エプソムC

マーメイドS

フルーキー

(牡6、栗東・角居厩舎)

Redoute’s Choice
サンデースマイル2
母父Sunday Silence
通算成績20戦7勝
重賞勝利 15年チャレンジC(G3)
連対時平均馬体重481kg (最高:488kg) (最低:474kg)
前走時馬体重488kg
POINTデインヒル系の産駒らしい筋肉量に富んだ全体的にカチッとした造り。前駆に比べて後駆が緩く見えるのはこの系統の特徴なので気にしなくていい。デインヒルは比較的硬めの筋肉で、直飛に出ることが多いのだが、この馬に関しては曲飛寄りに出て、それが瞬発力に繋がっている。脚は長めで、一瞬の加速力より、持続させて末脚を使ったほうが良さそうで、その点からも広いコース向き。仕上りに関しては、馬体の張り良く、あばらは浮いて見えるが細いわけではない。レースでしっかり力は発揮できる状態にある。

ルージュバック

(牝4、美浦・大竹厩舎)

マンハッタンカフェ
ジンジャーパンチ
母父Awesome Again
通算成績9戦3勝
重賞勝利 15年きさらぎ賞(G3)
連対時平均馬体重452kg (最高:458kg) (最低:450kg)
前走時馬体重458kg
POINT前回は短期放牧からのレースで、正直良くは見えなかったのだが、今季3走目で使いつつ良くなってきた。ヴィクトリアマイルの時よりは毛艶、馬体の張りもアップした印象。欲を言えばもう少し筋肉量が増えてきて欲しいところだが、現状このくらいの仕上りなら勝ち負けになりそう。あとは輸送がどう出るか。この写真ではそこまで余裕を持たせた造りでは無いので、大幅な体重減は避けたい。

ヒストリカル

(牡7、栗東・音無厩舎)

ディープインパクト
ブリリアントベリー
母父ノーザンテースト
通算成績27戦5勝
重賞勝利 12年毎日杯(G3)
連対時平均馬体重446kg (最高:456kg) (最低:434kg)
前走時馬体重462kg
POINTトモをやや流し気味に立ってはいるものの、典型的な曲飛で、いかにも瞬発力勝負に特化したような造り。馬体の大きさと比較して脚は長く、持続力も兼ね備えている。馬体の張りに関しては正直、昨年秋~京都記念前のほうが良かったかな、という感じ。7歳という年齢を考えれば、比較的衰えは見せていない方なのだが、上積みがあるかと言われると少々疑問点も残る。毛艶は良いし、体調は良さそうなので、現状の力は発揮できそうだが、昨年秋のパフォーマンスを見せることができるかどうか。

ナカヤマナイト

(牡8、美浦・二ノ宮厩舎)

ステイゴールド
フィジーガール
母父カコイーシーズ
通算成績35戦6勝
重賞勝利 13年中山記念(G2)
12年オールカマー(G2)
11年共同通信杯(G3)
連対時平均馬体重469kg (最高:488kg) (最低:450kg)
前走時馬体重488kg
POINT馬体のバランスが整っている馬で、ステイゴールド産駒にしては筋肉量が多く、メリハリのある馬体。1年ぶりのレースになるが太め感は全く無く、馬体自体は仕上がっているし、毛艶も悪く無い。状態は8歳馬にして高い水準でキープしている。あとは脚元の様子だが、ややモヤついている感じも拭えない。休み明けということで、どこまで心肺機能が戻っているかも判断しづらい。個人的には仕上りは良い方だと思うのだが、そういった点がどこまで影響するか。

ロジチャリス

(牡4、美浦・国枝厩舎)

ダイワメジャー
プラチナチャリス
母父Rock of Gibraltar
通算成績12戦5勝
連対時平均馬体重540kg (最高:556kg) (最低:522kg)
前走時馬体重546kg
POINTダイワメジャーらしい体つき。性別は違うもののメジャーエンブレムもこういったタイプの造りをしている。筋肉量豊かで、トモの容量は良い物を持っている。もう少し胸前が成長してくればさらに安定したレースができるはず。成長段階ではあるが、今回のメンバーを考えても即通用しても良い器。腹回りは母父ロックオブジブラルタルから出たのか立派な腹袋で、意外と消耗戦、底力を秘めていそう。馬体の張りも維持しているし、なにより成長期で馬の調子は右肩上がりなのだろう、調子は良さそうで好勝負を期待。

ナムラアン

(牝4、栗東・福島信厩舎)

エンパイアメーカー
アイリッシュピース
母父サンデーサイレンス
通算成績15戦5勝
連対時平均馬体重461kg (最高:468kg) (最低:456kg)
前走時馬体重462kg
POINTエンパイアメーカー産駒は大柄で重厚すぎる仔が出てしまうことが多いのだが、この馬は父から優れたパワー、底力を受け継ぎつつ、母父のサンデーがうまく中和してくれた印象。 重苦しさは無く、素軽い感じを受ける造りだし、脚元を見ても芝向きの印象。どちらかというと直飛に出て、極端な瞬発力勝負は厳しいが、持続力が必要になるような展開は得意。うっすらあばらが浮いて仕上がった印象で、馬体の張りも文句なし。ここを照準にきっちり調整されたのが伝わってくる。

シュンドルボン

(牝5、美浦・矢野英厩舎)

ハーツクライ
ネイチャーガイド
母父エルコンドルパサー
通算成績23戦6勝
重賞勝利 16年中山牝馬S(G3)
連対時平均馬体重487kg (最高:502kg) (最低:474kg)
前走時馬体重504kg
POINTハーツ産駒の割に馬体のフォルムが立派で、牝馬ながら豊富な筋肉量を誇る。この重厚感は母父エルコンドルパサーに内包されたサドラーズウェルズが出ていると推測。胴回りもやや長めで、距離は中距離が向く、と前回診断したように、府中のマイルよりは条件が好転するだろう。使うたびに馬が充実してきている感じが見受けられ、馬体の張りは相変わらず良い。毛艶も良く体調は間違いなく良さそう。馬体診断した出走メンバーの中では一番の仕上りと判断する。

ココロノアイ

(牝4、美浦・尾関厩舎)

ステイゴールド
ビューティソング
母父デインヒル
通算成績9戦3勝
重賞勝利 15年チューリップ賞(G3)
14年アルテミスS(G3)
連対時平均馬体重453kg (最高:460kg) (最低:448kg)
前走時馬体重458kg
POINT身長が低めな割に脚が長く、若干曲飛に寄った飛節で、末脚勝負に向いた造り。付くべき所に筋肉は付いているのだが、どちらかと言えば牝馬らしいフォルムで素軽い感じ。前走は秋華賞以来の休み明けで、今回は一度叩かれた格好だが、いまいち変わってきていないように見える。太め感は無いのだが、毛艶、馬体の張りもひと息。ここは様子を見たいところ。

タガノエトワール

(牝5、栗東・渡辺厩舎)

キングカメハメハ
シーサイドブリーズ
母父サンデーサイレンス
通算成績15戦3勝
連対時平均馬体重449kg (最高:462kg) (最低:440kg)
前走時馬体重458kg
POINT左前の繋の角度が深く、また蹄も薄い。左手前で走るよりは右手前のほうがスムーズに走れそうで、右回りになるのはプラスでは。飛節の折りが深く、瞬発力勝負でこその馬。末脚の持続力にやや欠けるところがある。今年1月の愛知杯以来の休み明けで、仕上がりとしては使ってから良くなるかな、といった感じ。毛艶自体は悪くないのだが、馬体の張りは良かった頃と比べてひと息で、様子見が妥当では。

ウインリバティ

(牝5、栗東・飯田雄厩舎)

ダンスインザダーク
フリーヴァケイション
母父Fly So Free
通算成績26戦5勝
連対時平均馬体重436kg (最高:452kg) (最低:420kg)
前走時馬体重452kg
POINTダンスインザダーク産駒の牝馬はゴロっとした馬体で、割合的に短距離で活躍する馬のほうが多いのだが、この馬は胴周りがゆったりとした造り。スラっと見せ、長めの距離が合っている印象。脚が長く直飛で、瞬発力には劣るがワンペースの持続力、といった観点からは良い物を持っていそう。見栄えのするタイプでは無いのだが、ムダ肉のなさと心肺機能は高いものを持っていると推測。仕上がりは至って問題無く順調に来ている。馬体の張りも良く、毛艶良く体調は上向きだろう。展開次第で狙ってみたい。

エプソムC

マーメイドS