ダノンファンタジー

19年3/2(土)1回阪神3日目11R 第26回 チューリップ賞(G2)(芝外1600m)

  • ダノンファンタジー
  • (牝3、栗東・中内田厩舎)
  • 父:ディープインパクト
  • 母:ライフフォーセール
  • 母父:Not For Sale

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2歳女王の今年の初陣である。圧倒的な1番人気の支持も当然の相手関係。好位を絶好の手応えで追走する。直線半ばまで前が塞がっていたが、外へ出してから追いだす。前を行くドナウデルタを捕え、そのまま先頭でゴールを駆け抜けた。
内で粘るドナウデルタに外から追い込んで来た2頭、シゲルピンクダイヤ、ノーブルスコアが猛追しての2着争い。そこだけが面白いレースではあった……。

デビュー戦で関東の藤沢和厩舎のグランアレグリアに2馬身後塵を浴びせられたが、その後は負け知らずで2歳女王に輝いたダノンファンタジー。次の対戦まで負けられない想いだろうと推測する。
最内枠から《他が行かないのなら行くぞ》の気構えで出て行った。真ん中からオーパキャマラードが押して先手。栗東滞在で体調を整えている関東馬、アフランシールが2番手。その後ろのインにダノンファンタジーがつける。それも少し内を開けての位置取りだ。

前半3Fが35.5とユッタリの流れ。その後も12秒台が続く流れの中で、少しだけ行きたがっている感じのダノンファンタジー。4角もそんなに大きな変化がないままで直線へと入って来た。当然に前の馬もまだまだ余力が残っている。脚があるだけに、そうはバテない。前が壁となってしまっているダノンファンタジー。
ラスト300ぐらいから外へと出していく。脚を伸ばしつつあるドナウデルタの外まで出して、ステッキを1発入れてゴーサイン。

そこらでだいたいラスト200。この時には外からシゲルピンクダイヤとノーブルスコアも、エンジン全開で追い上げて来た。右ステッキが3発入れられたダノンファンタジーはトップスピードとなる。ゴール近くでは見せムチまでしていた。やや遊び気味なのだろう。何せ、ここでは力が違い過ぎた。着差は1馬身だが、もっともっと差がある内容である。
来る桜の舞台で借りのある相手、グランアレグリアとの対決を楽しみにしていると思える。そんな女王の今年の初陣であった様に見受けられた……。

そうそう関東馬のもう1頭、2番人気のシェーングランツにも触れないといけないだろう。470台まで体を戻してきたのはいい材料ではあるが、肝心のエンジンが全開と行かず。直線半ばでは2着馬と3着馬の前にいたのに、あっと言う間に置いていかれた。何かあまり成長度がない感じに見受けられた。ちょっと残念な結果ではあった。本番までにどれだけパワーアップできるのだろう…か。