もしかしたら、2月28日をもって関西3府県の緊急事態宣言が解消されるかも知れない。少しずつ日常が戻ってくれそうな気配を感じる。さて2月最後の競馬、東は中山記念で西は阪急杯だ。

昨年、インディチャンプは中山記念を選択して4着。本来はこちら阪急杯向きの馬であろう。デビュー戦以来の1400芝となる暮れの阪神カップ。ダノンファンタジーの3着だった。内で脚を貯めた勝ち馬、前々でレースをした2着馬には差し届かなかったが、大外を最速の脚で迫った。

完勝したダノンファンタジー。2歳時のG1阪神ジュベナイルFを勝利する前のファンタジーS以来の1400だが、レースのしやすさではこの距離だろう。

そして1年後輩の2歳女王、レシステンシアが主導権を握る。この馬も1400芝は2戦2勝とスピードたっぷりな馬。

幸いにもお天気も金曜には雨が降る模様だが、土日には雨の影響は全くなさそう。見応えある競馬になりそうだ。インディチャンプがズバッと決めていい頃だ。


カフェファラオ
【フェブラリーSの回顧】

21年2/21(日)1回東京8日目11R 第38回 フェブラリーステークス(G1、芝2200m)
  • カフェファラオ
  • (牡4、美浦・堀厩舎)
  • 父:American Pharoah
  • 母:Mary’s Follies
  • 母父:More Than Ready

フェブラリーS(G1)の結果・払戻金はコチラ⇒

競馬はやってみないと判らない部分が大いにある。たまにはやる前から結果が判っていることがない訳ではないが、それでもアクシデントや何が起きるか判るものではない。

強い時とそうでない時がある馬もけっこういる。機械の様に能力をいつでも出してくれるなら、これほど簡単なことはない。だが、そうはいかないのが生き物であり、それが競馬である。

カフェファラオ、府中でのマイルの過去2戦は強かった。それは誰しもが認めること、今回のG1でそれが発揮できたら勝つというイメージも持てるもの。だからの1番人気であるが、オッズの3.3倍にその懸念もあらわれていた。そして終わっての感想は、強い時のカフェファラオだったと。

勝ち時計の1.34.4は、レコードで駆け抜けた5年前のモーニンの1.34.0に次ぐ2番目に速いものである。それもその時は朝から不良馬場で始まったダートコンディションで、メインの頃には重馬場と一番走りやすい馬場。完全なる良馬場である今回と比べたら、今回のタイムはかなり秀逸であると言えよう。

逃げたエアアルマスと途中から先手を奪ったワイドファラオが造ったペースは1000m、58.5。これはそのモーニンのレコードでの時と比べても僅か0.1秒しか違わないペース。その流れの3番手からラスト200で抜け出したカフェファラオは強い勝ち方だったと思う。しかしそこへ1馬身ないほどに迫ったエアスピネルの底力。

レースを最初から見直すと、上位3頭は道中で内目で脚を貯めている。だからこそ最後の伸びに繋がったとよく判る。大外のレッドルゼルも、好発からジワッとして内目に潜りこんだのは流石。逆にアルクトスは好位で競馬はいいが終始、馬群の外を廻るハメになり直線1ハロンで脚が止まった。PVを見て驚いたのがインティ。最初からこの乗り方を決めていた様だが、惜しまれるのは道中かなり掛かっていた事。今後の競馬には大収穫だ。

完成途上だがカフェファラオは強かった。