なかなか思う様には行かないものだと判っている凱旋門賞。あの馬場は日本馬には大きなハードル。第一日曜が凱旋門賞の開催日だから10月1日が日曜の年にこそ日本馬が遠征するしかない。お天気次第ではあるが。牝馬がワンツーをしていた。

日本の優秀な3歳牝馬。ここから大きく羽ばたいて欲しい今年も秋華賞である。主力馬は関東馬ばかり。いや、関西馬はクイーンズウォークが居る。ローズSの完勝で受けて立つ。オークスでつけられたコンマ4秒差を縮められないか。先週水曜の追い切りを目の当たりにしたが500キロを優に越す馬体とは思えないしなやかさであった。

だが関東の2強、チェリヴィニアとステレンボッシュが立ちはだかる。ステレンボッシュは栗東入りしての国枝流調整。対してチェルヴィニアは直前輸送。桜花賞の負けはその点も少しはあったのならつけ入る隙はあろうか。まだ居る、ボンドガールにクリスマスパレード。共に臨戦態勢は十分である。

【京都大賞典の回顧】

24年10月6日(日)京都11R 京都大賞典(G2)芝2400m
  • シュヴァリエローズ
  • (牡6、栗東・清水久厩舎)
  • 父:ディープインパクト
  • 母:ヴィアンローズ
  • 母父:Sevres Rose
  • 通算成績:30戦4勝


  • 競馬でも何でもそうだろうが、前走で勝ったのはその馬のいちばんいい結果、パフォーマンスを出せたからなのだと。あくまでもそれは過去、終わった事であると。

    そう割り切って次の戦いではまっさらの無になって一から考える、そんな事ができればいいのだが、その残したイメージを引きずっては継続で考えてしまう。逆に言えば悪い結果もそのまま受け止めてしまっている。競馬新聞の馬柱のなかに書いてある情報を何度も読んでは咀嚼して馬券へと繋げて行く。

    そんな戦い方をしてきた。競馬新聞は偉大であると信ずるファンである。何か浮上のキッカケを見つけて、それが花開いた時は嬉しいし懐も潤うのである。

    だが今もまた京都大賞典の競馬新聞をながめてはいるがこの結果には行きつかない。まず宝塚記念の結果をみてブローザホーンはあの馬場を大外で勝ったが今回は開幕週でまったく違う条件。小さい馬が59キロを背負う。

    ディープボンドは渋太い馬ではあるが今回はプラダリアには敵わないだろうと。だから終始、プラダリアを中心にレースを観ていた。10と書いてあるハロン棒を過ぎたあたりでもうディープボンドの手綱は動いていた。その後ろにいた池添Jの動きに《いいぞ、その調子》と思っていた。

    だから直線に入ってきた時でもジワジワと前に進むだろうと。だが、サトノグランツが内から並んできて抜かれた時にはビックリした。いや、ディープボンドにはもっと驚いた。終始、押しながらそのままゴイゴイ粘る。シュヴァリエローズがゴール前に迫っても角度では勝った様にも見えた。

    そして3着のメイショウブレゲ。あの脚は何だ!。最内のスマートファントムも最後方から突っ込む。ブローザホーンは坂の下りで絶対に来ないと感じた。前に進む感じではなかった。目黒記念出走組が1,3着だがこの結末は読めない。