【毎日王冠/京都大賞典】G1好走馬ズラリ!豪華メンバーを馬体でジャッジ!
2019/9/29(日)
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毎日王冠
京都大賞典
アエロリット
(牝5、美浦・菊沢厩舎)
父 | クロフネ |
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母 | アステリックス |
母父 | ネオユニヴァース |
通算成績 | 16戦4勝 |
重賞勝利 |
18年毎日王冠(G2) 17年NHKマイルカップ(G1) 17年クイーンステークス(G3) |
連対時 平均馬体重 | 494kg (最高:516kg) (最低:476kg) |
前走時馬体重 | 516kg |
POINT | |
父の影響が強く発現した馬体で、前走時で516キロと雄大な馬格を有している。背中側と腹側のラインが平行に近く、胴周りをゆったりと見せており、一定の速度をキープして走ることに適した体型。豊富なパワーから生み出されるスピードの持続力が武器といえる。大型馬ながら牝馬らしい軽さも持ち合わせているためスピードの絶対値も高く、高速決着に強い点も納得。秋の東京開幕週は高速馬場が見込まれるため、この馬にピッタリの条件と言えるだろう。休み明けながら筋肉の輪郭が明瞭に浮き上がっており、同じくレース間隔が開いての出走だったヴィクトリアM時と比較して、より馬体が引き締まっている印象。前走で見られた右前蹄の接着装蹄も見られず、蹄の状態も良化傾向にありそうだ。安田記念はインディチャンプに屈したが、この舞台なら逆転できると見た。連覇に期待。 |
インディチャンプ
(牡4、栗東・音無厩舎)
父 | ステイゴールド |
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母 | ウィルパワー |
母父 | キングカメハメハ |
通算成績 | 10戦6勝 |
重賞勝利 |
19年安田記念(G1) 19年東京新聞杯(G3) |
連対時 平均馬体重 | 461kg (最高:470kg) (最低:452kg) |
前走時馬体重 | 470kg |
POINT | |
ステイゴールド産駒とあって骨格は良い意味でコンパクトにまとまっているが、豊富な筋肉量は目を見張るほどで、非常に迫力のある立ち姿を披露している。横幅の広い容量の大きなトモは母父キングカメハメハに通じるものがあり、母方の血が色濃く出た形と見ていいだろう。高速域でスピードを維持するためには心肺機能プラス、筋肉の絶対量も必要になってくるため、速い時計の出やすい東京の開幕馬場は合っているはずだ。前向きな気性を考慮しても、ペースはある程度流れて欲しいところ。距離はマイルがベストだが、こなせる範囲ではありそうだ。今回は4ヶ月ぶりの実戦で、前走と比べても全体に若干の緩さを感じさせ、下腿部の血管も安田記念時の方がより鮮明に浮いていた印象がある。力を出せるデキにはあり、使って良くなりそうな雰囲気も漂っている。 |
ギベオン
(牡4、栗東・藤原英厩舎)
父 | ディープインパクト |
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母 | コンテスティッド |
母父 | Ghostzapper |
通算成績 | 9戦3勝 |
重賞勝利 |
18年中日新聞杯(G3) |
連対時 平均馬体重 | 507kg (最高:516kg) (最低:502kg) |
前走時馬体重 | 506kg |
POINT | |
均整の取れたシルエットが美しく、前駆・後躯のバランスに秀でた見栄えのする好馬体。前走時で506キロと大型馬の部類に入る立派な馬格を有しているが、全く重苦しさを感じさせない。軽いイメージの立ち姿を披露している。一見すると高速決着向きの印象も、同厩舎の先輩であるステファノスと同父で母父デピュティミニスター系という点が一致しており、馬体構造も近い。ステファノスは高速決着よりも若干時計の掛かる条件での活躍が目立ったため、開幕週の芝がマッチするかがカギ。1分58~59秒程度の決着ならば、天皇賞(秋)でも食い込みに警戒したい。仮に遠征した場合の話ではあるが、香港カップで狙ってみたい存在だ。今回は4ヶ月ぶりの実戦でも薄っすらと肋骨が浮いていて、ムダ肉のない体つき。下腿部にも血管が浮いており、問題なく力を発揮できる状態にありそうだ。 |
ダノンキングリー
(牡3、美浦・萩原厩舎)
父 | ディープインパクト |
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母 | マイグッドネス |
母父 | Storm Cat |
通算成績 | 5戦3勝 |
重賞勝利 |
19年共同通信杯(G3) |
連対時 平均馬体重 | 452kg (最高:454kg) (最低:450kg) |
前走時馬体重 | 454kg |
POINT | |
バランスの良さが光る好馬体で、注目すべきはやはり胴周りの造り。背中が短く、腹側のラインが後躯に向かって右上がりに引き締まっている。伸縮性に秀でた構造で、持ち前の瞬発力を生み出す源と言って良い。飛節も「曲飛」に分類される回転力に優れた造りをしているため、一瞬の切れ味に特化したタイプと考えられる。例年のダービーは瞬発力が要求されるため、この馬に向くと考えていたが、今年は淀みないペースで流れた。本来は得意としない持続力が必要な展開で2着に踏ん張った点は高く評価できる。体型的に距離短縮はプラスに働きそうだが、今回はアエロリットが平均以上のラップを刻む可能性が高い。この馬としてはスローからの上がり勝負がベストであるため、淀みない流れでどこまで決め手を発揮できるか。骨格的に大部分は完成されている印象で、休み明けながら馬体の張りも上々。腹周りもスッキリと見せており、秋初戦を好仕上がりで迎えられそうだ。 |
ペルシアンナイト
(牡5、栗東・池江寿厩舎)
父 | ハービンジャー |
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母 | オリエントチャーム |
母父 | サンデーサイレンス |
通算成績 | 19戦4勝 |
重賞勝利 |
17年マイルチャンピオンS(G1) 17年アーリントンカップ(G3) |
連対時 平均馬体重 | 481kg (最高:492kg) (最低:474kg) |
前走時馬体重 | 490kg |
POINT | |
好バランス・豊富な筋肉量で見栄えのする立ち姿。背中側がやや短く、腹側のラインは後躯に向かって丸みを帯びながら引き締まっている。身体の伸縮性に優れた形で、瞬間的に繰り出せる末脚の速さは一級品。G1での4度の連対は、いずれもインコースや馬群を割って追い込んできた。馬格は大きい一方で器用さも持ち合わせた馬。広い東京コースで特性を生かすならば、スローペースから瞬発力勝負になった場合の方が力を出せそう。3歳時に高速決着の皐月賞で2着しているが、年齢を重ねてパワー志向が強まってきているため、現状は多少時計の掛かる馬場が合うイメ―ジ。力はまだまだ健在なので、今年も条件的にベストの舞台といえるマイルCSで狙ってみたい。札幌記念を使っている分、腹周りもスッキリしていて仕上がりは上々。まだパンプアップできる余地を残しつつ、秋初戦としては文句のない状態で出走できそうだ。 |
モズアスコット
(牡5、栗東・矢作厩舎)
父 | Frankel |
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母 | India |
母父 | Hennessy |
通算成績 | 16戦5勝 |
重賞勝利 |
18年安田記念(G1) |
連対時 平均馬体重 | 486kg (最高:492kg) (最低:478kg) |
前走時馬体重 | 488kg |
POINT | |
全身の筋肉が隆起するように発達しており、筋肉質な馬体を披露している。前脚がやや短く、重心が前傾している分、スピードの乗りは良いタイプ。飛節の折りが深い「曲飛」であるため、瞬間的に速い脚を繰り出すことも可能。豊富な筋肉量で高速決着はめっぽう強いタイプ。肩のラインがやや立っているため今回は距離延長がカギになりそうだが、道中のタメさえ利けば1800mもこなせるのではないだろうか。後肢の下腿部には網目のように血管が浮き上がっており、馬体の張りは良さそう。元々腹袋が立派な馬ではあるが、休み明けということもあって全体に余裕を感じる造り。1週前追いをハードに追われており、当週の追い切り内容にも注目しておきたい。状態は上向いてきており、高速決着で一発あっても驚けない。 |
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