和田譲治騎手2ページ目
2014/7/23(水)
悲願の重賞Vに足りないピースは自分自身
-:今までに1番思い出深かったレースはありますか?
和:初勝利の馬(スマシガオ)と、テロメレースという赤間厩舎の馬がいたのですが、今では懐かしいペリエとの叩き合いを勝ったのが嬉しかったです。ダンディシャークの準重賞の時も凄く嬉しかったですね。
-:重賞になったら、もっと嬉しいでしょうね。
和:そうでしょうね。一味違うと思います。最近は重賞で2着が凄く多いので……。
-:最近の重賞では、ソルテが印象深いです。ソルテも2着が続いてますよね。
和:馬は一生懸命頑張っているのです。毎回、メンバーが違うので、何かしら先着される馬がいるのですよね。それでも、ソルテも競馬が上手ですし、乗りやすくて反応も良い馬なので、力もあるのでチャンスはあると思います。
-:あとどんなところが足りないのでしょうか?
和:僕ですかね……。馬は良い馬なので。
-:メンバーを見ても、勝てるな、チャンスだな、とはいつも思っているのですか?
和:凄く上のクラスとなると、ちょっと力は落ちるかも知れませんが、S3ならば、チャンスはあると思います。あとは僕の乗り方1つだと思うのですけどね。いつも前に馬を行かせて、結局差せないという競馬が続いているので。
-:確実に伸びてはきますよね。
和:あとは、馬場などの運もあると思うのですが、要するに“持ってない”のですよね。僕が。
-:距離は1400からマイルあたりが良いタイプですか?
和:僕は大井の1400がベストだと思います。
-:大井の1400の重賞はなかなかないですよね。
和:ヨソでもいいと思いますよ。1600までは適応できると思うので。
-:何か陣営と話し合っていることはありますか?
和:レースは次の大井のサンタアニタトロフィー(S3)を目標にしています。昨日(7/8)、御神本さんが乗ったグランディオーソ(牡5、大井・藤田輝厩舎)も出ると思います。あれも強そうですね。
-:強い馬、新興勢力が次から次へと出てきますね。S2、S3は南関のトップクラスがみんな使ってくるレースです。クラシックを賑わせる世代としては、トップの実力ですのでね。久々の重賞制覇をしたいですね。
和:僕は初めてですが、ソルテは獲っているだけに、ソルテが1番チャンスだと思っています。
-:他に気になっている馬や、これからが楽しみな馬はいますか?
和:今のところはやはりソルテですね。強いて言えば、(7/8時点で22戦9勝、全て和田騎手が騎乗の)ムサシキングオー(牡5、大井・栗田泰厩舎)がどこまでいけるかな、という感じです。昨日のレースでは御神本さん(グランディオーソに騎乗)に完敗しています。
目標は中央で活躍するあの騎手
-:若い時に目指していた騎手はいますか?
和:内田(博幸)さんなどですね。それでも、1番目標にしたい、と思うのは戸崎圭太さんですね。
-:戸崎さんのどんなところに憧れますか?
和:道中の当たりも良いですし、最後にしっかりタメを利かして、終いも伸ばせてくるので、素晴らしいですよね。中央でもそれが結果に出ていますよね。人柄も凄く良いですからね。
-:現時点でも目標になるようなジョッキーということですね。
和:今でもスポットで南関に乗りにきても、勝って帰りますし、人気がそこそこなくても(馬券圏内に)持ってくるので、そのあたりがやっぱり違うな、と感じますね。
-:一緒に乗っていてもそう思うのですね。地方から中央で活躍するジョッキーが今は多いですが、南関の騎手のレベルは高いと思いますか?
和田騎手が地方競馬の最激戦区・南関東で勝ち抜く術とは!?
インタビュー後編は7月30日(水)に公開いたします!
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父は園田競馬の元ジョッキーであり、現在は牧場経営を行っている和田清文氏。後に同じく大井競馬に所属することになる、有年、矢野騎手らと時同じくして地方競馬教養センターへ入所。無事に卒業を果たし、2002年に騎手デビューを果たす。 |