関係者の素顔に迫るインタビューを競馬ラボがオリジナルで独占掲載中!

和田譲治騎手

悲願の重賞Vに足りないピースは自分自身

-:今までに1番思い出深かったレースはありますか?

和:初勝利の馬(スマシガオ)と、テロメレースという赤間厩舎の馬がいたのですが、今では懐かしいペリエとの叩き合いを勝ったのが嬉しかったです。ダンディシャークの準重賞の時も凄く嬉しかったですね。

-:重賞になったら、もっと嬉しいでしょうね。

和:そうでしょうね。一味違うと思います。最近は重賞で2着が凄く多いので……。

-:最近の重賞では、ソルテが印象深いです。ソルテも2着が続いてますよね。

和:馬は一生懸命頑張っているのです。毎回、メンバーが違うので、何かしら先着される馬がいるのですよね。それでも、ソルテも競馬が上手ですし、乗りやすくて反応も良い馬なので、力もあるのでチャンスはあると思います。

-:あとどんなところが足りないのでしょうか?

和:僕ですかね……。馬は良い馬なので。

-:メンバーを見ても、勝てるな、チャンスだな、とはいつも思っているのですか?

和:凄く上のクラスとなると、ちょっと力は落ちるかも知れませんが、S3ならば、チャンスはあると思います。あとは僕の乗り方1つだと思うのですけどね。いつも前に馬を行かせて、結局差せないという競馬が続いているので。



-:確実に伸びてはきますよね。

和:あとは、馬場などの運もあると思うのですが、要するに“持ってない”のですよね。僕が。

-:距離は1400からマイルあたりが良いタイプですか?

和:僕は大井の1400がベストだと思います。

-:大井の1400の重賞はなかなかないですよね。

和:ヨソでもいいと思いますよ。1600までは適応できると思うので。

-:何か陣営と話し合っていることはありますか?

和:レースは次の大井のサンタアニタトロフィー(S3)を目標にしています。昨日(7/8)、御神本さんが乗ったグランディオーソ(牡5、大井・藤田輝厩舎)も出ると思います。あれも強そうですね。

-:強い馬、新興勢力が次から次へと出てきますね。S2、S3は南関のトップクラスがみんな使ってくるレースです。クラシックを賑わせる世代としては、トップの実力ですのでね。久々の重賞制覇をしたいですね。

和:僕は初めてですが、ソルテは獲っているだけに、ソルテが1番チャンスだと思っています。

-:他に気になっている馬や、これからが楽しみな馬はいますか?

和:今のところはやはりソルテですね。強いて言えば、(7/8時点で22戦9勝、全て和田騎手が騎乗の)ムサシキングオー(牡5、大井・栗田泰厩舎)がどこまでいけるかな、という感じです。昨日のレースでは御神本さん(グランディオーソに騎乗)に完敗しています。

目標は中央で活躍するあの騎手

-:若い時に目指していた騎手はいますか?

和:内田(博幸)さんなどですね。それでも、1番目標にしたい、と思うのは戸崎圭太さんですね。

-:戸崎さんのどんなところに憧れますか?

和:道中の当たりも良いですし、最後にしっかりタメを利かして、終いも伸ばせてくるので、素晴らしいですよね。中央でもそれが結果に出ていますよね。人柄も凄く良いですからね。

-:現時点でも目標になるようなジョッキーということですね。

和:今でもスポットで南関に乗りにきても、勝って帰りますし、人気がそこそこなくても(馬券圏内に)持ってくるので、そのあたりがやっぱり違うな、と感じますね。

-:一緒に乗っていてもそう思うのですね。地方から中央で活躍するジョッキーが今は多いですが、南関の騎手のレベルは高いと思いますか?

和田騎手が地方競馬の最激戦区・南関東で勝ち抜く術とは!?
インタビュー後編は7月30日(水)に公開いたします!


●和田譲治騎手インタビュー(前半)はコチラ⇒

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【和田 譲治】 George Wada

1984年 鹿児島県出身。
2002年 大井競馬よりデビュー。
地方初勝利:
2002年7月3日 大井競馬10R スマシガオ

父は園田競馬の元ジョッキーであり、現在は牧場経営を行っている和田清文氏。後に同じく大井競馬に所属することになる、有年、矢野騎手らと時同じくして地方競馬教養センターへ入所。無事に卒業を果たし、2002年に騎手デビューを果たす。
2012年に年間50勝、昨年は85勝と、近年は着実に成績を伸ばしており、ネクストブレイク間違いなしの存在。昨年、入籍を果たし、一層の責任感をもって、飛躍を誓っている。