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今週のイチオシ

ウーマンズハート

(牝2、栗東・西浦厩舎)

ハーツクライ
レディオブパーシャ
母父Shamardal
通算成績2戦2勝
重賞勝利 19年新潟2歳ステークス(G3)
連対時
平均馬体重
456kg (最高:456kg)
(最低:456kg)
前走時馬体重456kg
POINT
腹側のラインが後躯に向かって引き締まっており、筋肉量も豊富でまとまりを感じさせる体つき。飛節は「くの字」に折れた曲飛で、後肢の回転力に優れている。瞬発力に特化した体型で、決め手比べになりやすい阪神芝1600mへの適性は高そうだ。2歳馬ながらトモの発達が目立ち、筋肉はボリューム感満点。ハーツクライ産駒には晩成タイプが多いものの、他馬との比較で見ても完成度は高い。同時に成長の余地も残しており、高い将来性を秘めていると言って良いだろう。休み明けでも太め感はなく、全体に筋肉の輪郭も浮き上がっている。力を十分に発揮できる好仕上がり。

エレナアヴァンティ

(牝2、美浦・宗像厩舎)

アドマイヤムーン
ドリームカムカム
母父メジロライアン
通算成績4戦2勝
連対時
平均馬体重
453kg (最高:456kg)
(最低:450kg)
前走時馬体重458kg
POINT
飛節の折りが深い曲飛で、後肢の回転は速い。さらに骨格に対してトモの容量も大きく、後躯の発達が目立つ。クビが短く、ピッチで走るタイプのため短距離志向が強い。付くべきところに筋肉が付きつつ、全体に牝馬らしい素軽さを感じさせる体つき。スピードを生かした競馬が向いている印象で、マイル戦は長いと見ている。直線での瞬発力が問われる外回りコースでどこまでやれるか。腹周りはスッキリと見せており、太め感はない。トモや後肢下腿部の張りは前回の立ち写真同様に上々と言える状態で、力は出せそうだ。

オータムレッド

(牝2、美浦・手塚厩舎)

ワールドエース
ティッカーコード
母父Giant’s Causeway
通算成績3戦2勝
連対時
平均馬体重
430kg (最高:436kg)
(最低:424kg)
前走時馬体重428kg
POINT
前走時の馬体重が428キロと小柄だが、全体にバランスが整っていて数字以上に迫力を感じさせる。特に肩周りの筋肉やトモの発達が顕著で、母ティッカーコードとかなり似ている。筋肉の付き方は母似でも、胴長体型だった母と比較してこの馬は背中が短く、腹側のラインが後躯に向かって引き締まっている。差し・追込馬に多く見られる体型で長く良い脚を使える直飛なので、道中は末脚を溜め、直線は外を回して末脚を伸ばす競馬がベストのスタイルと考えている。皮膚が薄く見えるほど馬体の張りが感じられ、毛艶も良い。このレースを目標にキッチリ仕上がったと見て良さそうだ。

クラヴァシュドール

(牝2、栗東・中内田厩舎)

ハーツクライ
パスオブドリームズ
母父Giant’s Causeway
通算成績2戦1勝
連対時
平均馬体重
450kg (最高:450kg)
(最低:450kg)
前走時馬体重450kg
POINT
バランスの整った骨格で素質の高さを感じさせる好馬体。飛節は真っ直ぐに伸びた直飛で、長く良い脚を使わせてこそ持ち味が生きるはず。腹側のラインに対して背中が短く映る体型だが、胴自体がゆったりとした造りをしているので、距離が延びて良いタイプに見える。現状では後躯の筋肉より胸前・肩周りの発達が目立ち、晩成タイプの父ハーツクライ同様、トモがパンとして完成するのはもう少し先になりそう。成長途上にありながら高いパフォーマンスを披露している点も、この馬の高い能力を示す一つの指標と言えそうだ。毛艶が黒光りしており、腹周りはスッキリとした肉付きながら細くは映らない、理想的な仕上がりと言って良いだろう。

クリスティ

(牝2、栗東・杉山厩舎)

キズナ
ホワイトアルバム
母父クロフネ
通算成績3戦1勝
連対時
平均馬体重
471kg (最高:484kg)
(最低:464kg)
前走時馬体重484kg
POINT
胴が詰まり気味に見える体型は父キズナ譲り。前走時の馬体重は484キロと牝馬の中では恵まれた馬格だが、前後にギュッとまとまっている印象。背中の伸縮力に優れた瞬発力タイプで、距離もマイルがベストの印象だ。飛節は理想的な角度で、速く鋭い脚も長く良い脚も繰り出せそう。トモの筋肉量も豊富でスピード面でも目を見張るモノがあり、舞台を選ばない安定した走りができるはず。肉付きの良い体型と芦毛の分、腹周りはふっくらしているように映るが、筋肉の輪郭が明瞭に浮き上がっているように、馬体の張りはかなり良さそう。仕上がりに関して不安はなさそうだ。

ジェラペッシュ

(牝2、美浦・尾関厩舎)

ワールドエース
ピーチフィズ
母父スウェプトオーヴァーボード
通算成績4戦1勝
連対時
平均馬体重
447kg (最高:452kg)
(最低:442kg)
前走時馬体重446kg
POINT
父ワールドエース譲りの短く映る背中と、前後に詰まり気味の正方形に近いシルエットが特徴。典型的な直飛の父とは異なり、飛節の折りが深い曲飛の構造で、この辺りは母方の血統が出たと考えられる。いずれのパーツも瞬発力勝負向きで、一瞬の加速力に優れた造り。決め手勝負になりやすい阪神外回りへの適性は高そうだ。繋ぎが長めで蹄も薄いため、良馬場でこそ真価を発揮するだろう。シャープな体型をした牝馬で仕上がりやすいタイプと言えるが、輸送を控えている身なので、1週前時点としては上々の仕上げと言えるだろう。馬体の張りも現状ベストと言える状態だ。
今週のイチオシ

マルターズディオサ

(牝2、美浦・手塚厩舎)

キズナ
トップオブドーラ
母父Grand Slam
通算成績3戦2勝
連対時
平均馬体重
438kg (最高:440kg)
(最低:436kg)
前走時馬体重440kg
POINT
バランスの良い体型で、馬体重以上の存在感が漂う好馬体の持ち主。父キズナ譲りの背中が短く、腹側のラインが後躯に向かって引き締まった体型で、優れた瞬発力を秘めた差し・追込馬に良く見られる構造。飛節も「くの字」に折れている曲飛で、後ろ脚の回転も速い。近年の阪神JFは一瞬の切れが求められる展開になりやすいため、レース適性はかなり高いはずだ。トモも横幅が広く、骨格に対して筋肉がしっかりと付いている。今回立ち写真がある馬の中でも完成度は高く、大舞台でも通用するレベルにあると見た。トモの半腱半膜様筋にもスジが浮き上がり、馬体の張りも申し分ない。

ヤマカツマーメイド

(牝2、栗東・池添兼厩舎)

ロードカナロア
ヤマカツマリリン
母父グラスワンダー
通算成績5戦2勝
連対時
平均馬体重
466kg (最高:470kg)
(最低:462kg)
前走時馬体重470kg
POINT
胴が詰まっていると同時に後肢の回転が速い曲飛の構造。肩のラインも立ち気味で、筋肉が隆起して前面に主張していることから、スプリント戦に向いたタイプのロードカナロア産駒と考えることができる。初勝利を1500m戦で挙げているものの、将来的には1200mがベストのスプリンターになる可能性が高いと見ている。牝馬は冬毛が伸びやすくなるが、この馬は皮膚の薄さを感じさせるほど毛艶が光っており、体調の良さと入念に手入れされていることが窺える。筋肉の輪郭も明瞭に浮き上がり、馬体の張りも素晴らしい。上々の仕上がりでレースを迎えられそうだ。
今週のイチオシ

リアアメリア

(牝2、栗東・中内田厩舎)

ディープインパクト
リアアントニア
母父Rockport Harbor
通算成績2戦2勝
重賞勝利 19年アルテミスステークス(G3)
連対時
平均馬体重
472kg (最高:482kg)
(最低:462kg)
前走時馬体重482kg
POINT
牝馬らしい素軽さを感じさせる体つきで、骨格のバランスが整った美しいフォルム。飛節は理想的な角度で、典型的な直飛の父と比較するとやや折れ気味。アルテミスSでは仕掛けてから一瞬で末脚が弾けたように、鋭く切れる脚も繰り出せる構造と言えるだろう。瞬発力勝負への対応力は高い。胴自体の長さ、柔軟性に長けた胴の造りを考慮すると、距離は延びても全く問題ないはず。トモはまだまだボリュームアップが見込めそうで、成長の余地を残している。それでも現時点で大きなスジが浮き上がっており、下腿部にも血管が浮き出ているように張り具合は上々。腹周りもスッキリしていながら細くは映らない、ベストと言える仕上げを施されている印象だ。

ルーチェデラヴィタ

(牝2、栗東・西村厩舎)

キズナ
トウカイライフ
母父トウカイテイオー
通算成績3戦2勝
連対時
平均馬体重
429kg (最高:432kg)
(最低:426kg)
前走時馬体重434kg
POINT
クビさしが細く、フレームに対してやや長めに映る。筋肉量を保ちつつ、全体にスラっとした細身の印象を与える体型をしているため、距離はある程度延びても対応できそう。飛節の角度は比較的真っ直ぐに近く、瞬間的に速い脚を繰り出すよりも、長く良い脚を使ってこそ持ち味が生きてくるはずだ。ワンターンの外回りで持続力を生かすには仕掛けどころが難しいものの、早め先頭くらいの意識で抜け出す競馬を期待したい。下腿部を見ても網目状に血管が浮いて見えるように、筋肉の張りは上々。立ち写真がある馬の中では、比較的完成度は高めと見ている。
今週のイチオシ

レシステンシア

(牝2、栗東・松下厩舎)

ダイワメジャー
マラコスタムブラダ
母父Lizard Island
通算成績2戦2勝
重賞勝利 19年KBSファンタジーS(G3)
連対時
平均馬体重
489kg (最高:490kg)
(最低:488kg)
前走時馬体重488kg
POINT
父ダイワメジャーから遺伝した、豊富なトモの筋肉が目を見張る。横幅が広く肉付きも立派で、大きな推進力を生み出せる後躯の造り。牝馬の中でも馬格に恵まれているが、飛節は「くの字」に折れている曲飛で、後肢の回転力に優れていて速い脚も繰り出せそうだ。大きなトモを有していることからテンのダッシュも速く、好位で脚を溜められるのが長所。決め手勝負になった場合でも、前付けから切れる脚を使えれば十分に対応できるはずだ。胴周りの造りにもゆとりがあるため、マイルへの延長も問題ないだろう。肋骨が薄っすらと浮き上がってムダ肉がなく、レース1週前にして態勢万全だ。

ロータスランド

(牝2、栗東・角居厩舎)

Point of Entry
Little Miss Muffet
母父Scat Daddy
通算成績2戦1勝
連対時
平均馬体重
463kg (最高:464kg)
(最低:462kg)
前走時馬体重462kg
POINT
胸前、肩周りの筋肉が盛り上がるように発達しており、460キロ台の馬体重以上に迫力のある体つき。トモはまだ良化の余地を残しつつも横幅が長く、容量も広い。がっしりとした体型だが骨格のバランスも良く、将来性はかなり高そうだ。現状で正方形に近いシルエットを示しており、マイル前後の距離が合うイメージ。やや重心が前傾よりで、さらに筋肉・骨格の成長分を考慮すると、将来的にはより短い距離にシフトしていくのではないだろうか。パワータイプで繋ぎは立ち気味のため、雨が降って時計が掛かれば面白い。馬体の張りや毛艶は上々で、体調は良さそう。
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