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中山金杯

京都金杯

ウインイクシード

(牡5、美浦・鈴木伸厩舎)

マンハッタンカフェ
イクスキューズ
母父ボストンハーバー
通算成績21戦4勝
連対時
平均馬体重
488kg (最高:498kg)
(最低:480kg)
前走時馬体重496kg
POINT
胴が短めで、前後に詰まった体型。距離実績はあるも、体型的にはマイラー的な印象を受ける。全体のシルエットに対して四肢が短く、重心が低い。腹袋もふっくらと見せているように、素軽さやスピードよりもパワーで勝負するタイプと言えるだろう。繋ぎの角度も立ち気味で、時計を要する傾向が強い冬の中山コースはマッチしそう。明け6歳馬でも休養期間が長かったためか、まだまだ若々しい体つき。筋肉の張りはもう一段階上がありそう。レース間隔は詰まるものの、状態面では不安なしと見て良さそうだ。

カデナ

(牡5、栗東・中竹厩舎)

ディープインパクト
フレンチリヴィエラ
母父French Deputy
通算成績20戦3勝
重賞勝利 17年報知杯弥生賞(G2)
16年ラジオN杯京都2歳S(G3)
連対時
平均馬体重
460kg (最高:474kg)
(最低:454kg)
前走時馬体重472kg
POINT
全体に肉付きが良く、馬体重の数字以上に筋肉量の多さを感じさせる。特に胸前や肩周りの発達が顕著。腹袋も父の産駒の中では大きめで、母父のフレンチデピュティが主張した馬体構造と言えるだろう。力強さを感じさせる馬体で中山コースへの対応力は高いものの、角度の寝た繋ぎはスピードの出る綺麗な馬場が合う印象。Cコース替わりとはいえ近年、冬の中山は時計が掛かりやすいため馬場傾向はチェックしておきたい。休み明けでも太め感はなく、トモにも血管が浮き上がっているように筋肉の張りも上々。状態に関しては申し分ない。
今週のイチオシ

クレッシェンドラヴ

(牡5、美浦・林厩舎)

ステイゴールド
ハイアーラヴ
母父Sadler’s Wells
通算成績20戦6勝
重賞勝利 19年福島記念(G3)
連対時
平均馬体重
491kg (最高:498kg)
(最低:484kg)
前走時馬体重496kg
POINT
福島記念時の馬体重が496キロ。骨格自体が平均以上の大きさで、全体に肉付きも良い。父ステイゴールドよりも、母方の血統が出た体型と考えて良いだろう。特に丸みのある大きな腹袋は母父サドラーズウェルズそのもので、立ち姿自体も重心の低さが目立つ。かなりのパワーを秘めており、上がりを要するような展開に向いたタイプだ。繋ぎも短く立ち気味で、時計の掛かる馬場状態は合っており、中山金杯にピッタリの馬体構造と言って良いだろう。有馬記念を除外されて出走が延びているものの、薄っすらと肋骨が感じ取れる理想的な仕上がりで不安はなし。

ザダル

(牡3、美浦・大竹厩舎)

トーセンラー
シーザシー
母父Lemon Drop Kid
通算成績5戦3勝
連対時
平均馬体重
484kg (最高:486kg)
(最低:482kg)
前走時馬体重480kg
POINT
シルエットに対して胴の長さが目立つ体型で、持続力勝負に長けた造り。中山芝2000m重賞は小回りで淀みない流れになりやすいため、レースの流れはマッチしそうな印象だ。腹周りはスッキリと見せており、筋肉の輪郭もなだらか。全体に素軽さを感じさせる体型のため、パワーを要する冬の中山でセントライト記念と同様のパフォーマンスを発揮できるかがカギ。休み明けでも太め感なく仕上がっており、十分に動ける態勢に整っている。ただ後肢下腿部などを見ると、筋肉の張り具合は前走比でまだ良化の余地がありそうだ。
今週のイチオシ

ブラックスピネル

(牡6、栗東・音無厩舎)

タニノギムレット
モルガナイト
母父アグネスデジタル
通算成績29戦5勝
重賞勝利 17年東京新聞杯(G3)
連対時
平均馬体重
503kg (最高:512kg)
(最低:494kg)
前走時馬体重520kg
POINT
※立ち写真は19年七夕賞
父・母父ともに腹袋が大きく、本馬も腹周りをどっしりと見せている。腹袋の発達が顕著で、近親にダートG1馬が複数いるように、パワーに秀でたタイプだ。繋ぎは短めで立っており、蹄底の厚みもある。ダートは一度使って大敗しているものの、馬体構造からは適性を感じる。芝であれば時計の掛かる条件がベター。中山金杯は2分を切るか切らないかの決着になることが多く、高速決着にはなりづらい。レース適性はかなり高いはずだ。立ち写真での状態比較はできないが、休み明けをひと叩きされ、坂路での乗り込みも入念。明け7歳でも衰えを感じさせない。
今週のイチオシ

カテドラル

(牡3、栗東・池添学厩舎)

ハーツクライ
アビラ
母父Rock of Gibraltar
通算成績9戦2勝
連対時
平均馬体重
472kg (最高:480kg)
(最低:464kg)
前走時馬体重490kg
POINT
整ったバランスと豊かな肉付きが特徴で、トモは横幅が広く容量が大きい。以前は後躯に緩さがあったものの、古馬になってから本格化する馬が多いハーツクライ産駒とあって、成長と共に解消されてきた。半腱半膜様筋にハッキリとスジが浮き上がって来ており、太い血管も浮いている。上昇度ではこの馬が一番と言っていいだろう。素軽さを感じさせると同時に、腹袋もしっかり発達している。京都金杯は近2年1分34秒台で決着しているように、スピードよりもパワーが求められる印象があるため、レースの質もマッチするだろう。背中には銭型が浮き上がり、文句なしの好仕上がりだ。

サウンドキアラ

(牝4、栗東・安達厩舎)

ディープインパクト
サウンドバリアー
母父アグネスデジタル
通算成績14戦4勝
連対時
平均馬体重
449kg (最高:460kg)
(最低:438kg)
前走時馬体重456kg
POINT
骨格自体は牝馬らしくコンパクトで、正方形に近いシルエット。フレームに対しての筋肉量は豊富で、特に胸前から肩周り、前駆の発達が目立つ。腹袋も立派で、母父アグネスデジタルの影響を感じさせる馬体構造だ。スピード勝負よりもパワーを要する条件のほうが合っている印象で、京都金杯への適性は高いと見ている。右前蹄に補修跡が残っており、蹄が薄いタイプであるため、良馬場で時計の掛かる条件がベターか。牝馬は冬毛が伸びやすいとされるが、この馬は毛艶も光っており、体調の良さを感じさせる。筋肉の輪郭が浮き上がっているように皮膚も薄く、馬体の張りは上々だ。

ストロングタイタン

(牡6、栗東・池江寿厩舎)

Regal Ransom
Titan Queen
母父Tiznow
通算成績24戦7勝
重賞勝利 18年鳴尾記念(G3)
連対時
平均馬体重
524kg (最高:538kg)
(最低:516kg)
前走時馬体重538kg
POINT
530キロ超の大型馬でも、バランスが良いため重苦しさを感じさせないのが長所。馬体重こそ大きな変動はないが、筋肉量は以前よりも増加傾向にある。それに伴って胴も詰まり気味に映るようになってきており、適性はやや短めの距離にシフトしてきている。現状はマイルがベストと考えて良いだろう。元来2000mでレコード勝ちしている中距離タイプであるため、時計の掛かるマイル戦の京都金杯は条件的に向いているはずだ。夏場に調子を上げる馬で、寒い時期は冬毛が伸びて見栄えしない。それでも昨年出走時よりも毛艶は良く見せており、この馬なりに状態は良さそうだ。

ソーグリッタリング

(牡5、栗東・池江寿厩舎)

ステイゴールド
ソーマジック
母父シンボリクリスエス
通算成績23戦7勝
連対時
平均馬体重
479kg (最高:488kg)
(最低:468kg)
前走時馬体重482kg
POINT
馬体のバランスが整っており、綺麗なシルエットを披露している。盛り上がった胸前、トモも肉付きが良く、筋肉量も豊富。バランスの良さからスピードを、発達した筋肉からはパワーを感じさせ、総合的に見てレベルの高い好馬体だ。舞台を選ばない活躍も納得できる。胴周りの造りも窮屈さを感じさせず、長く良い脚を繰り出せる造り。蹄が薄い馬なので、本質的にはスピードが問われる馬場状態が合っているイメージ。良馬場でこそ能力をフルで発揮できるタイプと言えるだろう。目一杯に仕上げてきた印象こそないが、毛艶や筋肉の張りは上々で、力を出せる状態にあると見た。

ダイアトニック

(牡4、栗東・安田隆厩舎)

ロードカナロア
トゥハーモニー
母父サンデーサイレンス
通算成績12戦6勝
重賞勝利 19年毎日放送賞スワンS(G2)
連対時
平均馬体重
474kg (最高:482kg)
(最低:468kg)
前走時馬体重472kg
POINT
背中が短く、腹側のラインが長く見える体型。末脚を溜めて切れる瞬発力タイプの構造だ。前脚とクビがやや短めであるため、一完歩の回転も速い。マイルもこなせる範囲内だが、将来的にはスプリント色が強くなりそう。ロードカナロア産駒らしい容量の大きなトモを有しており、前走時よりもボリュームアップしている。全体的にまだ伸びしろがあるため、今後の活躍が楽しみな1頭。今回は前走に引き続き、マイルの距離がカギになると見ている。下腿部に血管が浮き上がっていて、皮膚の薄さを感じさせるほど、馬体の張りがいい。毛艶も光沢があって、仕上がりは万全。

ドーヴァー

(牡6、美浦・伊藤圭厩舎)

アドマイヤムーン
オルダニー
母父Elusive Quality
通算成績25戦7勝
連対時
平均馬体重
494kg (最高:506kg)
(最低:482kg)
前走時馬体重502kg
POINT
横幅の広いトモ、発達した腹袋が目立つ。いずれもアドマイヤムーン産駒に多く見られる特徴で、パワーに秀でた馬体構造といえる。繋ぎは立っており、荒れ馬場や道悪を苦にしないとされる造り。前走、不良馬場で勝利を収めている点も納得できる。筋肉量が豊かであるためスピード勝負にも対応可能だが、本質的には時計が掛かる条件の方が良さそう。一雨降ればよりこの馬向きの条件となるはずだ。トモのボリューム感は素晴らしく、明け7歳にして状態はピークを迎えている印象。筋肉の輪郭が明瞭に浮き上がっており、馬体の張りは上々。力を出せる状態に整った。
出走予定馬すべての立ち写真が掲載されるとは限りません。
出走予定馬の年齢は2019年12月28日時点です。
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