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今週のイチオシ

アルクトス

(牡5、美浦・栗田徹厩舎)

アドマイヤオーラ
ホシニイノリヲ
母父シンボリクリスエス
通算成績13戦7勝
重賞勝利 19年プロキオンステークス(G3)
連対時
平均馬体重
536kg (最高:548kg)
(最低:518kg)
前走時馬体重548kg
POINT
雄大な馬格の上、バランスも整っている好馬体。背中よりも腹側のラインが長く見え、瞬発力勝負にも対応できる胴周りの構造。トモの筋肉量が豊富で先行力がある馬なので切れるイメージは湧きづらいが、プロキオンSでは内から抜け出す競馬を見せたように速い脚も繰り出せるのが長所。フェブラリーSは決め手が問われ、近年は好位~中団の前目から速い上がりをマークした馬の活躍が目立つ。500キロ以上の大型馬も多く馬券になっており、レース適性は高い。南部杯以来の出走でも薄っすらと肋骨が感じ取れるほど引き締まった体つきで、太め感は皆無。いきなり能力全開だ。
今週のイチオシ

インティ

(牡6、栗東・野中厩舎)

ケイムホーム
キティ
母父Northern Afleet
通算成績13戦7勝
重賞勝利 19年フェブラリーS(G1)
19年東海テレビ杯東海S(G2)
連対時
平均馬体重
511kg (最高:520kg)
(最低:496kg)
前走時馬体重518kg
POINT
胴自体の長さは父ケイムホームと良く似た造りで、やや詰まり気味。一方で背中と腹側のラインが平行に近いため、持続力を生かした競馬が合っている。筋肉量が豊富で、特性を最大限に発揮したチャンピオンズCでは素晴らしいパフォーマンスを披露。本質的には中距離でのスピード勝負がベストの印象だ。昨年のフェブラリーSは中距離戦に近い流れに持ち込めたのも勝因の一つと考えられ、マイペースを刻めれば最後まで衰えない逃げ脚を発揮できるだろう。ひと叩きすると馬体の張りが分かりやすく良化するタイプで、今回も前走以上と言っていいだろう。

ヴェンジェンス

(牡7、栗東・大根田厩舎)

カジノドライヴ
スペシャルクイン
母父スペシャルウィーク
通算成績27戦7勝
重賞勝利 19年みやこステークス(G3)
連対時
平均馬体重
487kg (最高:500kg)
(最低:476kg)
前走時馬体重500kg
POINT
中距離路線に転向して素質が開花。肩の角度がやや寝ており、前脚の可動域も比較的広いことから距離延長にも対応できたのだろう。1400mでも勝ち星をマークしており、トモの発達も素晴らしい。高いスピード能力も有しているため、マイルへの短縮は全く問題ないはずだ。全体のフレームに対して胴の造りはゆったりとしている持続力タイプのため、ある程度前目のポジションから押し切るような競馬が良さそう。2ヶ月ぶりだった前走ではトモの半腱半膜様筋に大きなスジが浮き上がっていたが、今回も文句ない馬体の張りをキープできている。仕上がりは万全だ。

キングズガード

(牡9、栗東・寺島厩舎)

シニスターミニスター
キングスベリー
母父キングヘイロー
通算成績46戦8勝
重賞勝利 17年プロキオンステークス(G3)
連対時
平均馬体重
445kg (最高:470kg)
(最低:434kg)
前走時馬体重478kg
POINT
胴が詰まり気味で、シルエットが正方形に近い馬体構造。体型的には短距離が向いているタイプだが、年齢を重ねて中距離までこなせるようになったため、マイル戦も問題なく対応できる。背中が短く、腹側のラインが後躯に向かって引き締まっている、伸縮性に優れた胴周りが特徴的。馬群や内を突くような競馬ができるのも、この胴の造りによるところが大きい。飛節は真っ直ぐに伸びた「直飛」で持続力にも長けているため、直線で鋭い末脚を発揮することが可能。脚質的に展開に左右されやすいが、9歳馬でも依然として筋肉量は豊富で、張りも抜群に良い。

ケイティブレイブ

(牡7、栗東・杉山厩舎)

アドマイヤマックス
ケイティローレル
母父サクラローレル
通算成績37戦12勝
重賞勝利 19年浦和記念(G2)
18年JBCクラシック(G1)
18年川崎記念(G1)
18年日本テレビ盃(G2)
18年ダイオライト記念(G2)
17年帝王賞(G1)
17年名古屋大賞典(G3)
16年浦和記念(G2)
16年兵庫チャンピオンS(G2)
16年白山大賞典(G3)
連対時
平均馬体重
490kg (最高:518kg)
(最低:478kg)
前走時馬体重528kg
POINT
背と腹のラインが平行に近いため、骨格に対して胴をゆったりと見せている。切れ味勝負よりも長く良い脚を使う必要のある、持続力勝負に強い体型。腹袋も大きく、どっしりとした立ち姿でパワーに溢れている印象。2018年秋以来の立ち写真となるが、全体にボリュームアップしてより逞しい体つきへと成長している。マイルのスピード勝負は忙しいイメージがあり、中距離で時計の掛かる条件でこそ馬体の特性が生きると見た。真冬でも毛艶が良く、代謝の良さが伝わってくる。レース間隔は詰まるが、疲れも感じさせない好仕上がり。

サンライズノヴァ

(牡6、栗東・音無厩舎)

ゴールドアリュール
ブライトサファイヤ
母父サンダーガルチ
通算成績25戦8勝
重賞勝利 19年MCS南部杯(G1)
18年東京中日S杯武蔵野S(G3)
17年ユニコーンステークス(G3)
連対時
平均馬体重
532kg (最高:546kg)
(最低:526kg)
前走時馬体重524kg
POINT
かなりの大型馬だがバランスが良く、芝馬のような素軽さを感じさせる。整った骨格の上、胸前やトモに立派な筋肉が付いていて、見栄えのする好馬体。背中が短く、腹側のラインが後躯に向かって引き締まった、瞬発力タイプの胴周り。飛節も緩やかにカーブしていて大型馬ながら一瞬の加速力に秀でている。この馬は溜めてこそ良さが出る印象だ。また素軽いシルエットからスピード勝負向きで、南部杯はフェブラリーSよりも時計が速くなりやすいだけに、この馬の適性に合致していたのだろう。後肢の下腿部には血管が浮き上がり、トモにも大きなスジが浮いていて筋肉の張りは抜群。
今週のイチオシ

デルマルーヴル

(牡4、美浦・戸田厩舎)

パイロ
カリビアンロマンス
母父コマンズ
通算成績13戦4勝
重賞勝利 19年名古屋グランプリ(G2)
18年兵庫ジュニアGP(G2)
連対時
平均馬体重
493kg (最高:498kg)
(最低:490kg)
前走時馬体重490kg
POINT
3歳夏の立ち姿と比較して筋肉量が増加傾向にあり、胴がやや詰まって見えるほど筋肉質な馬体に変化してきた。腹側のラインが引き締まっていて、速い脚も繰り出せそう。窮屈な造りではないため距離もある程度融通が利くものの、本質的にはマイル~1800m辺りが向いているはず。1400mのオキザリス賞でも鋭い決め手で差し切り勝ちを収めており、距離短縮はプラスに働きそうだ。青鹿毛の馬体は黒光りしており、体調はかなり良さそう。筋肉も輪郭が明瞭に浮き上がって、皮膚の薄さを感じさせるほどの張りがある。昨秋からコンスタントにレースをこなしているが疲れもなさそうだ。

ブルドッグボス

(牡8、栗東・加用厩舎)

ダイワメジャー
リファールカンヌ
母父デインヒル
通算成績21戦7勝
連対時
平均馬体重
513kg (最高:520kg)
(最低:510kg)
前走時馬体重522kg
POINT
背中が短く、腹側のラインが後ろ脚に引き締まっている、伸縮性に優れた胴周りの構造。飛節は緩やかにカーブしている「曲飛」で、こちらも瞬発力に優れている造りだ。馬体のパーツを見る限り、瞬間的な脚の速さは相当なモノがあり、また胴自体も短いため、短距離で決め手を生かす競馬が一番合っているのだろう。マイル戦は幾分長い印象がある。フェブラリーSは鋭い末脚を繰り出せる馬の好走が目立つので、距離を克服してどこで末脚を引き出すかがカギになりそうだ。8歳馬とは思えないほどの筋肉量と馬体の張りを見せていて、衰えは全く感じられない。
今週のイチオシ

ミッキーワイルド

(牡5、栗東・安田隆厩舎)

ロードカナロア
ワイルドラズベリー
母父ファルブラヴ
通算成績15戦5勝
連対時
平均馬体重
506kg (最高:514kg)
(最低:496kg)
前走時馬体重514kg
POINT
胸前や肩周りの筋肉が盛り上がるように発達しており、同様に筋肉質だった父ロードカナロアの雰囲気を感じさせる。背中が短く映るシルエットで、瞬発力を活かしてこその馬体構造。一方で飛節は真っ直ぐに伸びた「直飛」で、後肢を広く大きく使って、末脚を持続させることも可能。後方一気ではなく、中位からしっかりと末脚を伸ばすことができるのも、このバランスに長けた馬体構造が関係していると考えられる。フェブラリーSでは根岸Sほどの決め手は要求されにくいので、ポジションを取れれば巻き返しの可能性も十分。久々だった前走時よりも引き締まった体つきで出走できそう。

モズアスコット

(牡6、栗東・矢作厩舎)

Frankel
India
母父Hennessy
通算成績20戦6勝
重賞勝利 20年根岸ステークス(G3)
18年安田記念(G1)
連対時
平均馬体重
488kg (最高:498kg)
(最低:478kg)
前走時馬体重494kg
POINT
非常に筋肉量の多い馬体で、特に胸前とトモの発達が素晴らしい。重厚感のある立ち姿で繋ぎも短く、蹄底にも厚みがあるためダート自体は問題ないと感じていたが、前走は想像を遥かに上回るパフォーマンス。飛節が「く」の字に折れた曲飛で、本質的には一瞬の切れ味が武器の馬。距離が延びて前走と同様の競馬をした場合、最後まで末脚を持続できるかがカギ。前走は休み明けで使って良くなりそうな雰囲気があったものの、思っていたよりは良化がスロー。一度使って締まって来た部分もあるのだが、もう一段階パンプアップしてきて欲しいところだ。

ワイドファラオ

(牡4、栗東・角居厩舎)

ヘニーヒューズ
ワイドサファイア
母父アグネスタキオン
通算成績10戦3勝
重賞勝利 19年ニュージーランドT(G2)
19年ユニコーンステークス(G3)
連対時
平均馬体重
500kg (最高:512kg)
(最低:496kg)
前走時馬体重508kg
POINT
500キロを超える大型馬だが、ダートを主戦場とする馬の中では比較的立ち姿が素軽い印象で、典型的なスピードタイプの馬体。時計の掛かる条件はあまり向いておらず、脚抜きの良い高速ダートでこそ真価を発揮するはずだ。雨が降ったなら要注目の存在。昨秋は1800m戦を二度使ったものの、胴が詰まり気味でスピードを秘めていることから、距離は1400~1600mあたりがベストと考えられる。先行して上がりをまとめる競馬もできるので、好走するならば思い切って逃げるくらいの競馬が合っている印象だ。前走に引き続き肋骨が薄っすら浮き上がる理想的な仕上がり。

ワンダーリーデル

(牡7、栗東・安田翔厩舎)

スタチューオブリバティ
アストレアピース
母父マヤノトップガン
通算成績28戦7勝
重賞勝利 19年東京中日S杯武蔵野S(G3)
連対時
平均馬体重
527kg (最高:532kg)
(最低:520kg)
前走時馬体重530kg
POINT
全体に筋肉量豊富な体つきだが、特に胸前、肩周りの筋肉が盛り上がるように発達しており、前駆に力強さを感じる。トモにも大きなスジが浮き上がっていて、推進力に長けた立派な後躯を有している。胴周りは背中側が短く映る、伸縮性に優れた形。差し・追込馬に多い体型で、回転の速い曲飛ということもあって瞬発力に特化したタイプだ。フェブラリーSは決め手勝負になりやすいが、脚質的に少し後方すぎる印象もある。ペースがある程度流れるか、中団くらいのポジションが取れれば侮れない。明け7歳でも衰えはなく、ひと叩きされて腹周りは引き締まってきた。
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