セントライト記念ではダービー出走馬が上位を占めた。本来ならこの菊花賞トライアルの神戸新聞杯の方がメンバー構成がいい筈だが、今年は中京開催のせいか、ちと小粒に見えてしまう。

でも1頭ずつを紐解くと個性派が多く、レースとしては面白そうである。ジューンテイクは京都新聞杯を勝ってダービーへ駒を進めた。2歳時に6戦、朝日杯FSでは4着。春は4戦とメンバー最多の10戦を経験。14日には79秒と単走で過去でいちばんのタイムを出して臨戦態勢も十分。メリオーレムは8戦、その4戦で3勝が川田Jとのコンビだ。前走でも内へモタれていたから左廻りは絶対にいい筈。

逆にバッデレイトは5月デビューのまだ3戦。前走は勝った馬が菊花賞で穴人気になりそうな相手。ハナ負けは逆にいい内容。穴馬だ。

メイショウタバルはダービーは無念であったがレースの主導権を握る馬。迷いない逃げを展開。まだまだ個性派が多く、けっこう賑わいそうなレースだ。

【ローズSの回顧】

24年9月15日(日)中京11R ローズS(G2)芝2000m
  • クイーンズウォーク
  • (牝3、栗東・中内田厩舎)
  • 父:キズナ
  • 母:ウェイヴェルアベニュー
  • 母父:Harlington
  • 通算成績:6戦3勝


  • クリストフ・ルメール騎手は厩舎別の勝利でいちばんが3年連続で木村厩舎。そして川田Jは中内田厩舎と2018年から7年連続でいちばん多く勝っている厩舎でもある。

    特に中内田調教師、開業は2014年であるが2016年からの9年は川田Jとのコンビで厩舎の最多勝をあげてきた。木村厩舎とルメール、中内田厩舎と川田Jとのコンビは主戦ジョッキー等との括りでなく、共に戦っていく仲間と言っていいだろう。そんな事は誰しもが知っている常識みたいなものである。

    その両者の対決となったローズS。人気は1・7倍と圧倒的人気が木村厩舎のレガレイラ。何と言ってもホープフルSの2歳G1優勝馬であり、今年の春は皐月賞からスタートしダービーへとクラシック路線をで牡馬相手に対戦をしてきた。対する川田Jのクイーンズウォークは桜花賞8着、オークス4着の春であった。2番人気ながら4・9倍とやや水を開けられた感じでもあった。

    だが、終わってみればワンサイドな結果でクイーンズウォークは実力を発揮しただけ、逆にレガレイラは課題のゲートも変わらずの様でレースにはあまりならなかった感じでのトライアル戦となった。レースはレディーヴァリューの先手を最初のカーブからセキトバイーストが前に出て、どんどんと先行。1頭だけ離し逃げの形になった。

    しかし1000通過が1・00・3とそう速いペースでなく、3番手のチェレスタが2着。2番手のレディーヴァリューも6着でレガレイラに半馬身差残っている。クイーンズウォークは早めに外へ出していつでも動ける様に構えていた。その分で前に壁がなかったせいか少し頭をあげて行きたがっていた様子もあったが。何せ、坂をあがってからの伸びが素晴らしく、いい夏を過ごした感じだ。改めて競馬はスタートが肝心でレースの態勢を決めると実感だ。