関屋記念

エルムS

ロサギガンティア

(牡5、美浦・藤沢和厩舎)

フジキセキ
ターフローズ
母父Big Shuffle
通算成績19戦5勝
重賞勝利 15年阪神C(G2)
14年スプリングS(G2)
連対時平均馬体重526kg (最高:536kg) (最低:514kg)
前走時馬体重536kg
POINT前走時も書いたように、ほぼ骨格は完成され、筋肉も付いて充実期に入った。3歳時にスプリングSを勝ってはいるものの、歳を重ねるごとに短距離志向が強まってきている。行きたがる気性面も含め、今では1400mがベストの感。ただ、仕上がり自体はG1の後でも問題無く、馬体の張り、筋肉量ともに良好。体調はかなり良さそう。診断メンバーではヤングマンパワーにヒケをとらない良いデキ。

ヤングマンパワー

(牡4、美浦・手塚厩舎)

スニッツェル
スナップショット
母父サンデーサイレンス
通算成績13戦3勝
重賞勝利 15年アーリントンC(G3)
連対時平均馬体重517kg (最高:524kg) (最低:512kg)
前走時馬体重514kg
POINTもともとスニッツェル産駒の割に胴の長さにゆとりがあって、脚も長め。コテコテのマイラーではなく、中距離もこなせるタイプ。昨年のNHKマイルC時はまだまだひ弱なイメージであったが、今回の立ち写真を見てかなり好印象を受けた。トモ、胸前の筋肉は勿論のこと、身体全体にボリュームアップ。たくましくなった。皮膚も薄く、張りも申し分ない。今回の診断メンバーで1番良く見えるのはこの馬だ。

マジックタイム

(牝5、美浦・中川厩舎)

ハーツクライ
タイムウィルテル
母父ブライアンズタイム
通算成績18戦5勝
重賞勝利 16年ダービー卿CT(G3)
連対時平均馬体重465kg (最高:484kg) (最低:444kg)
前走時馬体重478kg
POINTヴィクトリアマイル以来のレース。前走は馬体の張り、毛艶ともに申し分なく、G1仕上げという感じであってが、今回は3ヶ月ぶりのレースということで全体に緩さを残している。胴回りなんかを見ても、まだ一絞りできる状態。馬体の張りも前走ほどではないかな、といったところ。牡馬相手ということも含め、今回は抑え程度の評価に留めたい。

サトノギャラント

(牡7、美浦・藤沢和厩舎)

シンボリクリスエス
スティンガー
母父サンデーサイレンス
通算成績31戦7勝
連対時平均馬体重495kg (最高:502kg) (最低:484kg)
前走時馬体重510kg
POINT曲飛に寄った飛節で、脚はやや短め。ストライドを伸ばすよりはピッチで加速するタイプだが、胴の長さにある程度余裕があるので、直線の長いコースで長く切れる脚を使えるのだろう。蹄、繋の角度を見ても道悪はマイナス。7歳を迎えて若干胸前、トモの筋肉量が寂しく映るものの、特に衰えたという感じではない。黒光りしていて良い状態。これだけしっかりした肉付きであれば飼い葉も食べているだろうし、体調面では良好といえるだろう。

ケントオー

(牡4、栗東・西橋厩舎)

ダンスインザダーク
ポポチャン
母父トウカイテイオー
通算成績18戦5勝
連対時平均馬体重465kg (最高:468kg) (最低:464kg)
前走時馬体重462kg
POINTスッキリと見せるシルエット。まだまだ成長途上な感じがこの写真からも伝わってくる。この完成度で米子Sではあのパフォーマンスをしているのだから、恐らく見た目よりも中身、心肺能力がしっかりしているのだろう。夏真っ盛りで、飼い食いが落ちる馬も多い中、この馬は細く見せることなく、理想的な仕上がり。体調は確実に上向いてきている。完成途上でも目を離せない1頭だ。

ピークトラム

(牡5、栗東・橋口慎厩舎)

チチカステナンゴ
タッチザピーク
母父スペシャルウィーク
通算成績29戦6勝
連対時平均馬体重482kg (最高:498kg) (最低:464kg)
前走時馬体重498kg
POINT日光の加減もあるが、それでなくても黒光りしていて毛艶良し。チチカス産駒は総じて腹袋が逞しく、この馬も例に漏れず立派なものをもっている。やや胴が短めだが、全体にバランスが良く、各パーツが整った造り。馬体だけ見ればもっと走っていい馬だと思うのだが。キ甲が抜け、体は完成の域に近づいている。今年に入っての充実もうなずける。ここも有力候補だ。

レッドアリオン

(牡6、栗東・橋口慎厩舎)

アグネスタキオン
エリモピクシー
母父ダンシングブレーヴ
通算成績33戦7勝
重賞勝利 15年マイラーズC(G2)
15年関屋記念(G3)
連対時平均馬体重481kg (最高:486kg) (最低:468kg)
前走時馬体重484kg
POINT昨年の覇者なのだが、その勝利以降の成績が今一つ。安田記念の時と比較して、帯道のあたりが細く映り、毛艶がやや冴えないのは気になる。成長につれて胴が伸びてきて、瞬発力タイプから持続力タイプに替わった感じがある。この馬に関しては体調面も勿論のこと、精神面をより考慮するべき。揉まれると全くダメな馬なので、外枠がほしい。得意のコースでどこまでやれるか。

ラングレー

(牡5、栗東・矢作厩舎)

ディープインパクト
ラヴズオンリーミー
母父Storm Cat
通算成績20戦6勝
連対時平均馬体重480kg (最高:488kg) (最低:474kg)
前走時馬体重486kg
POINTこの馬は1歳のクラブ募集時から知っているのだが、歳を重ねるごとにムチムチとした筋肉質な馬体になってきた。ゆえに、筋肉量が増して短距離志向が強まってきたので、マイル路線にシフトしてきた。若干背が垂れ気味な面があるので、スパッという瞬発力勝負よりは平均して脚を使う競馬が向く展開向き。新潟コースではある程度の位置で、早めに抜け出す競馬ができれば。飼い葉もしっかり食べていそうな腹回りだし、体調は良さそうに映る。

ロワジャルダン

(牡5、美浦・戸田厩舎)

キングカメハメハ
アグネスショコラ
母父サンデーサイレンス
通算成績16戦6勝
重賞勝利 15年みやこS(G3)
連対時平均馬体重499kg (最高:508kg) (最低:494kg)
前走時馬体重496kg
POINTキ甲も抜け、背が伸びきって体はほぼ完成されたと見て良いだろう。薄い皮膚、筋肉の張りは上々で、いかにも見栄えのする馬だ。全体のバランスも整っていて、さすが良血一族の血統と思わせるグッドルッキングホース。太め感は無く、十分に動ける状態にある。2ヶ月の休み明けも問題ないと言えるだろう。脚が長く、跳びも大きいので、小回りに対応できるかがキーポイントになりそうだ。

ショウナンアポロン

(牡6、美浦・古賀史厩舎)

アドマイヤマックス
メジロアルドラ
母父アフリート
通算成績43戦6勝
重賞勝利 16年マーチS(G3)
連対時平均馬体重498kg (最高:510kg) (最低:486kg)
前走時馬体重504kg
POINTダートで活躍している馬の割に重苦しさがなく、パワー型というよりスピード型。直飛に寄った飛節で、脚も長い。切れ味には欠けるものの、脚の持続力という点では優れたものを持っていそう。皮膚が薄く、馬体の張りはかなり良い。あばらもうっすら浮いて、余分な肉がなく好仕上がり。マリーンSに続く連勝も十分に期待できそうだ。

関屋記念

エルムS