月も替わって10月となった。何と言っても6日夜は凱旋門賞。日本馬のシンエンペラーも気になるが、武豊J 騎乗のアルリファー。松島オーナーとの夢が実現するかも知れない。栗東担当として声のかぎり応援をしたい。

その日中は開幕週の東京は毎日王冠。京都は京都大賞典の二本立て。検証は関西の京都大賞典したい。本来なら春の天皇賞馬テーオーロイヤルが出てくる筈が回避は残念。でも当時2着、そして宝塚記念でGⅠ馬となったブローザホ-ンが出てくる。去年のここも出走だったが心房細動発生で直線で競走中止。だが年明けの日経新春杯では着差以上の快勝で不安一掃。京都コースは3勝で2着1回でほぼ完ぺきである。59キロを背負うが別定戦で心配は要るまい。

相手はプラダリア。その前走の宝塚記念4着もクビ、クビ差でのもの。何と言っても昨年のここの覇者。後は直前の稽古を確認したい。注目はシュヴァリエローズ、この2戦で復調気配を感じるものだ。

【スプリンターズSの回顧】

24年9月29日(日)中山11R スプリンターズS(G1)芝1200m
  • ルガル
  • (牡4、栗東・杉山厩舎)
  • 父:ドゥラメンテ
  • 母:アタブ
  • 母父:New Approach
  • 通算成績:13戦4勝


  • 時折、空から雨が落ちる中山競馬場。それでも傾向はやはり内め。外から差す馬はなかなか前に追いつかない結果が続く。そして迎えた秋のGⅠ最初のスプリンターズS。GⅠ馬をさしおいてGⅠを勝ってない馬が1番人気 とTVは言う。確かにそうだな~と嫌なデータをつきつけられた感じだ。

    まして、サトノレーヴの鞍上は乾坤の一鞍騎乗のダミアン・レーン。馬場の適性を知っているだろうかと今さらもう遅い。パドックを周回している馬はどれも良く見えてしまう。さすがGⅠへ出走してくる馬達と感心していた。

    そしてゲートOP。誰が何と言おうと先手は横山典、ピューロマジックが行くだろうと。やっぱり行く、行きました。アナウンサーが『前半3Fは32秒!』と絶叫する。ウイングレイテストがついて行くも3馬身後ろ。ルガルとビクターザウィナーもその後ろだが少し前とは間隔があった。

    4コーナーが近づくとこのまま粘るのではなかろうかと思える程に気持ちいい行きっぷりのピューロマジック。ウイングレイテストを抜いてルガルが2番手にあがり坂を迎える。さすがのピューロマジックも脚が鈍りだす。サトノレーヴは直線で真ん中あたりも伸びそうでない。マッドクールも弾けずじまい。ルガルがしっかりした脚どりでゴール。

    内めをトウシンマカオが伸びてきて2着。ナムラクレアが外から迫るも3着。ママコチャにウインマーベルと続く。かなり速いラップの特殊な流れだったかも知れない。また馬場コンディションも応えた馬も居るのだろう。

    しかしPVを観てもルガルの道中、4角からの追いだしは完璧だった。西村淳Jのインタビューも泣かせるものだった。コツコツと積み上げてきたものが開花した瞬間であった。ルガルは高松宮記念で◎を打った馬だ。それがここか!と馬券が外れたなんて忘れて聞き入っていた。