【ホープフルS】新星誕生の予感!馬体診断のイチオシは!?
2019/12/26(木)
毎週、馬体FOCUSにて馬体診断を披露している某大手牧場の元スタッフが、YouTubeで更に詳しい解説を公開中!今すぐ見る⇒
オーソリティ
(牡2、美浦・木村厩舎)
父 | オルフェーヴル |
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母 | ロザリンド |
母父 | シンボリクリスエス |
通算成績 | 2戦2勝 |
連対時 平均馬体重 | 496kg (最高:498kg) (最低:494kg) |
前走時馬体重 | 498kg |
POINT | |
背中が長く、腹側のラインが平行に近いため骨格に対して胴が長く見える。シルエットは長方形に近く、父オルフェーヴルよりも母父のシンボリクリスエスの主張が強い体型だ。瞬間的な切れる脚よりも、長く良い脚を繰り出して持ち味が生きる。Aコース最終日で上がりが掛かりやすいホープフルSの流れは合いそう。骨格自体に大きさがあり、肉付きも良いタイプだが、後躯にはまだ緩さを残す。完成されるのはもう少し先になりそうだ。蹄底に十分な厚みがあり、荒れた馬場もこなせるだろう。薄っすらと背中に銭型が浮き上がって来ており、毛艶が良い。体調の良さが伝わってくる。 |
コントレイル
(牡2、栗東・矢作厩舎)
父 | ディープインパクト |
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母 | ロードクロサイト |
母父 | Unbridled’s Song |
通算成績 | 2戦2勝 |
重賞勝利 |
19年東京スポーツ杯2歳S(G3) |
連対時 平均馬体重 | 456kg (最高:456kg) (最低:456kg) |
前走時馬体重 | 456kg |
POINT | |
背中が短く、腹周りのラインが後躯に向かって引き締まった体型。伸縮性に優れた構造で、タメて弾ける鋭い末脚が最大の武器だ。同時に父譲りの真っ直ぐに伸びた直飛で、良い脚を長く使えるパーツも兼ね備えている。母父のアンブライドルズソングが影響して腹袋もふっくらと見せており、素軽さの中にも重厚感がある。底力を要求される舞台でも、力は出せそうだ。ただ骨格的な視点からは腰高な面が残るため、中山の急坂は課題になるだろう。肩周りやトモの下腿部にはしっかりと血管が浮き上がっているように、馬体の張りは上々。成長段階にある中で、この張り具合は目を引く。 |
ディアセオリー
(牡2、美浦・高木登厩舎)
父 | サムライハート |
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母 | サイレントベッド |
母父 | ソウルオブザマター |
通算成績 | 3戦1勝 |
連対時 平均馬体重 | 478kg (最高:478kg) (最低:478kg) |
前走時馬体重 | 480kg |
POINT | |
クビが細く全体の肉付きもシャープな、軽さを感じさせる立ち姿。スタミナを浪費しづらい体型で、骨格の基礎となるバランスも整っているため、四肢も長く見せている。距離はまだ延びても大丈夫だろう。飛節が真っ直ぐに伸びた直飛で、長く良い脚を使う展開や乗り方が合っているため、早めに進出する競馬に期待。トモは大きなスジも浮いている一方で、ボリューム感としては良化の余地を残している。現状、中山のようなパワーを要する舞台よりも、平坦コースが合っている印象だ。肋骨が薄っすらと浮き、太め感なく仕上がっている。 |
ハギノエスペラント
(牡2、栗東・松田国厩舎)
父 | キズナ |
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母 | ハギノクィーン |
母父 | キングカメハメハ |
通算成績 | 4戦1勝 |
連対時 平均馬体重 | 472kg (最高:472kg) (最低:472kg) |
前走時馬体重 | 472kg |
POINT | |
※出走回避 筋肉量が豊富で、胴がやや詰まって見える。背中が短く、腹側のラインが後躯に向かって引き締まった、伸縮性に優れる構造だ。胴周りの造り、真っ直ぐに伸びた直飛は父キズナ譲り。勝負どころまで末脚を温存し、直線で瞬発力を生かす競馬が合っていると見た。腹袋が大きく、パワーや馬力を要するような条件への適性は高い。後躯の発達も目立ち、トモの横幅も広い。過去にホープフルSで好走した馬たちと共通の特徴を持ち合わせている。筋肉の輪郭も明瞭で、肋骨も薄っすらと感じ取れるほど、腹周りも引き締まっている。良い状態でレースを迎えられそうだ。 |
パンサラッサ
(牡2、栗東・矢作厩舎)
父 | ロードカナロア |
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母 | ミスペンバリー |
母父 | Montjeu |
通算成績 | 4戦1勝 |
連対時 平均馬体重 | 457kg (最高:458kg) (最低:456kg) |
前走時馬体重 | 458kg |
POINT | |
全体のシルエットに対して胴が長めの体型。持続力を活かした競馬が向いていると言えるだろう。胸も深く、心肺機能の高さが窺える。スタミナ勝負希望のタイプだ。母父のモンジューが影響し、やや太めに映るほど腹袋が発達している。スピード勝負は得意としないが、パワーを要する条件はピッタリ。蹄底も厚く、繋ぎも立っているため、雨で重・不良まで馬場状態が悪化したなら出番があるだろう。腰高でトモの筋肉にもまだ緩さを残しているため、中山の急坂へ対応できるかがカギ。毛艶は上々で、状態面の不安はなさそうだ。 |
ブラックホール
(牡2、美浦・相沢厩舎)
父 | ゴールドシップ |
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母 | ヴィーヴァブーケ |
母父 | キングカメハメハ |
通算成績 | 3戦2勝 |
重賞勝利 |
19年札幌2歳ステークス(G3) |
連対時 平均馬体重 | 419kg (最高:422kg) (最低:418kg) |
前走時馬体重 | 418kg |
POINT | |
胴がやや詰まり気味で、馬体重も前走時418キロとコンパクトにまとまっている。馬体の構造という点では、胴長体型で馬格も大きかった父ゴールドシップとはあまり似ていない。骨格自体は小さくても付くべきところにしっかり筋肉が付いており、胴周りの構造などを考慮すると、母方の血が色濃く出ていると考えられる。正方形に近いシルエットで、距離はマイル~2000mが良さそうだ。腹周りはふっくらとしており、上がりの掛かるような消耗戦にも対応はできるはず。純粋なパワー勝負では分が悪いため、良馬場希望。後肢の下腿部には血管が浮き上がり、馬体の張りは上々だ。 |
ブルーミングスカイ
(牡2、栗東・角居厩舎)
父 | ディープインパクト |
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母 | ブルーミンバー |
母父 | ファルブラヴ |
通算成績 | 4戦1勝 |
連対時 平均馬体重 | 456kg (最高:460kg) (最低:452kg) |
前走時馬体重 | 464kg |
POINT | |
クビ周り、胴周りが長く、飛節も父に似て真っ直ぐに伸びた直飛。持続力に長けている体型で、長く良い脚を使う展開で本領を発揮するタイプ。中山は開催最終日を迎え、馬場が荒れて時計も掛かる状態になってきている。多頭数の小回りレースだけに淀みない流れになりやすく、この馬の持続力が生きる流れになりそうだ。胸も深く、心肺機能の高さが窺える点も好材料。筋肉の付き方はまだ成長段階にあり、これからさらにボリュームアップした姿を見せて欲しいところ。ムダ肉もなく、馬体は引き締まっている。問題なく力を出せる状態にあると見た。 |
ラインベック
(牡2、栗東・友道厩舎)
父 | ディープインパクト |
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母 | アパパネ |
母父 | キングカメハメハ |
通算成績 | 3戦2勝 |
連対時 平均馬体重 | 459kg (最高:462kg) (最低:456kg) |
前走時馬体重 | 460kg |
POINT | |
馬格は牡馬の平均的なサイズ。バランスが整っているため、立ち姿は数字以上に存在感を示している。胸前や肩周り、トモなど付くべきところにしっかりと筋肉が付いており、素質の高さを感じさせる好馬体。背中が短く、腹側のラインが後躯に向かって引き締まった瞬発力タイプ。鋭く切れる末脚が武器で、決め手勝負になればさらにパフォーマンスを上げてくるはず。筋肉の輪郭も明瞭に浮き上がっていて、トモの半腱半膜様筋にも大きなスジが表れている。馬体の張りが素晴らしく、仕上がりに関しては文句なし。 |
ワーケア
(牡2、美浦・手塚厩舎)
父 | ハーツクライ |
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母 | チェリーコレクト |
母父 | Oratorio |
通算成績 | 2戦2勝 |
連対時 平均馬体重 | 485kg (最高:486kg) (最低:484kg) |
前走時馬体重 | 486kg |
POINT | |
胴長の持続力タイプが多いハーツクライ産駒ながら、この馬は背中が短めで、胴自体もやや詰まった瞬発力タイプの体型をしている。新馬から見せている鋭い末脚も、この胴周りの構造が大きく関係している。豊富な筋肉量もさることながら、腹袋の発達も目立ち、素軽さと同時に力強さや重厚感も秘めている。トモの横幅も広く、大きな容量に対して筋肉の発達度合いも顕著。初の中山コースも問題なく対応できるはずだ。キ甲の伸びなど成長途上の部分も見受けられるが、総合的にレベルの高い好馬体。早くからホープフルSを目標にしていただけあり、太め感なく良い状態で本番に挑めるだろう。 |
ヴェルトライゼンデ
(牡2、栗東・池江寿厩舎)
父 | ドリームジャーニー |
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母 | マンデラ |
母父 | Acatenango |
通算成績 | 2戦2勝 |
連対時 平均馬体重 | 490kg (最高:490kg) (最低:490kg) |
前走時馬体重 | 490kg |
POINT | |
前走時の馬体重が490キロと立派な馬格を有している。小柄だった父にはあまり似ておらず、母方の血統が発現しているのだろう。筋肉量が豊富で、背中が短く映る体型。きょうだいの中では菊花賞を勝って有馬記念3着のワールドプレミアより、タメて切れる末脚が持ち味だったワールドエースに近いタイプ。トモも横幅が広く、筋肉の発達も顕著。中山の急坂も苦にしないはずだ。腹袋も大きく、重厚感や力強さを感じさせる。ホープフルSは開催9日目とあって馬場も荒れ始め、上がり・パワーを要するレースになりやすい。馬体構造からレース適性は高いと見ている。状態面も文句なし。 |
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