【阪神ジュベナイルF】個性光る2歳牝馬決定戦!最初のG1タイトルはどの馬に!?
2023/12/8(金)
※イチオシ馬&特注馬は金曜日に公開します!
- 12/2(土)夕方発行
東京スポーツ(チャンピオンズCの予想を掲載) - 12/2(土)14:30頃~
ラジオ日本「土曜競馬実況中継」午後の部後半
(中山7~9R)
キャットファイト
牝2
[美]上原厩舎
父 | ディスクリートキャット |
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母 | フラマブル 母父:パイロ |
通算成績 | 3戦2勝[2-0-0-1] |
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前走時馬体重 | 438kg |
細身で筋肉の質感はしなやか。長躯短背のフォルムで、胴周りの柔軟性に優れている。後肢は仙骨が傾斜した「斜尻」で、飛節の角度は中間的な造り。ピッチの速い走法ではあるものの、ストライドはしっかりと伸びる。切れる脚を長く使えそうで、阪神外回りは持ち前の瞬発力を発揮できる舞台といえそう。キ甲周辺には伸びが感じられ、2歳秋の時点で骨格のバランスは整っている。まだ成長の余地を残しつつも、完成度は低くない。少しレース間隔は開いたが、腹周りは程よいボリューム感があり、輸送を控えている立場としては理想的な仕上がり。
コラソンビート
牝2
[美]加藤士厩舎
父 | スワーヴリチャード |
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母 | ルシェルドール 母父:オルフェーヴル |
通算成績 | 4戦3勝[3-0-1-0] |
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前走時馬体重 | 442kg |
前後に詰まった馬体で、胴長だった父スワーヴリチャードとはあまり似ていない。クビさしは短く、太さもある。大きな馬ではないが、後躯の肉付きも良好。体型的に1400m~1600mで決め手を活かす形が一番合っているイメージ。繋ぎは長さがあり、クッションの利く柔らかい歩きが特徴的。前走はレコード勝ちを収めているように、良馬場でこそのタイプだ。時季的なモノで少し冬毛は出ているものの、わずかに肋骨が感じ取れ、太め感はなし。筋肉の輪郭も浮いており、好仕上がり。
サフィラ
牝2
[栗]池添学厩舎
父 | ハーツクライ |
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母 | サロミナ 母父:Lomitas |
通算成績 | 3戦1勝[1-1-1-0] |
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前走時馬体重 | 442kg |
細身で背中周りをゆったりと見せる体型。後肢の飛節は「直飛」で、キックした際にしっかりと伸びる造り。小柄ゆえにピッチは速いが、ストライドは決して小さくない。広いコースが合っている印象。全兄のサリオスよりも、半姉のサリエラ、サラキアに近いシルエット。将来的に2000m以上で良さが出ると見ている。重賞でも好走している能力の高い馬ではあるが、現状はややトモが薄く見えて、成長の余地を残している。マイル戦なら高速馬場よりは、水準~やや時計の掛かる馬場のほうが良さそう。腹周りはスッキリと見せるが、細くは映らない。1週前の時点で理想的なボディコンディション。
ステレンボッシュ
牝2
[美]国枝厩舎
父 | エピファネイア |
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母 | ブルークランズ 母父:ルーラーシップ |
通算成績 | 3戦2勝[2-1-0-0] |
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前走時馬体重 | 472kg |
父エピファネイア、母父ルーラーシップ共に胴長の体型。血統背景が馬体に影響して、本馬も分かりやすく胴周りに伸びが感じられる。前脚は少し短いが、跳びの大きな走りで持続力に長けている印象。仙骨の角度は「斜尻」で一定レベルの瞬発力も秘めている。阪神外回りコースで長くいい脚を使える長所を引き出せれば。水準以上の馬格を有しているが、ムダ肉の少ない体つきで、今後距離は延びても対応できそう。成長の余地を残しつつも、毛艶は良く、筋肉の張りも上々。中2週のローテでも馬体減りはなく、力を出せるデキ。
スプリングノヴァ
牝2
[栗]鮫島厩舎
父 | カリフォルニアクローム |
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母 | ブランカ 母父:ディープインパクト |
通算成績 | 2戦2勝[2-0-0-0] |
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前走時馬体重 | 394kg |
400キロを切る小柄な馬。全体のシルエットに対して胴は詰まり気味、飛節の折りも深い「曲飛」の構造。骨格的にはマイル以下の距離が合っているイメージ。高速決着になるとスピード面でどうかも、本馬はダートで活躍した父の特徴を受け継ぎ、繋ぎがかなり短い。ダート適性がありそうで、芝であれば道悪も苦にしない。雨で時計が掛かる条件になれば。小さい分、余分な肉が付いておらず、仕上がり早のタイプ。現状の完成度は低くない。体つきにもメリハリがあって、この馬なりに好調。
ドナベティ
牝2
[栗]矢作厩舎
父 | リアルスティール |
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母 | ドナルチア 母父:Malibu Moon |
通算成績 | 4戦2勝[2-1-0-1] |
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前走時馬体重 | 422kg |
420キロほどのコンパクトな馬ではあるものの、後躯の大腿筋膜は膨らみが感じられ、骨格に対しての肉付きは決して悪くない。繋ぎや飛節の角度に癖がなく、胴周りは長躯短背でバランスがいい。やや短距離志向の強い馬体だが、2歳馬同士なら1600mは守備範囲といえるだろう。立ち回りひとつ。まだ背は伸びそうな印象を残すものの、肋骨が薄っすらと浮き上がっており、かつ細くも映らず、いいコンディションを保てている。
ナナオ
牝2
[栗]小栗厩舎
父 | ロードカナロア |
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母 | バイザディンプル 母父:オルフェーヴル |
通算成績 | 4戦2勝[2-2-0-0] |
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前走時馬体重 | 424kg |
馬格は小さいが、骨格に対する筋肉量は決して少なくない。特に後躯は横幅が広く、肉付き十分。父ロードカナロアの特徴が馬体に表れている。肩関節の角度が立っていて、胴は短い。総合的に見て、スピードを活かした競馬が合うイメージ。適性距離は1200~1400mで、1600mは1ハロン長い印象。ロスのない立ち回りをしてどこまで踏ん張れるか。この時期の牝馬としては毛艶良好、後肢の下腿部に血管が浮いており、筋肉の張りを十分に感じさせる。
プシプシーナ
牝2
[栗]小栗厩舎
父 | エピファネイア |
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母 | パープルセイル 母父:フジキセキ |
通算成績 | 2戦2勝[2-0-0-0] |
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前走時馬体重 | 414kg |
長躯短背でまとまりのあるフォルム。前走は逃げて勝利を収めているが、溜めれば速い脚も繰り出せそうな柔軟性を感じる。小さくても肉付きがいい。トモの横幅が広く、近2走のようにスピードを維持させる走りが得意。素軽い馬なので、基本的には良馬場のほうが良さそう。腰から背中にかけて、薄っすらと銭型模様が浮き上がり、日照時間の短い冬場でも毛艶が落ちることはない。後肢の下腿部には血管が浮いている。1週前の時点では十分に好仕上がりといっていい見た目。
ボンドガール
牝2
[美]手塚厩舎
父 | ダイワメジャー |
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母 | コーステッド 母父:Tizway |
通算成績 | 2戦1勝[1-1-0-0] |
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前走時馬体重 | 454kg |
※出走回避
ガッシリとした体型で、450キロ台の馬体重以上に体を大きく見せている。胴周りにはまとまりがあって、お腹もふっくら。後躯の発達も目を見張るモノがある。力強いキックで大きな推進力を生み出せそう。スピードを要求される、高速馬場になっても問題なく力を発揮できる。骨格全体のバランスが非常に整っていて、立ち姿は見栄えがする。パーツに癖がなく、切れ味勝負、持続力勝負、そのいずれでも好勝負できるタイプ。体型的にも1600mはベストで、後肢の下腿部の張り具合は素晴らしい。絞り込んできた感じはないが、馬体の張りはいい。
ルシフェル
牝2
[栗]斉藤崇厩舎
父 | ハーツクライ |
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母 | アルアリングスター 母父:Exchange Rate |
通算成績 | 3戦2勝[2-1-0-0] |
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前走時馬体重 | 488kg |
四肢が短く、全体に重心は低め。ただし短距離馬のイメージはなく、体つきは比較的スッキリと見せている。ハーツクライ産駒らしい、背中周りの伸びも感じられ、中距離で活躍している点も納得。今回は1600mへの距離短縮となるが、後躯のボリューム感は出走馬の中でも上位。さらに蹄は薄く、良馬場が合う印象。2歳馬同士の一戦なら、マイルの高速決着でも十分にやれそうだ。腹周りは少し冬毛が出てきたが、毛艶そのものは落ちていない。半腱半膜様筋がクッキリと浮き上がり、張り感はメンバーの中で一番といえるほど。
アスコリピチェーノ
牝2
[美]黒岩厩舎
父 | ダイワメジャー |
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母 | アスコルティ 母父:Danehill Dancer |
通算成績 | 2戦2勝[2-0-0-0] |
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前走時馬体重 | 472kg |
前後にまとまりのある、バランスのいいフォルム。長躯短背で胴周りの伸縮性に優れ、後肢の飛節は緩やかにカーブ。瞬発力タイプの馬体構造で、広いコースで切れ味を活かす形がベスト。阪神外回りへの適性は高いと見る。新潟2歳S時と比較すると、体つきの幼さが抜けて、完成度が高まってきた。筋肉の輪郭も浮き上がっており、馬体のコンディションは前走以上。3ヶ月ぶりの実戦でも緩みなく仕上がっている。
スウィープフィート
牝2
[栗]庄野厩舎
父 | スワーヴリチャード |
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母 | ビジュートウショウ 母父:ディープスカイ |
通算成績 | 3戦1勝[1-1-1-0] |
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前走時馬体重 | 464kg |
長躯短背でまとまりのあるフォルム。父スワーヴリチャードよりも胴は詰まっていて、マイラー体型に映る。繋ぎは長さがあって柔軟性に富んだ造り。クッションが利き、跳びの大きさにも繋がっている。広い阪神外回りコースは初となるが、持ち前の末脚を発揮できる適条件といえそうだ。前走時の馬体重は464キロと骨量・筋肉量も水準以上。高速決着への潜在的な適性も秘めていると見た。
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420キロほどの小柄な馬ではあるが、骨格のバランスは整っており、立ち姿は小さく見せない。前脚はやや短く重心は低め。飛節の折りも深い「曲飛」タイプで、ゆくゆくは1200~1400mがベストになってきそう。ただし、窮屈なフォルムではないため、現状1600mまでは対応可能と見ている。体型的には、溜めて良さが出そう。全体にムダ肉が少なく、体つきにメリハリがあって完成度は高い。冬時期の牝馬としては毛艶に光沢があって、体調の良さが目立っている。