【チャンピオンズカップ】有力馬の適性は馬体でチェック!レモンポップなどダートの猛者11頭を特集
2023/12/1(金)
※イチオシ馬&特注馬は金曜日に公開します!
- 12/2(土)夕方発行
東京スポーツ(チャンピオンズCの予想を掲載) - 12/2(土)14:30頃~
ラジオ日本「土曜競馬実況中継」午後の部後半
(中山7~9R)
ウィルソンテソーロ
牡4
[美]小手川厩舎
父 | キタサンブラック |
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母 | チェストケローズ 母父:Uncle Mo |
通算成績 | 12戦7勝[7-0-0-5] |
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前走時馬体重 | 484kg |
父似で胴周りに伸びがあり、全体にスラっと見せる馬体。関節の可動域も広く、歩行時に飛節は綺麗に伸びる。1500mのかきつばた記念を制しているが、体型的には1800m以上の距離が合っている。肩の角度も傾斜して胸が深い。骨格から心肺機能の高さも窺える。キ甲周りの肉付きや、バランスを見た限り、まだ成長の余地を残している印象。発展途上の体つきで重賞を制するのだから能力は高い。晩秋でも毛艶に光沢があって、体調面に不安なし。肋骨もわずかに感じられ、1週前の段階でスッキリと引き締まっている。
グロリアムンディ
牡5
[栗]大久龍厩舎
父 | キングカメハメハ |
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母 | ベットーレ 母父:Blu Air Force |
通算成績 | 18戦7勝[7-4-1-6] |
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前走時馬体重 | 510kg |
背中が短めで、前後に詰まった体型。横幅の広いトモは父キングカメハメハ譲りで、力強さを感じさせる。腹袋が大きく、パワフルなフォルムでありながら、関節の可動域は広く体を大きく使うことができる。飛節は緩やかにカーブして、深く踏み込んでバネの要領で推進力を生み出す。まとまりがある体型なので、溜める競馬でもいい脚を引き出せそう。全体にパワー型なので、時計の掛かるダートのほうが合っている印象。前走との比較はできないが、肌ツヤの良さが目立っていて、腰回りには銭型模様が浮いて見える。
セラフィックコール
牡3
[栗]寺島厩舎
父 | ヘニーヒューズ |
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母 | シャンドランジュ 母父:マンハッタンカフェ |
通算成績 | 5戦5勝[5-0-0-0] |
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前走時馬体重 | 536kg |
毛色、ゆとりのある背中、飛節の角度、横広で容量が大きいトモはいずれも父ヘニーヒューズ譲りの特徴。クビさしも太く、前駆の発達も目を見張るモノがある。かなりの大型馬にもかかわらず、立ち姿は素軽い。さらに本馬は母父マンハッタンカフェの影響か、前脚が長い。よって全体のバランスが保たれており、父の産駒でも1800m以上の距離で良績を残していると考えられる。跳びが大きく器用なタイプではないので、小回りの中京コースがどうかも、馬っぷりはG1でも見劣らない。間隔は詰まるが、筋肉の張りや毛艶も上々。疲れは一切感じさせない。
テーオーケインズ
牡6
[栗]高柳大厩舎
父 | シニスターミニスター |
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母 | マキシムカフェ 母父:マンハッタンカフェ |
通算成績 | 24戦10勝[10-3-4-7] |
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前走時馬体重 | 494kg |
全体にムダ肉の少ない、素軽い馬体。まとまりのあるフォルムで、歩様はやや硬くても追ってからの瞬発力は秀逸。心肺機能も高く、自ら動く競馬も溜める競馬もできる、総合力の高いタイプ。基本的に軽い馬場を好む馬で、砂質の軽かった21年は6馬身差圧勝、一方砂質がやや重たかった22年は4着。当日の天候や馬場傾向はチェックしておきたい。今年に入って勝ち星から遠ざかってはいるものの、見た目の衰えは一切感じさせず、メリハリのある馬体を維持。スッキリと仕上がっていたJBCクラシック時の体つきをキープできている。
ノットゥルノ
牡4
[栗]音無厩舎
父 | ハーツクライ |
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母 | シェイクズセレナーデ 母父:Unbridled’s Song |
通算成績 | 15戦3勝[3-4-0-8] |
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前走時馬体重 | 534kg |
後肢が長く、腰高のシルエットで、重心はやや前傾。走法的にもクビが低く、跳びの大きな走りをする。立ち姿の角度もあるが、昨年同時期の写真と比べると、全体に丸みを帯びて胴が詰まっているように見える。体重は一度増加して、前回で大幅に絞れているが、体型は1年経ってパワフルになっている。現状はスピード勝負より、パワーを要するような時計の掛かる馬場のほうがベターか。序盤の先行争いが激しくなる中京ダ1800mで自分の形に持ち込めるかがカギ。腹側のラインは丸みがあるものの、肋骨が薄っすらと浮いていて、太め感はない。当日の体つきや体重も要注意。
ハギノアレグリアス
牡6
[栗]四位厩舎
父 | キズナ |
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母 | タニノカリス 母父:ジェネラス |
通算成績 | 15戦7勝[7-4-0-4] |
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前走時馬体重 | 490kg |
背中が短く、前後に詰まったフォルム。父キズナと胴周りの骨格は近く、溜めを利かせることで終いに鋭い脚を繰り出すことができる、決め手に秀でたタイプ。腹袋は大きめで、重厚感が前面に出たパワー型。直線に坂があり、上がりが掛かるような舞台が向いているイメージ。中京コースでも勝利しているが、少し時計を要する馬場のほうがより力を発揮できそう。休養期間が長かった分、6歳馬でも馬は若々しく、充実期を迎えている。後肢の下腿部には血管が浮いていて、馬体の張りは良好。ステップレースを勝って上昇ムード。
メイショウハリオ
牡6
[栗]岡田厩舎
父 | パイロ |
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母 | メイショウオウヒ 母父:マンハッタンカフェ |
通算成績 | 23戦9勝[9-2-4-8] |
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前走時馬体重 | 508kg |
500キロ超の大型馬ながら胴は詰まり気味で、ピッチの速い歩様、走法が特徴的。2年前の当レースは大外を回して7着に敗れたが、体型的には速い脚を秘めていて、ロスの無い競馬ができれば中京コースは十分に対応できそう。1600~2000mで活躍しているが、フォルムはややマイル寄りのイメージ。馬の造り自体は素軽く、砂質も軽いほうが力を出せる。雨で軽く湿った馬場になればより有利。休み明けから走れる馬ではあるものの、今回はJBCクラシックをひと叩きされ、メリハリのある馬体を披露。使っての効果が感じられる、好仕上がり。
レモンポップ
牡5
[美]田中博厩舎
父 | Lemon Drop Kid |
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母 | Unreachable 母父:Giant’s Causeway |
通算成績 | 13戦9勝[9-3-0-1] |
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前走時馬体重 | 518kg |
やや胴詰まりで筋肉質。特にトモの大腿筋膜~半腱半膜様筋周辺の発達が目立っており、力強いキックで大きな推進力を生み出せそう。前脚が短めで、重心は前傾。後肢は真っ直ぐに伸びた「直飛」系の構造で、その分腰高に映る。体のバランスだけ見ると、ベストは1400~1600mで、1ハロンの延長は体型的にプラスとはいえない。ただしスピード能力は一級品で、時計の速い馬場であれば速力を活かして押し切れる可能性も。晩秋~初冬の時期でも毛艶はピカピカで、代謝の良さが立ち姿から見受けられる。腹周りにもいい意味でボリューム感があり、1週前としては上々のコンディション。
クラウンプライド
牡4
[栗]新谷厩舎
父 | リーチザクラウン |
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母 | エミーズプライド 母父:キングカメハメハ |
通算成績 | 12戦4勝[4-4-0-4] |
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前走時馬体重 | 500kg |
バランスのいい立ち姿。長躯短背でまとまりがあり、どんな展開やコースにも対応できる自在性の高さを感じさせる。今回は、昨年の当レース以来となる写真撮影。当時と比較して馬体重は変わっていないが、筋肉の質感はグッと良化している。以前は父似で細身、やや華奢な印象があったものの、今回は馬体のメリハリが明らかに増して、全体に筋肉のスジが浮き上がっている。よりダート馬らしいフォルムへと変化してきた印象。毛艶はピカピカで、皮膚の薄さを感じさせるほど筋肉の張りもいい。
ジオグリフ
牡4
[美]木村厩舎
父 | ドレフォン |
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母 | アロマティコ 母父:キングカメハメハ |
通算成績 | 12戦3勝[3-1-0-8] |
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前走時馬体重 | 510kg |
母アロマティコと同じ栗毛で、胴周りに伸びのある骨格や、シャープに見える筋肉の付き方は母の血が発現している。もともと前が勝っているタイプだが、宝塚記念の時と比較しても、肩周り~胸前の厚みがさらに増してきた。クビさしも若干太くなったイメージ。キャリアを重ねるごとに父方の血が強くなって、ダート適性がより高まっている印象。後躯のボリューム感はもう少し成長がほしいものの、この馬なりに良化は感じられる。腹周りはスッキリと見せていて、太め感なし。力を出せる態勢にありそう。
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重心はやや低めだが、長躯短背で全体のバランスは整っている。後肢の飛節は真っ直ぐに伸びた「直飛」系の構造。ストライドが広く、跳びの大きな走りが特徴的。先行して早めに抜け出すような、持続力を活かす形がこの馬には合っている印象だ。筋骨隆々といったタイプではないが、その分スタミナは秘めていそう。胸の縦幅も厚く、心肺機能の高さが窺える。日当たりの関係で毛艶は判別しづらいが、G1を走った後でも馬体は寂しく映らない。メリハリのある体つきで、仕上がりは良好。