【天皇賞(秋)】サートゥルナーリア もう同世代に敵はなし! 3歳最強馬が古馬撃破へ
2019/10/21(月)
秋初戦の神戸新聞杯を余裕たっぷりの走りで快勝。世代最強を改めてアピールしたサートゥルナーリア。迎える秋2戦目は、クラシック最終戦の菊花賞ではなく、現役最強牝馬アーモンドアイや昨年のダービー馬ワグネリアンら古馬の強豪が揃う天皇賞(秋)。2000mで挙げた2勝はいずれもG1。ベストともいえる距離で古馬撃破に挑む陣営に、その手応えを語ってもらった。
-:サートゥルナーリア(牡3、栗東・角居厩舎)の天皇賞(秋)ですが、休み明けの神戸新聞杯は完璧なレース内容だったと思います。小滝さんから見た印象を教えていただけますか。
小滝崇調教助手:調整も順調でしたので、後は発馬がどうかなという所だけが気になっていました。ゲートが開いた瞬間に、ちょっとだけ右に張ったような所がありましたけど、大きな問題はなかったですね。休み明けでテンションも落ち着いた状態で競馬に向かえましたしね。スタートしてしまえば、後は淡々とこの馬のペースで走り続けて、結果通りに終いまで良い競馬ができたのかなと思いますね。
▲圧巻の走りで秋初戦の神戸新聞杯を快勝
-:たぶん、多くの人が改めてサートゥルナーリアの凄さをゴール前で感じたと思います。やはり休養してリフレッシュした効果であれだけ走れたということでしょうか。
小:リフレッシュ、馬の成長、元々のポテンシャル。それらが上手くかみ合って、良い形の競馬ができたなと思いますね。
-:今度の天皇賞(秋)は条件が左回りに変わって、コーナーの数も2個に変わります。神戸新聞杯が終わってからの状況を教えていただけますか。
小:レース後は1週間だけノーザンファームしがらきさんに帰して、そこで馬体チェックをしてもらいました。競馬が終わって、次の週の水曜日には帰厩していましたけどね。それから、体も競馬から20キロぐらい増えて帰ってきましたので、そのまますぐに調教を始めました。皐月賞からダービーの時もそうですけど、1回使ってからの競馬になるので、いつもの休み明けでドンドン詰め込んでいくというよりは、競馬に向けて調整しながらになっていますね。
-:神戸新聞杯でのプラス8キロは、ほぼ成長分とみて良いですか。
小:そうですね。春は皐月賞、ダービーと使ってきて馬も仕上がっていましたが、精神的にはピリピリした部分もありました。ですから成長分プラス元に戻ったのかなという感じはしますね。
-:大きくなったというよりは、元の肉付きなりコンディションに戻ったということですね。
小:馬に張りが出て、見た目にも大きくなりましたしね。
-:中間の追い切りなんですけど、今週は西村ジョッキーが乗って、今朝(10/17)は単走で乗られていました。その意図は、どう解釈したら良いですか。
小:いつも1週前は本番に乗っていただくジョッキーで追い切るんですが、スミヨン騎手が「今週は追い切りには乗れない」ということでした。これまで通りジョッキーに乗り替わって追い切られるという感覚を馬に掴んで欲しかったので、以前調教を手伝ってくれていた西村騎手にお願いしました。
-:上がってきた時の一声はどんな感じでしたか。
小:「1週間後に競馬する馬だな」という感じでしたね。まだ短期放牧を挟み、一息いれてからの調整という段階です。1週間前ですし、ピリピリ仕上げていくというよりは本番でベストにもっていけるように調整しています。もちろん時計は出ていますけど、本番はまだ来週なので、ということでしたね。
▲17日の1週前追い切りには西村騎手が騎乗
-:上積みというか、もう一歩攻められる余地を残して、来週を迎えるということですね。どんな状態で出られそうですか。
小:テンションも落ち着いていますし、前走と同じぐらいでいい状態で出走できそうですよ。
-:春は2冠を確実視する報道が踊っていましたけど、秋も主役で行けそうですね。
小:そうなって欲しいですね。
-:今年の天皇賞(秋)は、アーモンドアイをはじめ豪華なメンバーが揃いますが、その中でも応援しているファンが楽しみにしている1頭ですからね。輸送を含めると、体重はどれぐらいになりそうですか?
小:現時点で510キロ台なので、前走と変わらないぐらいで行けるんじゃないかと思いますけどね。
-:輸送をしても前走と同じぐらいですか?
小:行けるんじゃないかと思います。馬自体も大きくなってきていますけど、維持していますね。
-:天皇賞(秋)のパドックでもオッと思う1頭になりそうですね。
小:そうですね。体は大きくなっているので、まだ攻めきれる余裕のある体をしていますね。
-:府中のパドックは、ダービーの時も歩いていますが、今回はどのように歩けばレース前として合格点をあげられますか?
小:パドック自体はあまりイレ込まないので、いつも通りゆったり歩いていたら良いのかなと思いますけどね。それが、いつも以上にカッカしていたら、どうなのかなと思いますけどね。
-:その落ち着きがサートゥルナーリアらしさということですね。
小:そうですね。ゆったり歩いている所が出ていれば、問題ないかと思いますね。
兄でJCを制したスミヨン騎手とコンビ
-:サートゥルナーリアはレース前、どこでテンションを切り替えるのですか。
小:パドックを出て地下馬道に降りてからですかね。パドックを出てから返し馬に向かう間ぐらいでカッとしてきますね。
-:返し馬で馬場に入るときは若干ハミを噛む感じですか。
小:そうですね。結構ピリピリしてきますね。
▲サートゥルナーリアと小滝助手
-:今回はスミヨン騎手が乗ります。この血統でスミヨン騎手と言えば、エピファネイアでの伝説のジャパンCが思い出されます。スミヨン騎手はどんな印象で乗ってくれそうですか。
小:ちょっと聞いていないので、分からないですけどね。
-:来週は乗られるのですか?
小:一応、坂路か馬場になるか分からないですけど、朝一番の予定は押さえているみたいです。
-:来週の追い切りでスミヨン騎手がどう感じてくれるか楽しみですね。
小:そうですね。どう捉えてくれるか。
-:競走馬としては、エピファネイアとは若干方向性が違うかもしれないですしね。
小:そうですね。また違うタイプだと思いますからね。
-:意外とレースまで時間がないですね。
小:そうですね。いつもは休み明けなので、早めに入れてやるんですけど、今回は普通に中何週とかの、そういうレベルのレースですね。
-:皐月賞前が結構きっちり仕上げての出走だったと思いますが、それよりもゆったり進めている感じですか。
小:神戸新聞杯から今回は大分、ゆっくりしていると思います。前は休み明けだからということで、しっかり調教はしてきたので。今回は、とりあえず神戸新聞杯が目標ではないですけど、格好は付けないといけないということで、それなりの調教をしてきたという所ですね。
-:神戸新聞杯の仕上げがあったから、今回の天皇賞(秋)はちょっとゆったりめでも問題なく良いコンディションで行けるということですね。
小:もっと叩き込まなきゃということではないので、そういうニュアンスで良いと思いますね。春はダービーまでしっかり乗り込んで、結果的に馬がピリピリしてしまったというのもあるかもしれませんね。その辺は普通にケアしたということですね。
-:それは何となく分かる気がします。まだ1週間前で、スミヨン騎手も感触を掴んでいない状態ではあるのですが、現時点での意気込みを聞かせていただけますか。
小:一気に強い相手とぶつかることになるんですけど、そこでもやれるという所を見せられるように、何とか力を発揮できる状態にしていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
プロフィール
【小滝 崇】Takashi Kotaki
小学生の時にエアダブリンやナリタブライアンのレースを観て、競馬の仕事に就くことを目指す。とりわけエアダブリンは高校の夏休みに牧場まで見に行ったほど。卒業後はノーザンホースパーク、現ノーザンファーム空港牧場、山元トレセンでそれぞれ働き、23歳でトレセンに配属になり野元昭厩舎に配属される。思い出に残っている馬はエーシンコンファーとエーシンジャッカル。野元厩舎の解散後は角居勝彦厩舎に異動して現在に至る。持ち乗り助手として、デニムアンドルビーなどを担当した。