G1馬5頭+エアウィンザー!金鯱賞のイチオシ馬体を教えます!
2019/3/3(日)
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金鯱賞
フィリーズR
アルアイン
(牡5、栗東・池江寿厩舎)
父 | ディープインパクト |
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母 | ドバイマジェスティ |
母父 | Essence of Dubai |
通算成績 | 14戦4勝 |
重賞勝利 |
17年皐月賞(G1) 17年毎日杯(G3) |
連対時 平均馬体重 | 520kg (最高:526kg) (最低:518kg) |
前走時馬体重 | 520kg |
POINT | |
馬体重520キロと大型のディープインパクト産駒で、筋肉量・骨量に富んでいる。金鯱賞は大型でがっしりとした体型の馬が活躍しているが、本馬も好走馬体に合致する体付きをしており、レースへの適性は高いはず。父の産駒特有の柔軟性・瞬発力がありつつも、最たる長所はその豊富な筋肉量からなるスピードの持続力。時計が掛かる条件よりも高速決着でより優れたパフォーマンスを披露するタイプだ。同厩のペルシアンナイトと血統は異なるが、筋肉の付き方・全体のイメージは似通う部分が多い。飼養管理と調教、そして主戦場としている路線が同じであるため、自ずと近い造りになってくるのだろう。G1を目標としているだけあり、前走、2走前の立ち写真と比較して腹周りにはゆとりを感じさせ、トモの張りもまだまだ良化の余地がある。力は出せる状態だが、使って良くなりそう。 |
エアウィンザー
(牡5、栗東・角居厩舎)
父 | キングカメハメハ |
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母 | エアメサイア |
母父 | サンデーサイレンス |
通算成績 | 14戦7勝 |
重賞勝利 |
18年チャレンジカップ(G3) |
連対時 平均馬体重 | 497kg (最高:508kg) (最低:490kg) |
前走時馬体重 | 508kg |
POINT | |
盛り上がるように発達した胸前、丸みのあるトモ。キングカメハメハ産駒は総じて筋肉量の豊富な馬が多い傾向にあるが、この馬も例に漏れず筋肉が全面に出たパワフルな馬体。バランス・シルエットも整っており、G1馬が揃った今回のメンバーに入っても見劣らない、見栄えのする好馬体を披露している。特に後躯の張りは秀逸で、下腿部には網目のように血管が浮き上がっており、相当なパワーが伝わってくる。全兄エアスピネルもかなりの好馬体だが、この弟は更にスケールアップしたような印象があり、将来的にはG1制覇も期待できるほどの素質を秘めていると見た。チャレンジCから間隔は開いたものの、皮膚を薄く見せているように馬体の張りは申し分なく、太め感も無い。相手は強化されるが、5連勝でG1馬撃破も十分ありそう。まず勝ち負けになる。 |
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ダノンプレミアム
(牡4、栗東・中内田厩舎)
父 | ディープインパクト |
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母 | インディアナギャル |
母父 | Intikhab |
通算成績 | 5戦4勝 |
重賞勝利 |
18年報知杯弥生賞(G2) 17年朝日フューチュリティ(G1) 17年サウジアラビアRC(G3) |
連対時 平均馬体重 | 486kg (最高:498kg) (最低:476kg) |
前走時馬体重 | 498kg |
POINT | |
ダービー時で498キロと比較的馬格に恵まれたタイプのディープインパクト産駒で、肩周りやトモには立派な筋肉が付いている。全体のバランスも整っており、現役馬の中でも屈指の好馬体を誇ると言っても過言ではない。筋肉量が多いため胴が幾分短く見えるが、中距離までなら問題なくこなせるはず。とはいえ、あまり距離が延びて良いタイプとは言えないか。3歳時は筋肉の輪郭がハッキリと浮き出て、皮膚を薄く見せ全身に血管が浮き出るほどの張りを見せていたものの、今回は10ヶ月ぶりということもあって全体に緩さを残す体付きをしており、良化途上の印象。スピード・パワーに秀でたタイプのため本来このレースに対する適性は低くないはずだが、良い頃の馬体を見ているだけに推しづらい面も。絶対能力でどこまで駆けられるか。 |
ペルシアンナイト
(牡5、栗東・池江寿厩舎)
父 | ハービンジャー |
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母 | オリエントチャーム |
母父 | サンデーサイレンス |
通算成績 | 15戦4勝 |
重賞勝利 |
17年マイルチャンピオンS(G1) 17年アーリントンカップ(G3) |
連対時 平均馬体重 | 481kg (最高:492kg) (最低:474kg) |
前走時馬体重 | 492kg |
POINT | |
マイルでG1勝ちを挙げているものの、前脚をスラッと見せているようにバランスが良く、距離には比較的融通が利くタイプ。肩周りやトモに立派な筋肉が付いているが、シルエットが整っているためパワーと素軽さ、いずれも感じさせる立ち姿。同厩ということでアルアインと全体に似通う部分が多く、好走するならば2頭一緒になって馬券になりそうなイメージ。このレースへの適性は高そうだ。基本的に見栄えするタイプの馬ではあるが、今回はG1前のステップレースということもあって磨き上げられてきたという印象ではない。昨年の中山記念前に似た雰囲気を感じさせる。ただ、背中には僅かであるが銭型が浮き始めており、毛艶は良好で体調は良さそう。同厩舎の2頭で言えば、コチラが前に来るのでは無いかと見ている。 |
モズカッチャン
(牝5、栗東・鮫島厩舎)
父 | ハービンジャー |
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母 | サイトディーラー |
母父 | キングカメハメハ |
通算成績 | 14戦4勝 |
重賞勝利 |
17年エリザベス女王杯(G1) 17年サンスポ賞フローラS(G2) |
連対時 平均馬体重 | 471kg (最高:476kg) (最低:468kg) |
前走時馬体重 | 486kg |
POINT | |
背中が垂れているように見える体型をしているが、これは元々の体型。歳を重ねて徐々に解消されてきており、キ甲から背中、腰にかけてのラインもだいぶ整ってきた。馬体は完成されたと見て良いだろう。ただ、このように背中が垂れた形をしている馬は、その構造から背腰に疲れが溜まりやすい。近走を振り返ってもなかなか使い込めていないのは、背中の造りも関係しているのでは無いだろうか。牝馬ながらクビさしも太く、肩周りの筋肉も発達しているように筋肉量が豊富だが、お腹周りは比較的常にシャープな印象があるため、レース間隔が開いても仕上げやすいタイプに見える。今回も休み明けを感じさせない状態で、好勝負が期待出来そうだ。 |
リスグラシュー
(牝5、栗東・矢作厩舎)
父 | ハーツクライ |
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母 | リリサイド |
母父 | American Post |
通算成績 | 17戦4勝 |
重賞勝利 |
18年エリザベス女王杯(G1) 18年東京新聞杯(G3) 16年アルテミスステークス(G3) |
連対時 平均馬体重 | 442kg (最高:462kg) (最低:428kg) |
前走時馬体重 | 462kg |
POINT | |
G1初制覇を遂げたエリザベス女王杯が自己最高馬体重の462キロ。晩成型のハーツクライ産駒にしては3歳時からクラシック一線級で活躍を見せていたが、ようやく本格化したと言って良い。胸前、トモには明瞭なスジが浮き上がっているように馬体の張りは目を見張るモノがある。ただ、本質的に骨格が大きいタイプではなく、パワーよりも素軽さ、瞬間的に繰り出す末脚のスピードで勝負するタイプ。近年の金鯱賞では馬格の立派なパワータイプが活躍しているため、牡馬一線級に入ることを考慮した上でこの条件、レース適性はそう高くないと見た。ただ、冬毛の伸びやすい春先の牝馬ながら毛艶は光っており、代謝の良さを感じさせる。この馬は目一杯に仕上げると肋骨がハッキリ感じ取れるほどシャープに見えるため若干のゆとりは残すものの、体調は良さそうだ。 |
金鯱賞
フィリーズR