ドバイと日本で、2日連続のG1制覇も夢じゃない。佐々木主浩オーナーは、3月31日(土)のドバイターフ(G1、メイダン芝1800m)にヴィブロス、翌4月1日(日)の大阪杯(G1、阪神芝2000m)にシュヴァルグランを送り込む。佐々木オーナーに数々のタイトルをもたらした兄妹は2018年限りで引退する予定。世界の頂点に立った両馬のラストイヤーにかける思いを語った。また、佐々木オーナー所有馬の『名付け親』加奈子夫人には、"命名秘話"を聞いた。

連覇狙うヴィブロスは温暖なドバイが好き!?

-:まずはドバイターフで連覇を狙うヴィブロス(牝5、栗東・友道厩舎)についてお聞きします。年明け初戦の中山記念は8着でした。昨年(5着)と同じステップレースでしたが、振り返っていかがでしょうか?

佐々木主浩オーナー:そんなに掛かるところもなかったし、斤量(56キロ)も去年より2キロ重かったですからね。内田騎手も「無理はしていないし、次につながる」とレース後に話してくれたので、何も悲観することはないですよ。展開も前残りでしたからね。

-:馬体重は436キロで昨年(424キロ)より10キロ以上増え、輸送があってもキープしていました。馬体の成長も大きいですか?

佐:このあいだ(栗東トレセンへ)見に行った時もフックラしていましたし、暖かいドバイへ行けば毛ヅヤも良くなると思います。現地でどう変わってくるか楽しみですね。

ヴィブロス

-:昨年は「ドバイに行ってから毛ヅヤが良くなった」とおっしゃっていましたが、暖かい気候が合うんでしょうか?

佐:暖かいのが好きなのかもしれませんね。去年はドバイで馬を見た瞬間に「これはいける」と思うくらいピカピカでしたから。中山記念も寒かったので、一気に良くなると思いますよ。

-:輸送や現地入りしてからのスケジュールも昨年と変わりませんか?

佐:今年は成田空港から出発なので1日早くトレセンを出ますが、現地入りからレースまでの日程は変わりません。私の出発日も去年と一緒で、もちろん同じスーツで行きますよ。

-:ジョッキーがなかなか発表されませんでしたが?

佐:昨年と同じくJ.モレイラ騎手で調整していましたが、騎乗できなくなったのでC.デムーロ騎手に依頼しました。

-:C.デムーロ騎手はデビュー戦で騎乗されていましたね。昨年は後方からのレースで、直線では見事な末脚を見せました。今年はどのような作戦を描かれていますか?

佐:去年は前に行く予定だったんですが、風と馬場状態を考えて後ろからのレースになったんです。今年もドバイは基本的に前残りが多いみたいなので、ある程度の位置には付けてほしいと思っていますが、一番大事なのは折り合いですね。

ヴィブロス

「ドバイは基本的に前残りが多いみたいなのである程度の位置には付けてほしいと思っています。高速馬場は最高です。嬉しいですね」


-:レコードタイムが出るような速い馬場だと聞いています。

佐:高速馬場は最高です。嬉しいですね。重い馬場より軽い馬場のほうが絶対に合う馬ですから。現地での最終追い切りにクリスチャン(デムーロ騎手)が乗ると思うので、そこで友道先生、ジョッキーと作戦会議をすることになると思います。

-:大きな違いは、昨年は日本馬がヴィブロス1頭だけでしたが、今年は5頭が出走を予定しています。展開面も大きく左右すると思いますが、いかがでしょうか?

佐:明確な目標がいるので、レースはしやすくなると思っています。ネオリアリズムとリアルスティールはある程度は前に行くでしょうから、牡馬2頭を見ながら運ぶのが理想ですね。

シュヴァルグランは縁ある三浦騎手とコンビ
佐々木主浩オーナーインタビュー(2P)はコチラ⇒