今週のイチオシ

アーモンドアイ

(牝3、美浦・国枝厩舎)

ロードカナロア
フサイチパンドラ
母父サンデーサイレンス
通算成績6戦5勝
重賞勝利 18年秋華賞(G1)
18年優駿牝馬(G1)
18年桜花賞(G1)
18年日刊スポシンザン記念(G3)
連対時
平均馬体重
468kg (最高:480kg)
(最低:462kg)
前走時馬体重480kg
POINT
筋骨隆々といった印象の父ロードカナロアに似ず、全体的になだらかな筋肉の付き方をした馬。印象的には母フサイチパンドラの特徴が強く出ている。バランスの良いシルエットで、東京のような広いコースで末脚が更に活きそうだ。背中・胴周りもゆとりある造りで、2400mの距離も問題なくこなす。秋華賞1着からの参戦となるが、ダメージは全く感じられず、むしろこれまで見たこの馬の立ち写真の中で一番と言って良いほど馬体の張り、毛艶の乗りが素晴らしい。古馬相手でも主役を張れると見た。

ウインテンダネス

(牡5、栗東・杉山厩舎)

カンパニー
モエレメルシー
母父マジックマイルズ
通算成績31戦6勝
重賞勝利 18年目黒記念(G2)
連対時
平均馬体重
494kg (最高:502kg)
(最低:476kg)
前走時馬体重504kg
POINT
背中の長い体型をしており、中長距離以上を得意とする形。馬体重500キロほどの大型馬だが、シルエットは脚長で全体にスラッと見せており、素軽さを感じさせる立ち姿。オープン入りを果たした緑風Sでは逃げて2400mを2分22秒9という好時計で逃げ切ったように、スピード能力が高い。ジャパンCは時計勝負になりやすく、1週前の東京も高速決着が続いていた。適性的に侮れない1頭。前走時は休み明けながらスッキリと仕上がっていたが、今回もデキをキープ。展開次第で進出も。

ガンコ

(牡5、栗東・松元茂厩舎)

ナカヤマフェスタ
シングアップロック
母父Singspiel
通算成績31戦6勝
重賞勝利 18年日経賞(G2)
連対時
平均馬体重
489kg (最高:504kg)
(最低:480kg)
前走時馬体重500kg
POINT
長距離にシフトして素質が開花。ただ、馬体構造は腹袋が大きく、全体にどっしりとした印象を与える立ち姿を披露しているようにパワー溢れる体つきで、短距離やダートを使われていたのも納得できる。力の要る馬場やコースが合っているのではないだろうか。決め手とスピードの絶対値が問われる東京コースでどこまでやれるか。毛艶は黒光りして代謝の良さを感じさせ、トモの張りは前走以上。デキに関しては文句なし。

キセキ

(牡4、栗東・中竹厩舎)

ルーラーシップ
ブリッツフィナーレ
母父ディープインパクト
通算成績13戦4勝
重賞勝利 17年菊花賞(G1)
連対時
平均馬体重
491kg (最高:498kg)
(最低:486kg)
前走時馬体重496kg
POINT
全体の骨格に対して背中が長い馬で、馬体構造的に長距離をこなせる下地がある。400mの距離延長はプラス材料と捉えて何ら問題ないだろう。ストライドも大きく、広々とした東京コースはピッタリの舞台。毎日王冠→天皇賞と使って今回は秋3戦目。余力が気になるところだが、トモの張りは前走時と変わらない状態をキープしており、馬体が萎んだ印象も全く感じられない。毛艶も光って体調の良さが伝わってくる。引き続き好勝負に期待したい。

サウンズオブアース

(牡7、栗東・藤岡健厩舎)

ネオユニヴァース
ファーストバイオリン
母父Dixieland Band
通算成績28戦2勝
連対時
平均馬体重
499kg (最高:506kg)
(最低:488kg)
前走時馬体重492kg
POINT
筋肉量の多いガッシリとした体型で、ネオユニヴァース産駒は得てしてこのようなパワータイプの産駒が多い。7歳秋を迎えたが全く衰えを見せることなく筋肉量をキープしており、非常に若々しい体つき。後肢の下腿部にはクッキリと血管が浮き上がっているように、馬体の張りも年齢を感じさせない。肋骨が薄っすらと見えるようにレース1週前にしてベストの仕上がりで、自身の現状の力は遺憾なく発揮できそうだ。

サトノクラウン

(牡6、美浦・堀厩舎)

Marju
ジョコンダ2
母父Rossini
通算成績19戦7勝
重賞勝利 17年宝塚記念(G1)
17年京都記念(G2)
16年香港ヴァーズ(G1)
16年京都記念(G2)
15年報知杯弥生賞(G2)
14年東京スポーツ杯2歳S(G3)
連対時
平均馬体重
482kg (最高:498kg)
(最低:468kg)
前走時馬体重482kg
POINT
欧州血統らしく腹袋が立派で、重厚感のある立ち姿。このような馬体構造の馬は純粋なスピード・瞬発力勝負になると苦しいが、道悪馬場や全馬がバテるような展開には滅法強い。全体に緩く見せているのは元々の造りが影響しているものの、今回は宝塚記念以来の実戦で、腹周りはやや余裕残し。筋肉の張りも全盛期に一歩及ばない印象で、使って良化してくることだろう。絶対能力の高さでどこまでやれるか。

サトノダイヤモンド

(牡5、栗東・池江寿厩舎)

ディープインパクト
マルペンサ
母父Orpen
通算成績16戦8勝
重賞勝利 18年京都大賞典(G2)
17年阪神大賞典(G2)
16年有馬記念(G1)
16年菊花賞(G1)
16年神戸新聞杯(G2)
16年きさらぎ賞(G3)
連対時
平均馬体重
502kg (最高:512kg)
(最低:498kg)
前走時馬体重512kg
POINT
昨秋から今春にかけて結果が出ないレースが続いていたが、前走の京都大賞典で復活V。現役でも指折りのバランスが整った見栄えする立ち姿で、四肢がスラリと伸びたシルエットは典型的な中長距離馬のそれ。ストライドも大きく、広い東京コースは勝ち鞍こそ無いものの、ダービー2着の実績を踏まえても適条件と判断してOKだろう。気になるのは状態面だが、今回はやや腹周りがふっくらして見えるように、パワー寄りの体つきに仕上げてきた印象。馬体の張りも問題なく、ここでも勝ち負けになる。

シュヴァルグラン

(牡6、栗東・友道厩舎)

ハーツクライ
ハルーワスウィート
母父Machiavellian
通算成績26戦7勝
重賞勝利 17年ジャパンカップ(G1)
16年アルゼンチン共和国杯(G2)
16年阪神大賞典(G2)
連対時
平均馬体重
471kg (最高:480kg)
(最低:464kg)
前走時馬体重472kg
POINT
胴長脚長の体型はいかにもハーツクライ産駒らしい形で、典型的な中長距離馬といった印象。背中が長く、ストライドも大きい。このレースは昨年制しているように適性に関して特に言うことはないだろう。気になるのは状態面。前走はこの馬の休み明けとしてはなかなかの好仕上がりであったが、よもやの4着に敗れてしまった。今回は一度使った効果が明確に現れており、毛艶も輝いて代謝が更に良くなってきた印象。下腿部には太い血管が浮いているように馬体の張りも抜群、巻き返しは必至。

スワーヴリチャード

(牡4、栗東・庄野厩舎)

ハーツクライ
ピラミマ
母父Unbridled’s Song
通算成績12戦5勝
重賞勝利 18年大阪杯(G1)
18年金鯱賞(G2)
17年アルゼンチン共和国杯(G2)
17年共同通信杯(G3)
連対時
平均馬体重
504kg (最高:520kg)
(最低:492kg)
前走時馬体重510kg
POINT
胴長、曲飛とハーツクライの特徴が随所に出ている馬で、心肺機能の高さも特筆モノ。長く鋭い末脚を使うことのできる馬体構造だ。大阪杯を制してはいるものの、胴周りに比較的ゆとりがあるので、2400mでパフォーマンスを上げてくる可能性は高い。本来使って良くなるところのある馬で、天皇賞の1週前よりも今回のほうが筋肉の張りは上。大敗の身体的ダメージは感じられない。腹周りもスッキリと見せており、改めて上位争いに期待したい。

ノーブルマーズ

(牡5、栗東・宮本厩舎)

ジャングルポケット
アイアンドユー
母父Silver Hawk
通算成績30戦5勝
連対時
平均馬体重
479kg (最高:496kg)
(最低:456kg)
前走時馬体重496kg
POINT
肉付きの良いタイプで見た目から筋肉量の多さが伝わってくる立ち写真。骨格に対して胴周りの長さがあり、長い距離が合っていそう。父ジャングルポケット譲りの大きな腹袋を持っており、底力の要るタフな流れでこそ持ち味が活きる馬体構造の持ち主。如何せん太めに映ってしまうが、馬体の張り自体は上々であり、状態面で特に不安は感じられない。相手は揃っているが、大駆けの可能性も一考。

ミッキースワロー

(牡4、美浦・菊沢厩舎)

トーセンホマレボシ
マドレボニータ
母父ジャングルポケット
通算成績10戦3勝
重賞勝利 17年朝日セントライト記念(G2)
連対時
平均馬体重
487kg (最高:494kg)
(最低:482kg)
前走時馬体重482kg
POINT
現役古馬の中でもバランスの良さは特筆モノで、かつ筋肉量も多いので非常に見栄えする立ち姿を披露している。トーセンホマレボシ-ディープインパクトと続く血統の影響か、斜尻直飛でディープインパクトの特徴を前面に示した後躯の造り。長く良い脚を使える構造で、東京コースは未経験だが、合わないはずは無いと見ている。札幌記念から間隔が開いたため、全体的にまだ磨きをかける余地はあるものの、毛艶・馬体の張りは申し分なく、体調自体は良さそうだ。

マカヒキ

(牡5、栗東・友道厩舎)

ディープインパクト
ウィキウィキ
母父フレンチデピュティ
通算成績14戦5勝
重賞勝利 16年東京優駿(G1)
16年ニエル賞(G2)
16年報知杯弥生賞(G2)
連対時
平均馬体重
500kg (最高:506kg)
(最低:496kg)
前走時馬体重494kg
POINT
【出走回避となりました】500キロ近い大柄のディープインパクト産駒。母父からの遺伝か肩周りの筋肉量が豊富で、肘付きがハッキリとしている。前走の天皇賞(秋)ではイチオシとしてオススメしたが、スタートで立ち遅れ後方からとなり、全能力を発揮したとは言い難い内容だった。胸前の筋肉が盛り上がるように発達しているほか、下腿部の血管も浮いて良い状態で馬体の張りをキープ。
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