜尻直飛のディープインパクト産駒らしい体型。全体のバランスが非常に整っており、現役でも指折りの好馬体。特に前脚はスラッと長く、伸び伸び走ることのできる東京コースはピッタリだ。3歳時は筋肉量がフレームに追いついていない面が散見されていたものの、4歳夏を迎えて本格化。トモのボリュームは明らかに増えてきており、成長が著しい。休み明けながら腹周りはシャープに仕上がっていて、いきなり能力全開できる体つき。4歳世代でも屈指のポテンシャルを秘めた馬だけに、G1馬に一泡吹かせるチャンス到来といったところだ。

ステファノス

(牡7、栗東・藤原英厩舎)

ディープインパクト
ココシュニック
母父クロフネ
通算成績28戦4勝
重賞勝利 14年富士ステークス(G3)
連対時
平均馬体重
479kg (最高:488kg)
(最低:470kg)
前走時馬体重486kg
POINT
ディープインパクト産駒の中でもがっしりとしていて、立派な骨格。スピードは勿論のこと、パワーの要る馬場もこなせるタイプだ。7歳馬にしてはしっかりと筋肉量をキープしているものの、宝塚記念時と比較すると若干陰りが見られるような雰囲気も。また、元々叩いて良くなる馬であり。今回は全体的に次を見据えた仕上げに見える。それでも肋骨は薄っすらと感じ取れるので、動ける状態には整っていると見た。

ステルヴィオ

(牡3、美浦・木村厩舎)

ロードカナロア
ラルケット
母父ファルブラヴ
通算成績7戦3勝
重賞勝利 18年フジTVスプリングS(G2)
連対時
平均馬体重
460kg (最高:466kg)
(最低:456kg)
前走時馬体重462kg
POINT
ロードカナロア産駒は大まかに「筋肉が隆々としたタイプ」と、「全体的になだらかな筋肉の付き方をしたタイプ」に分かれるが、この馬は後者。当然筋肉量は優れたモノを秘めているものの、肩周りの肉の付き具合などを見ていても、非常にシャープで素軽い造り。これは二冠牝馬のアーモンドアイにも言えることで、走る馬の共通項と言っても良い。スラッと伸びた脚、整ったバランスからも広い東京コースはベストの舞台。休み明けでも太め感なくキッチリ仕上がっている。

アルバート

(牡7、美浦・堀厩舎)

アドマイヤドン
フォルクローレ
母父ダンスインザダーク
通算成績30戦9勝
重賞勝利 15~17年ステイヤーズS(G2)
17年ダイヤモンドS(G3)
連対時
平均馬体重
469kg (最高:478kg)
(最低:458kg)
前走時馬体重480kg
POINT
腹袋はやや大きめだが、全体のシルエットはステイヤーらしいムダの無い体つき。7歳秋を迎えたが、肩周りには血管が浮いているように馬体の張りも十分で、年齢を感じさせない。ただ、全体的に良化余地を残した仕上げであり、この馬は肋骨が感じ取れるくらいシャープな造りの時に好走しているイメージ。ココを使って良くなりそうな雰囲気だ。次走以降で狙ってみたい1頭。

ウインテンダネス

(牡5、栗東・杉山厩舎)

カンパニー
モエレメルシー
母父マジックマイルズ
通算成績29戦6勝
重賞勝利 18年目黒記念(G2)
連対時
平均馬体重
494kg (最高:502kg)
(最低:476kg)
前走時馬体重502kg
POINT
馬体重500キロを超える大型馬だが、全体的に細身に映る体つきで、イメージ的には長距離を得意としそうなシルエット。仙骨の角度があり、飛節も真っ直ぐに伸びた直飛。瞬発力に秀でた形といえるだろう。目黒記念は狭いところを割って伸びてきたが、本来は長く脚を使わせて持ち味が活きる造りに見える。休み明けだが仕上がりやすいタイプなのだろう、肋骨がわずかに感じ取れるベストのボディコンディション。相手関係がカギとなるが、この馬自身は能力をフルで発揮できそう。好勝負に期待。

サトノダイヤモンド

(牡5、栗東・池江寿厩舎)

ディープインパクト
マルペンサ
母父Orpen
通算成績15戦7勝
重賞勝利 17年阪神大賞典(G2)
16年有馬記念(G1)
16年菊花賞(G1)
16年神戸新聞杯(G2)
16年きさらぎ賞(G3)
連対時
平均馬体重
500kg (最高:506kg)
(最低:498kg)
前走時馬体重508kg
POINT
相変わらずバランスの良い立ち姿を披露している。春は天皇賞を使わずに中距離路線を歩んだが、胴の長さにゆとりのある造りで、クラシックディスタンス以上の距離が良さそうな体型をしている。2400mに距離が延びるのは純粋に好材料。馬体の張りも徐々に成績が良かった頃のモノに近づいており、トモにはハッキリとスジが入っている。血管も浮き出ており、状態は休み明けでも前走以上。復活Vに期待できる好仕上がりだ。
今週のイチオシ

シュヴァルグラン

(牡6、栗東・友道厩舎)

ハーツクライ
ハルーワスウィート
母父Machiavellian
通算成績25戦7勝
重賞勝利 17年ジャパンカップ(G1)
16年アルゼンチン共和国杯(G2)
16年阪神大賞典(G2)
連対時
平均馬体重
471kg (最高:480kg)
(最低:464kg)
前走時馬体重474kg
POINT
ハーツクライ産駒らしいゆったりとした体つきで、長距離向きの馬体。筋肉量も多く、さすが現役最高賞金獲得馬といえる立ち姿だ。これまでの戦績を振り返ると、シーズン初戦はやや余裕を持たせた仕上げで善戦→G1本番で好走、がパターンとして定着していたが、今回は全身に血管が浮き上がっているように馬体の張りが抜群で、これまでの休み明けとは一味違う仕上げ方。腹周りは若干立派に見えるものの、1週前で全体的に引き締まっているので全く問題ないだろう。最も勝利に近いと見た。

スマートレイアー

(牝8、栗東・大久龍厩舎)

ディープインパクト
スノースタイル
母父ホワイトマズル
通算成績32戦9勝
重賞勝利 17年京都大賞典(G2)
14・16年阪神牝馬S(G2)
16年東京新聞杯(G3)
連対時
平均馬体重
466kg (最高:476kg)
(最低:460kg)
前走時馬体重468kg
POINT
飛節の角度も真っ直ぐでディープインパクト産駒らしい形。さすがに8歳馬ということもあり大きな変わり身・上積みは見込みづらいが、全体的にシャープに見せているように休み明けでもいきなり動けそうな仕上がりではある。マイル・中距離・そして2400mと幅広い距離で結果を残してきた馬だが、この造りなら現状2400mくらいが合っているだろう。地力でどこまで対抗できるか。

レッドジェノヴァ

(牝4、美浦・小島茂厩舎)

シンボリクリスエス
コロンバスサークル
母父ホワイトマズル
通算成績13戦5勝
連対時
平均馬体重
492kg (最高:502kg)
(最低:486kg)
前走時馬体重486kg
POINT
やや腰高に見えるのはシンボリクリスエス産駒に良く見られる特徴で、父寄りの血が発現していることの証明といえる。胴が長く見えるように長距離向きの体つきをしており、3000m級の距離もこなせそうな印象がある。がっしりとした筋肉の付き方で、柔軟に伸びるというよりも純粋なパワーに秀でている印象。時計勝負になりやすい開幕週の京都でどこまで対応できるか。背中には銭形が浮いているように代謝が良さそうで、仕上がりは上々。相手は強いが状態は文句なし。

パフォーマプロミス

(牡6、栗東・藤原英厩舎)

ステイゴールド
アイルビーバウンド
母父タニノギムレット
通算成績14戦6勝
重賞勝利 18年日経新春杯(G2)
連対時
平均馬体重
449kg (最高:452kg)
(最低:438kg)
前走時馬体重448kg
POINT
【感冒のため出走取消】ステイゴールド産駒らしく牡馬にしては450キロ台と小柄な馬であるが、付くべきところに筋肉が付いていることもあって、見た目から小さなイメージは受けない。6歳馬ながら14戦と数を使われていないので、全体的にひと夏越して馬体がボリュームアップしてきた点は好感を受ける。今回は休養明けということで腹周りをふっくらと見せているが、春先は肋骨が感じ取れるほど細身に仕上がっていた。却ってこのくらいの状態の方が良いパフォーマンスを見せる可能性もある。争覇圏内の1頭。

毎日王冠

京都大賞典

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