菊花賞である。《淀で大輪の華を咲かす馬はどの馬か!》そんなフレーズが聞こえる気がする。

ダービー馬を筆頭に8頭がダービーから集う。無念のダービー、取り消しのメイショウタバルが神戸新聞杯で見事に復活勝利。そしてセントライト記念からは勝ち馬アーバンシックとコスモキュランダの関東馬。関東馬は他にも4頭がエントリー。

注目のルメールは木村厩舎ヘデントールでなくアーバンシックでのコンビ。これはセントライト記念前から決まっていた路線なのだろうと推測ができる。そのヘデントールには戸崎J。

何よりもはダービー馬、ダノンデサイルだろう。すでに横山典Jは2週前の坂路と先週のCWの追い切りに騎乗。先週CWの6F78・1に4F49・9はかなり速いタイム。春より逞しくなった馬体なのだろう。メイショウタバルの強烈な逃げから始まる。二度目の坂を気持ち良くおりてからが勝負。私は昇り馬、柴田善Jのピースワンデュックに注目してる。

【秋華賞の回顧】

24年10月13日(日)京都11R 秋華賞(G1)芝2000m
  • チェルヴィニア
  • (牝3、美浦・木村厩舎)
  • 父:ハービンジャー
  • 母:チェッキーノ
  • 母父:キングカメハメハ
  • 通算成績:6戦4勝


  • このレースのポイントはスタート。そしてセキトバイースト1頭だけが1000Mを57・1と飛ばす流れも大 いにあったのだろう。

    そんななかでルメールの沈着な騎乗だけが目立っていた一戦だと言えようか。直線で迷わず馬群のなかを選んだ、いや前がスムーズに開いたのだろうと推測する。勝つ馬と言うものはまるで扉がスーッと開いて行く、そんな理屈では考えられぬ最高の《運》と共に伸びて行った。

    馬群のなかでルメールは右ステッキを2発、そして馬群を抜け切る時に左手に持ち替えて1発。そこからはしゃくってしゃくってのゴール。着差以上の開きがあったかと思える。

    それに反してが、まずクイーンズウォークだ。スタートでガクンと大きく躓くもの。その時点で最後方。後ろに1頭居てのブービーで最初との次のカーブを廻っている。800Mを通過したあとに外へ順位をあげる動きをしてルメールのチェルヴィニアの横まで進出。ただ最後のカーブへ向かう時にはすでに手応えがなく鞍上が押して押していた。最後は無理をしなかったかのドンジリだった。

    そしてステレンボッシュ。スタートは互角に出たと見えた。ただその後がすぐに前の馬との差ができていた。いわゆるダッシュがつかない形。何とか押し上げてチェルヴィニアの外のポジションをとるが全てがチェルヴィニアの後手後手となる騎乗しかできなかった。

    直線でも外へ出すスペースもなくチェルヴィニアの通った後を追いかけるだけ。そのなかでも凄い切れで伸びている感じでなく、外を一気にあがってきていたボンドガールの勢いに完全に負けていた。

    セキトバイーストから離れた2番手を進んだクリスマスパレードが5着。前で競馬していたラヴァンダが4着の流れ。月曜の府中牝馬Sでもそうだがルメールの乗り方が切れ切れである。関東馬と勝ち鞍量産に入った。