昨年は1着が繰り上がりと大変な結末だった。あの時に1200でも適性は十分と判ったグランアレグリアが、秋にはスプリンターズSを勝った。だから今年もきっと参戦かと思いきや、G1はG1でも大阪杯へ。いろんな道があるものだと感心するばかり。

今年の高松宮記念も馬場に悩まされそうだ。今週末も日曜後半に雨マーク。モズスーパーフレアが逃げるのは当然。やはり自分が先頭が一番いい形の馬。レシステンシアがどんな競馬をするのだろうか。武豊騎手からバトンタッチを受けた浜中騎手の腕の見せどころだ。

昨年の香港スプリント勝ちと、父ロードカナロアと同じ道を歩みだした10勝馬のダノンスマッシュもいる。昨年のこのレースはゲートで一瞬にして終わってしまったが、例外と思いたい。普通にさえ出れれば十分にチャンスの地力。マルターズディオササウンドキアラが初の1200戦。G1だからかとか考える材料も多い。

枠順が決まってからジックリと考えたい。


【阪神大賞典の回顧】

21年3/21(日)1回阪神12日目11R 第69回 阪神大賞典(G2、芝3000m)
  • ディープボンド
  • (牡4、栗東・大久龍厩舎)
  • 父:キズナ
  • 母:ゼフィランサス
  • 母父:キングヘイロー

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今週の日曜も、各競馬場の芝馬場のコンディションは雨の影響でかなり悪くなった。なかなか内を衝いて勝つ様なシーンは見られず。中山にしろ阪神にしろ、外から伸びる馬がゴールでは勝っていた。

タフな馬場で、どこを通っても一緒ではなく最後は芝がまだしも残っている外めだけが正解な答えだった様だ。と言いながらも、ディープボンドの最後は馬場の内めに凭れる様に近寄っていっての5馬身差だ。これは外を通った2,3着の馬に対しては相当なるハンデになったはずなはずのだが、この大差に近いものは何なのだろうか。

勝ったディープボンドはもちろん、2着のユーキャンスマイル。そしてナムラドノヴァン。また先行して粘りに粘ったシロニイらは持てる力を出し切ったと言える。

それにしてもアリストテレスの負けっぷりである。3コーナー過ぎから4コーナー手前まではディープボンドの少し後ろを付いて行っている。確かに4コーナーではルメールが左ステッキを入れた。一瞬にして前を行くディープボンドとの差が開いた瞬間でもあった。

逃げたツーエムアロンソを交わしたシロニイが先頭に立ったところを、ディープボンドが抜いて先頭に立ったのがラスト300の赤い標識。ラスト1ハロンを残すあたりではシロニイをも抜けないとは思える手応えではあったが、一旦、3番手までは上がった。

そこからの伸びがまったくないアリストテレス。あそこからユーキャンスマイル、ナムラドノヴァンが上がって行くのに、こちらはまるで伸びる気配がない。この敗因は何なのだろう。1周めの4コーナーから直線へ入る時に少し頭を振る仕草もあったが、それが相当なマイナスになったとも思えない。前回も馬場の悪いところを走ったツケが出たのだろうか。おおよそ今まで見て知っていたアリストテレスではなかった。大目標である天皇賞制覇への黄信号が点灯した感じだ。

それにしてもディープボンドの強さ。キズナの子供が走ってくれるのは、何とも嬉しいことである。