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新潟2歳S

キーンランドC

ウインカーネリアン

(牡2、美浦・鹿戸雄厩舎)

スクリーンヒーロー
コスモクリスタル
母父マイネルラヴ
通算成績2戦1勝
連対時
平均馬体重
475kg (最高:476kg)
(最低:474kg)
前走時馬体重474kg
POINT
背中・胴周りとクビが長めに映るシルエットをしており、全体にゆったりとした印象を与える立ち姿。デビュー勝ちした1800mよりも距離は延びても問題ないだろう。今回はマイルへの距離短縮となるが、トモには立派な筋肉が付いており、スピードには対応できるはず。飛節の折りが深めな曲飛節で後肢の回転力はなかなかのモノがある一方、背中がやや長く、骨格に対して胴が長め。持続力勝負は得意そうな体型をしているが、新潟2歳Sでは瞬間的に速い脚を使うことが要求されるため、切れ味勝負でどこまでやれるかがカギ。肩回りや後肢の下腿部に血管が網目状に浮いているように馬体の張りは抜群で、デキに関しては文句なしの好仕上がり。
今週のイチオシ

ウーマンズハート

(牝2、栗東・西浦厩舎)

ハーツクライ
レディオブパーシャ
母父Shamardal
通算成績1戦1勝
連対時
平均馬体重
456kg (最高:456kg)
(最低:456kg)
前走時馬体重456kg
POINT
デビュー戦の馬体重が456キロ。2歳牝馬の馬格としては平均的だが、トモに丸みがあり、後肢の下腿部にも膨らみが見られる。付くべきところにしっかりと筋肉が付いている好馬体だ。牝馬らしい素軽さを感じさせるシルエットで、背中側が短く、腹側のラインが後躯に向かって引き締まっている。体の伸縮性に長けており、曲飛節で後肢の回転力にも優れているため、類まれなる瞬発力を発揮することができる。近年の新潟2歳Sはスローペースになりやすく、より瞬間的な上がりスピードを要求されるレースに変化しており、持ち前の鋭い切れ味を存分に発揮することができる舞台と言えるだろう。前腕から肩周り、トモには血管が明瞭に浮き上がり、皮膚を薄く見せるほど馬体に張りを感じさせる。腹周りも引き締まっており、力を問題なく発揮できるだろう。

エレナアヴァンティ

(牝2、美浦・宗像厩舎)

アドマイヤムーン
ドリームカムカム
母父メジロライアン
通算成績2戦2勝
連対時
平均馬体重
453kg (最高:456kg)
(最低:450kg)
前走時馬体重450kg
POINT
骨格に対してトモに横幅があり、筋肉の容量が豊富。前走ダリア賞の馬体重が450キロと牝馬の中では大きすぎず、小さすぎない馬格だが、2歳夏にして筋肉の輪郭がハッキリと浮かび上がっていて、立ち写真から感じる印象は数字以上に逞しい。肩のラインが立ち気味で、くの字型に折れた曲飛節で後肢の回転も速い。クビも短くピッチで走るタイプのため短距離志向が強く、マイルの距離はやや長いイメージ。繋ぎが地面に対して立ち気味であり、荒れた馬場もこなせる造り。新潟2歳Sは夏開催開幕時から使用されているAコースで行われるが、開催10日目とあってそろそろ傷みが出てくる頃。荒れ始めた馬場状態で有利に働きそうだ。毛艶も良く、肋骨が薄っすらと感じ取れるムダのない仕上がりで、力は発揮できそうだ。

トライフォーリアル

(牡2、美浦・萩原厩舎)

リアルインパクト
エンプレスティアラ
母父クロフネ
通算成績1戦1勝
連対時
平均馬体重
496kg (最高:496kg)
(最低:496kg)
前走時馬体重496kg
POINT
新馬戦の馬体重が496キロと馬格に恵まれており、がっしりとした骨格はもちろん、特に胸前から肩周りにかけて盛り上がるように発達した筋肉が目立つ好馬体。全体のバランスが整っているため重苦しさは全く感じないが、純粋なスピードよりもパワーが勝っている印象がある。新潟2歳Sは大型馬が苦戦しており、近5年で500キロ超の馬が馬券になったのは18年2着のアンブロークンのみ。同年は稍重で行われており、この馬もデビュー戦を重馬場で勝利している。脚元の造りを見ても馬場状態に左右されず能力を発揮できそうなので、ひと雨降って時計が掛かって欲しいところ。2ヶ月ぶりの実戦となるが、肋骨が感じ取れるほどスッキリした体つきで、1週前にしてキッチリと仕上げられている。毛艶も上々で、筋肉の張りも良い。好仕上がりで臨めそうだ。

ペールエール

(牡2、栗東・安田隆厩舎)

ダイワメジャー
アピール2
母父Selkirk
通算成績1戦1勝
連対時
平均馬体重
500kg (最高:500kg)
(最低:500kg)
前走時馬体重500kg
POINT
新馬戦の馬体重が500キロとダイワメジャー産駒らしい雄大な馬格の持ち主で、肩周りの筋肉が盛り上がるように発達している。トモも横幅があり容量が広く、下腿部も膨らみと張りが感じられ、大きい骨格に対し豊富な筋肉が付いたパワー型の印象だ。トライフォーリアルの項でも述べたように、新潟2歳Sは大型馬が苦戦する傾向にある。この馬は繋ぎが短く立っているので道悪や荒れ馬場でも能力を落とさずに走ることができる造りをしているので、他馬との兼ね合いも考慮すると、新馬戦同様にひと雨欲しいところだ。後肢が長いこともあるが、腰高のシルエットで前傾姿勢になっており、スピードの乗りは良い。その分短距離寄りの重心になっているため、現状はマイルよりも短いところに適性がありそう。筋肉の張りは上々で大型馬の割に太め感もなく、仕上がりは問題なし。

モーベット

(牝2、美浦・藤沢和厩舎)

オルフェーヴル
アイムユアーズ
母父ファルブラヴ
通算成績1戦1勝
連対時
平均馬体重
454kg (最高:454kg)
(最低:454kg)
前走時馬体重454kg
POINT
背中が短く、腹側が長く見える胴周りで、体の伸縮性に優れた構造をしている。オルフェーヴル産駒は馬体のタイプが様々で、比較的母系の血を引き出す種牡馬と考えていて、この馬も馬体全体の造りが母アイムユアーズとかなり似ている。前走は454キロで勝利しているが、母のデビュー戦も448キロとほぼ同程度の馬格で、素軽さのあるシルエットから繰り出される鋭い切れ味が武器だ。やや短く立ち気味の繋ぎも母からの遺伝したもので、母自身は洋芝の函館・札幌で好成績を挙げていたように、力の要る馬場が得意だった。この馬も多少の荒れ馬場は問題なくこなしてくれるだろう。成長の余地を残しつつも馬体の張りは上々で、前腕や下腿部にも血管が浮き出ている。休み明けでも太め感はなく、腹周りも引き締まっている。レース適性も高く、勝ち負けに期待。

ダノンスマッシュ

(牡4、栗東・安田隆厩舎)

ロードカナロア
スピニングワイルドキャット
母父Hard Spun
通算成績12戦5勝
重賞勝利 19年シルクロードS(G3)
18年京阪杯(G3)
連対時
平均馬体重
468kg (最高:474kg)
(最低:462kg)
前走時馬体重kg
POINT
父ロードカナロアと骨格の構造が近く、豊富な筋肉量もあって胴がやや詰まり気味に映るスプリンターらしい体型。父と比較するとややなだらかな肉付きで、全体に一回りコンパクトにしたような体型をしているが、筋肉量・張りは良化してきており、より逞しい体つきへと変化してきた。元々高い素質を秘めていた馬で、このパワフルな体つきなら洋芝コースも問題なくこなしてくれるだろう。函館スプリントSを除外になったことで高松宮記念から5ヶ月ぶりの実戦となるが、肋骨が感じ取れるようにシャープなムダ肉の無い立ち姿を披露しており、身体は太め感なく仕上がっている。毛艶も光沢があり代謝の良さを感じさせる好仕上がりで、勝ち負けを期待。

ハッピーアワー

(牡3、栗東・武幸厩舎)

ハービンジャー
サクセスシルエット
母父ディープインパクト
通算成績8戦3勝
重賞勝利 19年中スポ賞ファルコンS(G3)
連対時
平均馬体重
441kg (最高:446kg)
(最低:436kg)
前走時馬体重442kg
POINT
1200、1400mで計3勝を挙げているが、骨格的に胴周りは窮屈さを感じさせず、マイル戦くらいまでは無難にこなせそうな体型をしている。背中がやや長いので、瞬間的な切れ味よりも、長く良い脚を持続させるレースが向いていそうなイメージ。札幌競馬場は直線が短いため一見小回りに映るが、コーナー半径が大きく、コーナー自体は緩やかな造りになっている。外目を回す正攻法の競馬では最後に脚が上がってしまう可能性もあるため、脚の使いどころとコース取りがカギになりそうだ。前走時で馬体重が442キロと牡馬の中では小柄な部類に入る。キーンランドCは基本的に大型馬が強い傾向にあるため、少しでもボリュームアップした馬体で出走したいところ。毛艶はピカピカで休み明けながら太め感は全く感じさせず、筋肉の張りも素晴らしい。仕上がりについては文句なしだ。
今週のイチオシ

ライオンボス

(牡4、美浦・和田郎厩舎)

バトルプラン
ウーマンインレッド
母父ステイゴールド
通算成績13戦5勝
重賞勝利 19年アイビスサマーD(G3)
連対時
平均馬体重
529kg (最高:538kg)
(最低:518kg)
前走時馬体重538kg
POINT
胸前の筋肉は丸みを帯びて肉付きが良く、トモも横幅があって容量が大きい。後肢下腿部も膨らみを感じるほど発達している。昨年スプリントG1を2勝したファインニードルも同様の造りをしていて、現役トップクラスのスピード能力を秘めていることが分かる。前走時の馬体重は自己最高の538キロとかなりの大型馬で、パワーを秘めたタイプが強いキーンランドCへの適性はなかなか高いのではないだろうか。コーナーのある競馬は久々だが、飛節の折りが深い曲飛のため、瞬間的な加速も得意。力を付けた今なら克服しても驚けないだろう。アイビスSDでキッチリ仕上げられた後でも、引き続き筋肉の張りはキープしており、馬体にも膨らみを感じさせる。蹄底の厚さからも洋芝は合いそうな印象があるので、今回も上位争いできるのではないだろうか。
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