中山記念

阪急杯

インディチャンプ

(牡5、栗東・音無厩舎)

ステイゴールド
ウィルパワー
母父キングカメハメハ
通算成績13戦7勝
重賞勝利 19年マイルチャンピオンS(G1)
19年安田記念(G1)
19年東京新聞杯(G3)
連対時
平均馬体重
462kg (最高:472kg)
(最低:452kg)
前走時馬体重472kg
POINT
全体の筋肉量が豊富で、バランスも整っている好馬体。中でもトモの発達が素晴らしく、横幅が広くて肉付きも良い。力強く地面を蹴り、大きな推進力を生むことができそうだ。父よりも母父のキングカメハメハが主張した構造で、持ち前の筋肉量を活かしたスピード勝負の申し子と言っていいだろう。前脚が短く、ピッチで走るタイプのため、距離延長がカギになりそう。小回りでロスのない競馬が理想的だ。銭型が薄っすらと見えるように毛艶は抜群に良く、休み明けでも状態の良さが伝わる。

ウインブライト

(牡6、美浦・畠山吉厩舎)

ステイゴールド
サマーエタニティ
母父アドマイヤコジーン
通算成績21戦9勝
重賞勝利 19年香港カップ(G1)
19年Qエリザベス2世C(G1)
19年中山記念(G2)
19年日刊スポ賞中山金杯(G3)
18年中山記念(G2)
17年フジTVスプリングS(G2)
17年福島記念(G3)
連対時
平均馬体重
474kg (最高:492kg)
(最低:460kg)
前走時馬体重486kg
POINT
飛節の折りが深い「曲飛」の構造で、一瞬の加速力が武器。小回りでこそ持ち味を発揮するタイプだ。全体に重心がどっしりとしているパワータイプだけに、実績どおり中山の内回りコースはベストの条件と言っていいだろう。高速決着は得意でないため、時計の掛かりやすい中山記念はピッタリ合うイメージ。腹袋が大きいこと、輪郭がぼやける芦毛であることから太めに映りがちだが、これはいつものこと。叩いて良くなるタイプだけにまだ絞れる余地は残っているものの、十分動ける態勢は整っていると見た。

ソウルスターリング

(牝6、美浦・藤沢和厩舎)

Frankel
スタセリタ
母父Monsun
通算成績14戦5勝
重賞勝利 17年優駿牝馬(G1)
17年チューリップ賞(G3)
16年阪神ジュベナイルF(G1)
連対時
平均馬体重
476kg (最高:480kg)
(最低:472kg)
前走時馬体重000kg
POINT
成長とともに父フランケルの特徴が発現し、一時期は筋肉量がかなり増加したが、現状はスッキリとした体つきを披露している。馬体のバランスは依然として整っており、美しいシルエットをキープ。品のある立ち姿から良血馬の雰囲気が漂っている。今回は休み明けでもじっくり乗り込まれており、太めは感じない。ただ全盛期と比べると筋肉の張りがもう一歩といった印象があるため、一線級とのレースでどこまで食い下がれるか。この完成度であれば、ある程度時計が掛かったほうが良さそう。

ダノンキングリー

(牡4、美浦・萩原厩舎)

ディープインパクト
マイグッドネス
母父Storm Cat
通算成績7戦4勝
重賞勝利 19年毎日王冠(G2)
19年共同通信杯(G3)
連対時
平均馬体重
452kg (最高:454kg)
(最低:450kg)
前走時馬体重452kg
POINT
背中が短く、腹側のラインが後躯に向かって引き締まった胴の造りで、瞬発力に長けている構造。曲飛で後肢の回転力にも優れ、この2つの特徴から生み出される鋭い末脚は現役トップクラス。素軽さと骨格に対して豊富な筋肉が両立した好馬体で、ダービー2着馬だが本質的にはマイル~2000m辺りでのスピード勝負に向いている。中山記念は少頭数で末脚が活きる流れになりやすく、この馬の切れ味はアドバンテージになるはずだ。休み明けでも後肢の下腿部には血管が網目状に浮き上がっていて、馬体の張りは上々。毛艶も黒光りしており、状態面に不安なし。

ペルシアンナイト

(牡6、栗東・池江寿厩舎)

ハービンジャー
オリエントチャーム
母父サンデーサイレンス
通算成績22戦4勝
重賞勝利 17年マイルチャンピオンS(G1)
17年アーリントンカップ(G3)
連対時
平均馬体重
481kg (最高:492kg)
(最低:474kg)
前走時馬体重498kg
POINT
背中が短く、腹側のラインが長く見える瞬発力タイプの構造。インコースや馬群を割って伸びて来られる瞬発力を秘めており、昨秋のマイルCSでも一瞬の切れで3着に入線した。2000mでも実績のある馬だが、成長とともに筋肉量が増加し、胴自体の長さも徐々に詰まって見えるようになってきた。1600~1800mが現状のベストと考えて良いだろう。背中から腰にかけて銭型が浮いており、冬場でも代謝の良さを感じさせる好仕上がり。
今週のイチオシ

ラッキーライラック

(牝5、栗東・松永幹厩舎)

オルフェーヴル
ライラックスアンドレース
母父Flower Alley
通算成績13戦5勝
重賞勝利 19年エリザベス女王杯(G1)
18年チューリップ賞(G2)
17年阪神ジュベナイルF(G1)
17年アルテミスステークス(G3)
連対時
平均馬体重
494kg (最高:518kg)
(最低:480kg)
前走時馬体重518kg
POINT
500キロを超える雄大な馬格の持ち主で、豊富な筋肉量が目を引く好馬体。胴自体の長さにゆとりがありつつ、腹側のラインが後躯に向かって引き締まっており、伸縮性に優れている。曲飛節で一瞬の加速力もあり、エリザベス女王杯ではインコースで溜めが利いたことが勝利へと繋がった。極端な高速決着は合わないため、ある程度時計の掛かる傾向にある中山記念は好走しやすい条件なのだろう。皮膚を薄く見せがちな馬ではあるが、それを考慮しても馬体の張りが素晴らしく、後肢の下腿部には血管が網目のように浮き上がっている。昨年以上のパフォーマンスが期待できそう。

クリノガウディー

(牡4、栗東・藤沢則厩舎)

スクリーンヒーロー
クリノビリオネア
母父ディアブロ
通算成績11戦1勝
連対時
平均馬体重
488kg (最高:492kg)
(最低:480kg)
前走時馬体重496kg
POINT
3歳春は腰高な印象が目立っていたが、晩成タイプだった父スクリーンヒーローの産駒らしい成長力で、キ甲がグンと伸びてバランスが良くなってきた。まだ胸前の筋肉が目立っているが、骨格が完成に近づくことでよりトモを上手に使えるようになれば、後躯のパワーアップに繋がるだろう。曲飛で切れる脚を使えると同時に、前向きさがあって好位置を取ることもできる。先行して脚を溜めることが出来た前走はベストのレース運びと言っていいだろう。初の1400mも、骨格的にはこなして不思議ない印象。毛艶も良く、腹周りはこれまでで一番スッキリと見せるほど引き締まっている。

ジョイフル

(牡6、栗東・吉村厩舎)

キングズベスト
ティアーオブジョイ
母父Street Cry
通算成績30戦6勝
連対時
平均馬体重
505kg (最高:512kg)
(最低:498kg)
前走時馬体重516kg
POINT
クビ周りから胸前の筋肉が盛り上がるように発達しており、トモの筋肉にも無数にスジが浮き上がっている。胴は詰まり気味で、背中が短く見える瞬発力タイプの構造をしており、総合的に見てスプリント戦への適性が高い。とにかく筋肉量が多くパワー型の印象があるため、時計を要する条件でパフォーマンスを上げてくるタイプと見ている。阪急杯は開幕馬場で行われることもあって時計が速くなりやすく、時計勝負への対応がカギになりそうだ。下腿部には血管が浮き、薄っすらと肋骨が感じ取れるようにムダ肉のない仕上げ。

ステルヴィオ

(牡5、美浦・木村厩舎)

ロードカナロア
ラルケット
母父ファルブラヴ
通算成績12戦4勝
重賞勝利 18年マイルチャンピオンS(G1)
18年フジTVスプリングS(G2)
連対時
平均馬体重
464kg (最高:478kg)
(最低:456kg)
前走時馬体重486kg
POINT
クビがやや長めで、付くべきところに筋肉が付いている、全体にシャープな印象のある馬体。筋骨隆々のスプリンターだった父ロードカナロアとはあまり似ておらず、マイルから中距離辺りに適性を感じる。ある程度時計が掛かり、スローで切れ味が生きる条件が向いているイメージなので、今回はスピード勝負になる1400mへの距離短縮がカギ。昨年の安田記念以来、久々の実戦となるが、しっかりと運動量をこなしていたのだろう。腹周りに太め感はなく、背中に銭型が浮き上がっているように代謝の良さも窺える。

ダイアトニック

(牡5、栗東・安田隆厩舎)

ロードカナロア
トゥハーモニー
母父サンデーサイレンス
通算成績13戦6勝
重賞勝利 19年毎日放送賞スワンS(G2)
連対時
平均馬体重
475kg (最高:484kg)
(最低:468kg)
前走時馬体重484kg
POINT
胴が詰まり気味で、背中が短く映る瞬発力タイプ。クビも短めで、一完歩の回転も速いため、短距離路線でトップクラスの決め手を秘めている。馬体構造はマイルよりも1400m、まだ筋肉の付き方が発展途上に映るので、ここから更にボリュームしてくれば、将来的には1200mもこなせるはず。成長段階にある中で重賞を勝ち切ったことから、素質はかなりのモノ。開幕週の馬場で外々を回すとさすがに厳しいが、この馬は馬群を突いて伸びてきたこともあるため、ロスの無いレースを期待したい。馬体面で前走から大きく変わった雰囲気は感じないが、毛艶は引き続き良い。

フィアーノロマーノ

(牡6、栗東・高野厩舎)

Fastnet Rock
Heart Ashley
母父Lion Heart
通算成績14戦6勝
重賞勝利 19年ダービー卿チャレンジ(G3)
連対時
平均馬体重
534kg (最高:548kg)
(最低:514kg)
前走時馬体重548kg
POINT
550キロ近い馬体重が示す通り、骨格・筋肉量に恵まれた立派な馬格を有しており、特に胸前から肩周りの筋肉の発達が目立つ。大型馬ではあるもののクビが短く、後肢も曲飛で回転も速いため、レース運び次第では馬群を突いて伸びるような競馬もできる。前走は出遅れて内を通って来たが、本来スタートの上手な馬で、好位から速い脚を繰り出す競馬が理想的。南半球産馬で半年生まれが遅いため、ここに来てキ甲の伸びが見られ、バランスが更に良くなってきた。筋肉の輪郭も以前より明瞭に浮き上がっていて、緩さが抜けてきた印象。状態面では立ち写真のある中で一番と言っていい。
今週のイチオシ

マイスタイル

(牡6、栗東・昆厩舎)

ハーツクライ
ファーストナイナー
母父フォーティナイナー
通算成績24戦5勝
重賞勝利 19年函館記念(G3)
連対時
平均馬体重
457kg (最高:462kg)
(最低:450kg)
前走時馬体重474kg
POINT
以前は全体にシャープな体型で中距離馬の雰囲気だったが、年齢を重ねるごとに筋肉量が増加。胴が詰まって見えるようになってきた。2000mの函館記念を制しているが、現状の構造を見ると1600m前後が一番合っているのではないか。クビが短めでピッチの利く走りをするため、ゲートを出てからのダッシュもなかなか速く、安定した先行力に繋がっている。前で競馬を進められる点は、開幕週の馬場において有利に働くだろう。高速馬場での実績が少ないものの、繋ぎが短く大きな反発力を生み出せそうで、豊富な筋肉量を考慮してもこなせると見た。トモのボリューム感も前走以上で、6歳でもまだ伸びしろは十分。良い状態でレースを迎えられそう。

中山記念

阪急杯

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