【ジャパンカップ】本当に3頭で大丈夫?アーモンドアイ&コントレイルの不安材料と絶好ローテで挑む逆転候補を見逃すな!…競馬JAPAN

※イチオシ馬&特注馬は、追い切りの動きなども踏まえて金曜日に公開します!

今週のイチオシ

アーモンドアイ

(牝5、美浦・国枝厩舎)

ロードカナロア
フサイチパンドラ
母父サンデーサイレンス
通算成績14戦10勝
重賞勝利 20年天皇賞(秋)(G1)
20年ヴィクトリアマイル(G1)
19年天皇賞(秋)(G1)
19年ドバイターフ(G1)
18年ジャパンカップ(G1)
18年秋華賞(G1)
18年優駿牝馬(G1)
18年桜花賞(G1)
18年日刊スポシンザン記念(G3)
連対時
平均馬体重
475kg (最高:490kg)
(最低:462kg)
前走時馬体重490kg
POINT
バランスの整った好馬体で、付くべきところに豊富な筋肉が付いている。しかしながら胴周りにも十分な伸びがあり、フォルムは中距離馬。完成された現状ではよりスピードの活きる2000mがベストの印象も、絶対能力の高さで2400mも問題なし。ワンコ(繋ぎ部分の馬具)を着用しているので見づらいが、左前蹄は接着装蹄になっている。前走時は過去の写真と比較して、全体にシャープな印象があったものの、今回は筋肉の輪郭が浮き上がっていて、迫力という点では今回の方が上。毛艶も良化してきており、5歳秋、激走後でも馬体面にダメージは感じられない。

カレンブーケドール

(牝4、美浦・国枝厩舎)

ディープインパクト
ソラリア
母父Scat Daddy
通算成績11戦2勝
連対時
平均馬体重
466kg (最高:472kg)
(最低:460kg)
前走時馬体重472kg
POINT
以前はもっと胴周りに伸びを感じさせる造りをしていたが、成長と共に筋肉質な体型へと変化。一方でムダな肉はほとんど付いておらず、競走馬として完成の域に入ってきた印象。ベタ蹄で本質的には綺麗な馬場が向いているタイプだが、重馬場のジャパンCでも好走した実績がある。馬体も力強さが増してきており、馬場不問で力を出せるのではないだろうか。持続力勝負に向いているので、淀みない流れになれば上位進出も期待できそう。オールカマー出走前よりも馬体の張り・毛艶はアップしている印象で、このレース目標に仕上げられてきたことが伝わってくる。

キセキ

(牡6、栗東・角居厩舎)

ルーラーシップ
ブリッツフィナーレ
母父ディープインパクト
通算成績25戦4勝
重賞勝利 17年菊花賞(G1)
連対時
平均馬体重
497kg (最高:508kg)
(最低:486kg)
前走時馬体重508kg
POINT
やや腰高に映るシルエットは父ルーラーシップ譲り。キングマンボ系らしい豊かなトモを有しており、6歳秋を迎えてもフィジカル面での衰えは感じられない。胴周りにゆとりのある構造で、長く良い脚を繰り出すことのできる持続力タイプ。持続力を活かした乗り方・展開になればまだまだ侮れない1頭。今回は腹周りをふっくらと見せており、重厚感が増してきた。現状の造りではパワー勝負の方が良さそうな印象で、軽快スピードが求められる東京でどこまでやれるか。秋3戦目でも馬体の張りは依然として素晴らしい状態をキープしている。

クレッシェンドラヴ

(牡6、美浦・林厩舎)

ステイゴールド
ハイアーラヴ
母父Sadler’s Wells
通算成績23戦7勝
重賞勝利 20年七夕賞(G3)
19年福島記念(G3)
連対時
平均馬体重
491kg (最高:498kg)
(最低:484kg)
前走時馬体重494kg
POINT
父ステイゴールドよりも母父サドラーズウェルズが主張した造りで、腹袋も大きめ。馬体重も500キロ近くあり、平均サイズ以上の骨格に立派な筋肉が付いている。繋ぎが短く立っていて、蹄も立ち気味、厚みも十分。重馬場の七夕賞を制しているように、時計の掛かる荒れ馬場・道悪は大の得意。胴周りにも伸びがあって、持続力を必要とするコースが向いていそうだ。一方、高速決着や切れ味勝負向きには課題が残る。東京よりも中山向きの印象。毛艶はピカピカで、後肢の下腿部には血管がハッキリと浮き上がっている。前走から状態は上向いていると見て良いだろう。

グローリーヴェイズ

(牡5、美浦・尾関厩舎)

ディープインパクト
メジロツボネ
母父スウェプトオーヴァーボード
通算成績12戦5勝
重賞勝利 20年京都大賞典(G2)
19年香港ヴァーズ(G1)
19年日経新春杯(G2)
連対時
平均馬体重
446kg (最高:456kg)
(最低:432kg)
前走時馬体重456kg
POINT
背中が短く、腹側のラインが後躯に向かって引き締まった瞬発力タイプ。前走時の馬体重が456キロと牡馬の中では決して見栄えする馬格ではないが、一瞬の加速力に優れており、スローからの決め手勝負に強い。一方で、基本的に大型馬が有利な高速決着向きの印象ではなく、今回はスピードの持続力が要求される東京コース。決め手がハマる展開になるかがカギになりそう。多少の道悪は苦にしないので、一雨降ったら面白い存在。気温が下がってきていても毛艶はピカピカで、代謝の良さが伝わってくる。馬体の張りも上々で、仕上がりは申し分ない。

コントレイル

(牡3、栗東・矢作厩舎)

ディープインパクト
ロードクロサイト
母父Unbridled’s Song
通算成績7戦7勝
重賞勝利 20年菊花賞(G1)
20年東京優駿(G1)
20年皐月賞(G1)
20年神戸新聞杯(G2)
19年ホープフルステークス(G1)
19年東京スポーツ杯2歳S(G3)
連対時
平均馬体重
459kg (最高:462kg)
(最低:456kg)
前走時馬体重458kg
POINT
「長躯短背」と言われる理想的な胴の造りで、身体の伸縮性に優れ、しなやかな筋肉から優れた瞬発力を発揮できる体型をしている。仙骨が傾斜し、飛節が真っ直ぐに伸びている「斜尻直飛」は父ディープインパクトと同様の造りだ。鋭い脚を長く使うこともできるため、レースでもエンジンが掛かってからゴールまで脚色が衰えることなく伸び続けられる。心肺機能も高く、長い東京の直線で持ち前の末脚を存分に発揮できそう。体型的に2000~2400mがベストの印象で、距離短縮は好材料。ココが秋3戦目とあって肋骨周りはスッキリとしているが、筋肉の張りは十分。問題なく力を出せるデキ。

デアリングタクト

(牝3、栗東・杉山厩舎)

エピファネイア
デアリングバード
母父キングカメハメハ
通算成績5戦5勝
重賞勝利 20年秋華賞(G1)
20年優駿牝馬(G1)
20年桜花賞(G1)
連対時
平均馬体重
468kg (最高:480kg)
(最低:464kg)
前走時馬体重480kg
POINT
前後の造りには程よいまとまりがありながら、父エピファネイアの影響で胴周りは窮屈に見せておらず、バランスが非常に良い。豊富な筋肉量で持続力勝負に向いており、また飛節の折りも深い「曲飛」で瞬発力も秘めている。展開・舞台不問で力を発揮できそうなタイプだ。立派な体つきをしているため、初の古馬・牡馬との対戦でも当たり負けしない強さがある。完成度は高まってきているが、まだ伸びしろを残している点も好印象。今回は季節柄、所々やや冬毛が伸びてきているものの、毛艶自体は非常に光沢感がある。腹周りも良い意味でどっしりと逞しく、中間の稽古も入念。状態はかなり良さそうだ。

マカヒキ

(牡7、栗東・友道厩舎)

ディープインパクト
ウィキウィキ
母父フレンチデピュティ
通算成績21戦5勝
重賞勝利 16年東京優駿(G1)
16年ニエル賞(G2)
16年報知杯弥生賞(G2)
連対時
平均馬体重
500kg (最高:506kg)
(最低:496kg)
前走時馬体重494kg
POINT
胸前~肩周りの筋肉が発達しており、母父フレンチデピュティの特徴が発現した造りをしている。相変わらずバランスも整っており、筋肉量も年齢を考えれば十分と言えるレベル。勝利から遠ざかってはいるものの、馬体からは大きな衰えを感じない。どちらかと言えば年齢を重ねてガッシリとしているため、パワーを要する条件が合っている印象。ダービーを制している舞台ではあるものの、良馬場でのスピード勝負よりは、ある程度時計が掛かった方が良い。昨年のジャパンCでも重馬場を苦にせず、4着に追い込んでいる。札幌記念を回避して休み明けでの出走も、スッキリとした体付きで、動ける態勢に整った。

ミッキースワロー

(牡6、美浦・菊沢厩舎)

トーセンホマレボシ
マドレボニータ
母父ジャングルポケット
通算成績21戦5勝
重賞勝利 20年日経賞(G2)
19年七夕賞(G3)
17年朝日セントライト記念(G2)
連対時
平均馬体重
482kg (最高:494kg)
(最低:476kg)
前走時馬体重474kg
POINT
地面に対して垂直に伸びた「直飛」が特徴的。父トーセンホマレボシ、その父ディープインパクトも同様の造りをしており、飛節が伸び切るために長く良い脚を使うことができる。胴周りも十分に伸びがあり、一瞬の切れ味よりも持続力を活かした競馬が合っている印象。東京よりも中山外回り向きのイメージが強いものの、長い直線で早めにギアを上げていくような脚の使い方ができれば侮れない。軽さよりもパワーが前面に出ているため、高速決着よりは時計の掛かる競馬が合っていそう。全体に前走よりもスッキリとしてきた印象がある。2ヶ月間隔は開いているものの、状態は上向き。
今週のイチオシ

ユーキャンスマイル

(牡5、栗東・友道厩舎)

キングカメハメハ
ムードインディゴ
母父ダンスインザダーク
通算成績17戦6勝
重賞勝利 20年阪神大賞典(G2)
19年新潟記念(G3)
19年ダイヤモンドS(G3)
連対時
平均馬体重
486kg (最高:500kg)
(最低:476kg)
前走時馬体重496kg
POINT
父から受け継いだ豊富な筋肉量と、持続力・長距離適性を感じさせる、ゆったりとした胴周りが特徴的。長距離での活躍が目立つ馬だが、高い心肺機能と中距離でも通用するスピード能力があり、2400mの距離でも十分に好勝負可能。前走はよもやの敗戦も、蹄が薄く綺麗な馬場が合っているタイプのため、伸びない内目に入ってしまったことも影響したか。良い脚を長く使える持続力は近年のジャパンCにおけるトレンドとも言える要素で、左回りも得意。レース適性は高いはずだ。前走の立ち姿も良かったが、一度使って馬体の張りが増し、更に上向いてきた印象がある。

ワールドプレミア

(牡4、栗東・友道厩舎)

ディープインパクト
マンデラ
母父Acatenango
通算成績7戦3勝
重賞勝利 19年菊花賞(G1)
連対時
平均馬体重
476kg (最高:484kg)
(最低:472kg)
前走時馬体重492kg
POINT
胴が詰まり気味で切れ味を武器としていた全兄ワールドエースとはあまり似ておらず、背中が長く見える、胴長の造りをしている。飛節も真っ直ぐに伸びた「直飛」で、パーツの造りを総合的に見ても、長く良い脚を使わせて持ち味が活きる持続力タイプと言っていいだろう。広い東京コースでは、淀みなくペースが流れた方が良さが出そう。昨年の有馬記念出走時と比較して、筋肉の輪郭がハッキリと浮き上がるようになってきており、完成度が高まってきたことが窺える。今回は11ヶ月ぶりと長期の休養明けになるが、肋骨が感じ取れるほどシャープな仕上がり。良化の余地を残しつつ、馬体の張りも上々。久々だが状態は決して悪くない。
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