【宝塚記念】1番人気5連敗中!荒れるG1の『鉄板データ』とは?…競馬JAPAN

※イチオシ馬&特注馬は、追い切りの動きなども踏まえて金曜日に公開します!

今週のイチオシ

キセキ

(牡6、栗東・角居厩舎)

ルーラーシップ
ブリッツフィナーレ
母父ディープインパクト
通算成績22戦4勝
重賞勝利 17年菊花賞(G1)
連対時
平均馬体重
496kg (最高:508kg)
(最低:486kg)
前走時馬体重512kg
POINT
後肢が長く、やや腰高に映るシルエットは父ルーラーシップ譲り。骨格の大きさもさることながら、全体に肉付きが立派で実に迫力のある立ち姿。近走は結果こそ出ていないものの、馬体面に関して衰えは全く感じさせない。胴周りをゆったりとした造りで、長く良い脚を繰り出すことのできる持続力タイプ。昨年も2着に好走したように、各馬が早めに仕掛ける傾向にある宝塚記念の流れは合っているのだろう。右前蹄の接着装蹄の痕が消えている点は好材料。今回は幾分ふっくらとしている印象で、ボリューム感は過去一番と言っていいほど。

グローリーヴェイズ

(牡5、美浦・尾関厩舎)

ディープインパクト
メジロツボネ
母父スウェプトオーヴァーボード
通算成績10戦4勝
重賞勝利 19年香港ヴァーズ(G1)
19年日経新春杯(G2)
連対時
平均馬体重
444kg (最高:456kg)
(最低:432kg)
前走時馬体重452kg
POINT
450キロ前後のコンパクトな馬体で、数字通りにシャープな立ち姿。背中が短く、腹側のラインが後躯に向かって引き締まった瞬発力タイプ。一瞬の加速力に優れており、スローからの上がり勝負に強い。勝負どころで末脚をしっかり溜められるかが勝負の分かれ目になりそうだ。馬格的には高速決着よりも、ある程度時計の掛かる展開が合っている。休み明けで若干の余裕は感じられるものの、背中には銭型が浮き上がり、毛艶も黒光りして体調はかなり良さそう。昨秋の立ち姿と比較して骨格のバランスも良くなっており、すっかり本格化した印象だ。

クロノジェネシス

(牝4、栗東・斉藤崇厩舎)

バゴ
クロノロジスト
母父クロフネ
通算成績10戦5勝
重賞勝利 20年京都記念(G2)
19年秋華賞(G1)
19年デイリー杯クイーンC(G3)
連対時
平均馬体重
445kg (最高:460kg)
(最低:436kg)
前走時馬体重454kg
POINT
牝馬らしさを感じさせる素軽い体つきと、バランスの良い骨格が特徴的。比較的どんな流れにも対応できるタイプではあるものの、背中が短い伸縮性に優れた構造をしており、決め手を活かしてこそのタイプ。かつての華奢な印象はすっかり影を潜め、胸前やトモにしっかりと筋肉が付いて実に逞しい馬体になってきた。蹄はやや薄く、右前脚は今回から接着装蹄になっている。道悪での好走実績もあるが、本質的には良馬場向きのタイプ。当日の馬場状態はチェックしておきたい。馬体の張り具合は大阪杯以上で、皮膚の薄さが伝わってくる。休み明けでも太め感は無く、ココ目標に1週前の時点で態勢は整った。

サートゥルナーリア

(牡4、栗東・角居厩舎)

ロードカナロア
シーザリオ
母父スペシャルウィーク
通算成績9戦6勝
重賞勝利 20年金鯱賞(G2)
19年皐月賞(G1)
19年神戸新聞杯(G2)
18年ホープフルステークス(G1)
連対時
平均馬体重
496kg (最高:504kg)
(最低:488kg)
前走時馬体重502kg
POINT
現役屈指の好馬体で、バランス・筋肉量共に高いレベルで推移している。特に後躯から生み出される推進力は相当のモノがあり、直線に坂のある阪神コースでその力強いキックが活きてくるはず。素軽さの中に力強さを秘めているので、ある程度の馬場悪化も問題なくこなせそうだ。自在性に優れているタイプではあるものの、伸縮性に長けた背中の構造をしているように、本来は瞬発力型。後半のペースが流れやすい宝塚記念では、好位置を確保して脚を溜める乗り方が理想的か。後肢の下腿部にハッキリ血管が浮き上がっていて、休み明けでも馬体の張りは文句なし。
今週のイチオシ

スティッフェリオ

(牡6、栗東・音無厩舎)

ステイゴールド
シリアスアティテュード
母父Mtoto
通算成績28戦8勝
重賞勝利 19年産経賞オールカマー(G2)
19年小倉大賞典(G3)
18年福島記念(G3)
連対時
平均馬体重
448kg (最高:464kg)
(最低:440kg)
前走時馬体重446kg
POINT
前走馬体重が446キロと小柄なタイプながら、胴周りがゆったりとした造りをしているため、立ち姿は数字以上に存在感がある。背中と腹側のラインが平行に近く、胴が長く見える持続力タイプの馬体構造。早め早めに動くような攻めの競馬が向いており、先行押し切りが身の上。心肺機能も高く、レース後半からペースが速くなる宝塚記念の流れも合いそうなイメージ。比較的前が残りやすいG1でもあり、展開一つで今回も食い込みの余地がありそう。前走時よりも蹄の補修跡が小さくなっており、コンディションは前走時を上回ると言っても過言ではない。毛艶も光り輝いており、状態面の良さが伝わってくる。
今週のイチオシ

ダンビュライト

(セ6、栗東・音無厩舎)

ルーラーシップ
タンザナイト
母父サンデーサイレンス
通算成績22戦4勝
重賞勝利 19年京都記念(G2)
18年アメリカジョッキーC(G2)
連対時
平均馬体重
477kg (最高:494kg)
(最低:464kg)
前走時馬体重490kg
POINT
年齢を重ねると共に筋肉量が増え、逞しい体つきへと成長。良い意味で馬体にまとまりが出てきており、力強さを感じさせるようになってきた。背中と腹周りのラインが平行に近く、胴に伸びがある。持続力勝負に強い体型で、距離も2000~2400mがベスト。良い脚を長く繰り出す必要のある宝塚記念への適性は高いと見た。18年の宝塚記念では5着に敗れているものの、完成度が高まった今なら更に上の着順があっても不思議ない。若干馬体の張りに物足りなさを感じた前走と比較して、明らかに筋肉の質感が良くなった。皮膚の薄さも感じさせ、一度使って状態面は上向いていると見ていいだろう。

トーセンカンビーナ

(牡4、栗東・角居厩舎)

ディープインパクト
カンビーナ
母父Hawk Wing
通算成績14戦4勝
連対時
平均馬体重
453kg (最高:458kg)
(最低:446kg)
前走時馬体重458kg
POINT
シャープな印象を与える立ち姿で、腹周りにムダな肉がほとんど付いていないアスリート体型。馬体重も450キロ台と牡馬の中では軽く、また四肢にも伸びがある。総合的に見て長距離適性が高い造りと言っていいだろう。その一方で肩周りにはしっかり筋肉が付いており、トモの半腱半膜様筋にもスジが浮き上がっている。筋肉量も有しているからこそ、中距離戦でも力を発揮することが出来るのだろう。一線級相手の2200m戦は楽な戦いではないが、素質はかなりのモノを秘めていそうだ。1週前の時点で肋骨が浮き上がっているように、馬体は既に仕上がっている印象。筋肉の張り具合は前走以上で、充実度も伝わってくる。

トーセンスーリヤ

(牡5、美浦・小野次厩舎)

ローエングリン
トーセンガラシャ
母父デュランダル
通算成績25戦4勝
重賞勝利 20年新潟大賞典(G3)
連対時
平均馬体重
474kg (最高:488kg)
(最低:464kg)
前走時馬体重482kg
POINT
まず注目したいのがトモの構造。比較的、仙骨の角度が地面と平行に近い分、横幅が広い。近年は瞬発力タイプの台頭でこのような造りは少なくなってきているものの、古くから「平尻」といって軽快な逃げ馬に多い形とされてきた。瞬発力よりも持続力に優れているタイプで、先行するスタイルで結果を残していることも納得できる。腹袋が発達しており、上がりの掛かる展開も苦にしないだろう。体型的に2200mは若干長い印象があるため、強敵相手にどこまで踏ん張れるか。後肢の下腿部には血管が網目のように浮き上がり、馬体の張りは文句無し。

ブラストワンピース

(牡5、美浦・大竹厩舎)

ハービンジャー
ツルマルワンピース
母父キングカメハメハ
通算成績13戦7勝
重賞勝利 20年アメリカジョッキーC(G2)
19年札幌記念(G2)
18年有馬記念(G1)
18年新潟記念(G3)
18年毎日杯(G3)
連対時
平均馬体重
530kg (最高:546kg)
(最低:520kg)
前走時馬体重542kg
POINT
馬体重が示す通りの大型馬で、骨格の大きさ、筋肉量ともに豊富。背中と腹側のラインが平行に近く見える体型で、胴周りをゆったりと見せている。飛節の角度は真っ直ぐに伸びた「直飛」であり、いずれも長く良い脚を繰り出すのに適した構造だ。アメリカJCCで見せたロングスパートこそこの馬の持ち味で、持続力勝負に強い。3コーナーからペースが上がる宝塚記念の流れはマッチしそう。前走は出遅れてチグハグな競馬になってしまったが、スタートさえ決めれば好位で運べるだけのスピードも秘めているはずだ。気になるのは腹周りが前走時よりもふっくらしている点。馬体の張りは上々も、若干太い印象がある。レース当日の気配・馬体重は必ずチェックしておきたい。

モズベッロ

(牡4、栗東・森田厩舎)

ディープブリランテ
ハーランズルビー
母父Harlan’s Holiday
通算成績13戦4勝
重賞勝利 20年日経新春杯(G2)
連対時
平均馬体重
476kg (最高:484kg)
(最低:468kg)
前走時馬体重478kg
POINT
父ディープブリランテ同様に筋肉量が豊富で、特に前駆の肉付きが良い。前脚の掻き込みが強そうで、蹄も地面に対して垂直に立っており、蹄底に厚みがある。道悪・時計の掛かる馬場状態で良績を残している点も納得だ。雨の影響が残るようなら、一線級相手でも侮れない。馬体に窮屈さは感じられないものの、天皇賞・春の3200mはさすがに長すぎた印象。得意距離と言える2200mなら巻き返しの余地は十分にありそうだ。今回は休み明けの分、前走よりも腹周りをふっくらと見せている。太いとまではいかないが、前走時のほうがよりビッシリ仕上げられていた雰囲気。当週の追い切りで更なる上積みに期待したい。
今週のイチオシ

ラッキーライラック

(牝5、栗東・松永幹厩舎)

オルフェーヴル
ライラックスアンドレース
母父Flower Alley
通算成績15戦6勝
重賞勝利 20年大阪杯(G1)
19年エリザベス女王杯(G1)
18年チューリップ賞(G2)
17年阪神ジュベナイルF(G1)
17年アルテミスステークス(G3)
連対時
平均馬体重
500kg (最高:520kg)
(最低:480kg)
前走時馬体重520kg
POINT
5歳を迎えて骨格、筋肉量ともに完成の域に達した印象で、シルエットのバランスもかなり良くなった。牡馬顔負けの馬格を誇り、素軽さと力強さが両立した好馬体。エリザベス女王杯で見せたような瞬発力が売りも、胴周りには十分な伸びがある。心肺機能も高いので、持続力勝負になっても全く問題なさそうだ。勝負どころまで末脚を温存することができればなお良い。大阪杯からレース間隔は開いたものの、腹周りはむしろ前走時よりもスッキリと見せているように太め感もなし。前走同様に馬体の張りも素晴らしい状態で、背中には体調の良い時に浮き上がる「銭型」も見受けられる。G1連勝も期待できそうな好仕上がりだ。

ワグネリアン

(牡5、栗東・友道厩舎)

ディープインパクト
ミスアンコール
母父キングカメハメハ
通算成績12戦5勝
重賞勝利 18年東京優駿(G1)
18年神戸新聞杯(G2)
17年東京スポーツ杯2歳S(G3)
連対時
平均馬体重
452kg (最高:460kg)
(最低:450kg)
前走時馬体重466kg
POINT
前後にまとまりを感じさせる体型で、背中が短く、腹側のラインが後躯に向かって右上がりに引き締まっている。伸縮性に長けた瞬発力タイプで、一瞬の鋭い脚が最大の武器。持続力勝負になりやすい宝塚記念では、しっかりと勝負どころで脚を溜めることが好走に繋がると見ている。近走は歯がゆい競馬が続いているものの、筋肉量やバランスの良さはさすがダービー馬と言える素晴らしいレベルで推移。全身に血管が浮き上がっており、筋肉の輪郭もハッキリと見受けられるように馬体の張りも文句無し。毛艶も光沢があって、1週前の時点でムダ肉もほとんど感じられないほどキッチリ仕上げられている。
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