【大阪杯】3冠馬vs快速女王!昨年上位を独占した『鉄板ローテ』はどっち?…競馬JAPAN

追い切りの動きなども踏まえたイチオシ馬、特注馬は金曜日に公開します!

アドマイヤビルゴ

(牡4、栗東・友道厩舎)

ディープインパクト
イルーシヴウェーヴ
母父Elusive City
通算成績6戦4勝
連対時
平均馬体重
432kg (最高:434kg)
(最低:430kg)
前走時馬体重428kg
POINT
背中側がやや短く、腹側のラインが長く映る「長躯短背」の体型、仙骨が傾斜した「斜尻」といった造りは父ディープインパクトと良く似ている。父は牡馬の中でも小柄なタイプだったが、本馬も430キロほどの馬格で、父の特徴が発現した馬体だ。四肢をスラっと見せており、中長距離への適性を感じさせる。キ甲の周辺を見てもまだ背は伸びそうで、成長過程真っ只中といった雰囲気。それでも胸前や肩周りなど、付くべきところにしっかりと筋肉が付いており、数字以上に存在感がある。毛艶は馬体の張りは前走以上。状態は上向きと見ていいだろう。

カデナ

(牡7、栗東・中竹厩舎)

ディープインパクト
フレンチリヴィエラ
母父French Deputy
通算成績29戦4勝
重賞勝利 20年小倉大賞典(G3)
17年報知杯弥生賞(G2)
16年ラジオN杯京都2歳S(G3)
連対時
平均馬体重
462kg (最高:474kg)
(最低:454kg)
前走時馬体重476kg
POINT
胴自体が詰まり気味で、背中が短く、腹側のラインが後躯に向かって引き締まった造り。ピッチの利く小気味いい走りで、一瞬の脚が持ち味の瞬発力タイプ。昨年の大阪杯ではインコースを突いて4着。小回りコースでも追い込める機動力を有しており、今回もタイトな競馬でどこまで差を詰められるか。肉付きが良く、高速決着よりはやや時計が掛かるくらいがベスト。1週前の阪神はかなりの高速馬場だったため、スピード決着への対応力が問われるだろう。年齢的に大きな変化こそ感じられないものの、後肢の下腿部には太い血管がハッキリと浮き上がっており、馬体のコンディションは上々。

キセキ

(牡7、栗東・辻野厩舎)

ルーラーシップ
ブリッツフィナーレ
母父ディープインパクト
通算成績28戦4勝
重賞勝利 17年菊花賞(G1)
連対時
平均馬体重
497kg (最高:508kg)
(最低:486kg)
前走時馬体重504kg
POINT
※出走回避
胴周りに伸びのある持続力タイプの造りで、長く脚を使う舞台・展開で強さを発揮する。大阪杯は基本的に4コーナーで先団にいた馬が強いため、先行するか早めに動く競馬に期待したいところ。キングマンボ系らしい豊かなトモの筋肉を始め、全体に肉付きが良く、フィジカル面での衰えは一切感じられない。前走でマイナス12キロと馬体重を減らしていた影響か、今回は腹周りをスッキリと見せている。シャープな仕上がりではあるものの細くは映らず、理想的なボディコンディション。毛艶も引き続き良好で、体調の良さが伝わってくる。

ギベオン

(牡6、栗東・藤原英厩舎)

ディープインパクト
コンテスティッド
母父Ghostzapper
通算成績18戦4勝
重賞勝利 21年金鯱賞(G2)
18年中日新聞杯(G3)
連対時
平均馬体重
507kg (最高:516kg)
(最低:502kg)
前走時馬体重508kg
POINT
※出走回避
前走時の馬体重が508キロ。雄大な骨格に立派な筋肉が付いており、迫力のある好馬体を披露している。年齢を重ねて母父のゴーストザッパーが色濃く出てきており、よりパワフルな馬体へと変化。金鯱賞は重馬場でパワーを要する競馬になったことがプラスに働いた。今回は高速傾向の強い阪神芝への対応がカギになるだろう。前走は逃げ切る形となったが、胴周りにはまとまりがあり、溜めれば速い脚を繰り出すこともできそう。背中には銭型が浮き上がっていて、代謝の良さが伝わってくる。中2週での参戦とあって馬体も引き締まっており、かなりの好仕上がりと見て良さそうだ。

グランアレグリア

(牝5、美浦・藤沢和厩舎)

ディープインパクト
タピッツフライ
母父Tapit
通算成績10戦7勝
重賞勝利 20年マイルチャンピオンS(G1)
20年スプリンターズS(G1)
20年安田記念(G1)
19年桜花賞(G1)
19年阪神カップ(G2)
18年サウジアラビアRC(G3)
連対時
平均馬体重
483kg (最高:504kg)
(最低:458kg)
前走時馬体重502kg
POINT
背中が短く、腹側のラインが後躯に向かって引き締まった瞬発力タイプ。溜めて鋭く切れる末脚が最大の武器で、スプリントやマイル戦で相手を一瞬のうちに抜き去るほどのスピード能力を秘めている。1200mのスプリンターズSを制しているものの、骨格的にはマイル戦がベストと言える造り。2000mは幾分長い印象も、昨秋と比較して今回は全体的にややシャープに映る、中距離を意識した形に仕上げられている。高速傾向を示している阪神の芝はこの馬にとってプラスに働きそうだ。安田記念を制した時と大差ないほど毛艶・馬体の張りは素晴らしく、5ヶ月ぶりの実戦でもキッチリ仕上がった。

クレッシェンドラヴ

(牡7、美浦・林厩舎)

ステイゴールド
ハイアーラヴ
母父Sadler’s Wells
通算成績25戦7勝
重賞勝利 20年七夕賞(G3)
19年福島記念(G3)
連対時
平均馬体重
491kg (最高:498kg)
(最低:484kg)
前走時馬体重500kg
POINT
母の父サドラーズウェルズが主張した立派な腹袋、肉付きの良い体型で、全体にボリューム感のある馬体。胴周りにも伸びがあって、持続力を必要とするコースが向いていそう。繋ぎが短く立っていて、蹄も立ち気味、厚みも十分。時計の掛かる荒れ馬場・道悪は他馬との比較で得意な部類。一方、高速決着や切れ味勝負向きには課題が残るため、当日の時計の出方は欠かさずにチェックしておきたい。腹周りはふっくらと見せているが、肋骨は薄っすらと浮き上がっており、この馬としてはムダ肉無く仕上げられている。
今週のイチオシ

コントレイル

(牡4、栗東・矢作厩舎)

ディープインパクト
ロードクロサイト
母父Unbridled’s Song
通算成績8戦7勝
重賞勝利 20年菊花賞(G1)
20年東京優駿(G1)
20年皐月賞(G1)
20年神戸新聞杯(G2)
19年ホープフルステークス(G1)
19年東京スポーツ杯2歳S(G3)
連対時
平均馬体重
458kg (最高:462kg)
(最低:456kg)
前走時馬体重456kg
POINT
背中が短く、腹側のラインが長く映る「長躯短背」の造り。身体の伸縮性に優れており、筋肉の質感もしなやか。本質的には瞬発力を要する競馬向き。加えて仙骨が傾斜し、飛節が真っ直ぐに伸びている「斜尻直飛」の造りでもあり、良い脚を持続して使うこともできる。心肺機能も高く、持続力勝負になりやすい阪神内回りでも問題なく力を発揮できそうだ。素軽いシルエットでスピード能力も高く、高速決着は望むところ。体型的にも2000mはベストと言える距離。休み明けでもムダ肉が一切感じられない、引き締まった体つき。下腿部には血管がハッキリ浮き上がっていて、馬体の張りはジャパンCや菊花賞時よりも良化。更に進化してきた印象だ。

サリオス

(牡4、美浦・堀厩舎)

ハーツクライ
サロミナ
母父Lomitas
通算成績7戦4勝
重賞勝利 20年毎日王冠(G2)
19年朝日フューチュリティ(G1)
19年サウジアラビアRC(G3)
連対時
平均馬体重
535kg (最高:540kg)
(最低:528kg)
前走時馬体重538kg
POINT
雄大な骨格に豊富な筋肉量で、現役屈指のスケール感がある。トモの横幅が広く、肉付きも十分。マイルでのG1勝ちがある馬だが、体型的には2000mも十分に対応可能。ハーツクライ産駒らしく、胴周りにも程よい伸びがあり、本質的には持続力勝負に強いタイプ。比較的淀みない流れになりやすい、阪神芝2000mのペースはマッチするのではないだろうか。パワーとスピードに秀でた馬で、高速決着も問題なし。肋骨に薄っすらと浮き上がっており、休み明けでも太め感無く仕上がっている。マイルCS出走時よりも緩さが解消され、中身がより詰まってきた印象。いきなり力を出せそうだ。

ブラヴァス

(牡5、栗東・友道厩舎)

キングカメハメハ
ヴィルシーナ
母父ディープインパクト
通算成績14戦5勝
重賞勝利 20年新潟記念(G3)
連対時
平均馬体重
483kg (最高:492kg)
(最低:474kg)
前走時馬体重492kg
POINT
全体にガッシリとしたフォルムで、筋肉量も多く、前後にまとまりを感じさせる馬体。発達したトモの筋肉は父キングカメハメハ譲り。パワフルなキックで大きな推進力を生み出せそう。背中が短く、腹側のラインが後躯に向かって引き締まった瞬発力タイプの馬体で、溜めて切れる脚が武器。持続力勝負になりやすい大阪杯では脚の使いどころがカギになりそうだ。超高速馬場よりも、どちらかと言えば多少時計の掛かった方がいいタイプ。当日の馬場状態、時計の傾向も要チェック。前走はよもやの大敗も、馬体面にダメージは感じられず、引き続き好気配。
今週のイチオシ

ペルシアンナイト

(牡7、栗東・池江寿厩舎)

ハービンジャー
オリエントチャーム
母父サンデーサイレンス
通算成績30戦4勝
重賞勝利 17年マイルチャンピオンS(G1)
17年アーリントンカップ(G3)
連対時
平均馬体重
483kg (最高:500kg)
(最低:474kg)
前走時馬体重500kg
POINT
筋肉質でありながら骨格のバランスも整っている好馬体の持ち主。背中が短く、胴自体が詰まり気味の体型で、一瞬の加速勝負に強い。G1で馬券になった際はインコースや馬群を突くようなタイトな競馬で結果を出しており、大型馬ながら立ち回りの巧い点が長所。年齢を重ねるごとにパワー型になってきているが、マイルでも通用するスピードを有しており、2000mなら高速決着にも対応はできるはず。4歳時に2着した実績もあり、展開と立ち回り一つで浮上の目も十分。前走時に引き続き、背中にはクッキリと銭型が浮き上がっていて、体調はかなり良さそう。腹周りもよりスッキリと見せ、更に動けそうな態勢へと仕上がってきた。

モズベッロ

(牡5、栗東・森田厩舎)

ディープブリランテ
ハーランズルビー
母父Harlan’s Holiday
通算成績17戦4勝
重賞勝利 20年日経新春杯(G2)
連対時
平均馬体重
476kg (最高:484kg)
(最低:468kg)
前走時馬体重484kg
POINT
四肢が長めで胴周りにも伸びがある体型。持続力勝負に強そうなタイプで、ゆとりある造りから中長距離への適性も高い。肉付きが良く、腹周りにも重厚感があり、時計の掛かる馬場が合うイメージ。阪神内回りでは宝塚記念3着の実績があるものの、当時は雨で渋った馬場だった。今開催の阪神は良馬場でかなりの好時計が出ており、スピード勝負に対応できるかがカギになる。距離も2400m~がベスト。雨が降って時計が掛かるようなら。一戦ごとに毛艶が良化しており、調子の良かった昨春の雰囲気に戻ってきた。状態面は確実に上向いている。

レイパパレ

(牝4、栗東・高野厩舎)

ディープインパクト
シェルズレイ
母父クロフネ
通算成績5戦5勝
重賞勝利 20年チャレンジカップ(G3)
連対時
平均馬体重
426kg (最高:436kg)
(最低:416kg)
前走時馬体重424kg
POINT
430キロを切る華奢な牝馬らしい体型。それでも骨格のバランスが良く、窮屈な造りではないために、横見の立ち姿では数字以上に存在感がある。仙骨が傾斜した「斜尻」の造りをしており、父ディープインパクトと同様のパーツ構成。トモの横幅ほどそれほど広くないものの、筋肉は膨らむように発達しており、フレームに対して肉付きは十分。馬格がコンパクトであるため、軽快なスピードを繰り出せるのだろう。馬体のサイズ的に高速決着よりは水準~やや時計が掛かるくらいの馬場がちょうどいい印象。1週前はかなりの高速馬場だったため、スピード勝負でどこまでやれるか。過去との直接比較こそできないが、毛艶や馬体の張りは申し分ない。見た目に好調といった雰囲気が漂う。

ワグネリアン

(牡6、栗東・友道厩舎)

ディープインパクト
ミスアンコール
母父キングカメハメハ
通算成績14戦5勝
重賞勝利 18年東京優駿(G1)
18年神戸新聞杯(G2)
17年東京スポーツ杯2歳S(G3)
連対時
平均馬体重
452kg (最高:460kg)
(最低:450kg)
前走時馬体重472kg
POINT
背中が短く、腹側のラインが後躯に向かって右上がりに引き締まっている。伸縮性に長けた瞬発力タイプで、一瞬の鋭い脚が最大の武器。基本的には決め手勝負向きも、持続力を要する傾向にある大阪杯では19年に3着の実績がある。ある程度のスピード勝負もOKなので、内目でしっかり脚を溜めて、持ち前の末脚を活かす競馬に期待したい。勝利から遠ざかってはいるものの、6歳を迎えた今季も馬体的な衰えは一切感じられない。毛艶はいつも通り素晴らしいコンディションで、筋肉の張りも申し訳ない状態。休み明けを叩いて変わり身にも期待できそう。
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