皆様、こんにちは。最近、2歳の孫のイヤイヤ病に悩まされている松田です。そんな孫を見ていると、驚かされる事が最近ではよくあります。例えば、まだまだ言葉はしゃべれないにも関わらず、木馬の頭を突然なで始め「いい子いい子」としゃべりだしたり、2歳にも関わらず、気がつくと写真のように親と同じ格好で寝そべっていたりと新しい発見と共に遺伝子の偉大さに気づく毎日です(笑)。その他にも歩き方や指の動きなど細かいところまで一緒だと見ていて面白くなりますよ。


馬も人間と同じように遺伝子を持ち、その血統の繋がりや遺伝子の組み合わせこそがサラブレッドのロマンとしていますが、先週の皐月賞では正に現代競馬の結晶、ドゥラメンテが脅威の末脚で勝利を掴みました。皆様もご存知のとおり、ドゥラメンテの血統としてはダイナカール→エアグルーヴ→アドマイヤグルーヴと名牝一族に産まれ、アドマイヤグルーヴ最後の子供として注目されていましたが、その名牝の遺伝子や癖、能力を上手く引き継いで発揮した力は脅威の一言でした。

皐月賞

レースはスタート直後からスピリッツミノルがペースを作れず、代わりにクラリティスカイが逃げる形となりました。その様子を冷静に見ながら後方にドゥラメンテ、サトノクラウンがつけると、3コーナー辺りで早くもドゥラメンテがポジションを少し前に挙げていきました。そして、迎えた4コーナーではドゥラメンテが外に出すタイミングと手前変換が重なり、更に、少し後方の馬に驚いてしまい外に斜行してしまいましたが、直線で引き継がれた遺伝子の強さを見せつけ、見事優勝を飾りました。騎乗のミルコはこれで7戦4勝となり皐月賞男の強さを見せ付けてくれました。

しかし、4コーナーでの斜行により騎乗停止となってしまいましたが、正直、私の意見としてはなぜ騎乗停止なのか理解に苦しむ判定でした。もし、違う騎手が乗っていれば走路外逸走も考えられた馬の癖をミルコの技で立て直し、更に言えば、後ろの馬との距離は空いており、脚色の違いからも後ろの馬への影響は少なかったと思います。三浦騎手が立ち上がるような素振りを出しましたが、そこまでする必要があったのかなとも思います。その中で9日間の騎乗停止は少し多すぎるのではないでしょうか。

今回の騎乗停止が9日間、以前の池添騎手の騎乗停止といい、更には蛯名騎手には罰金のみと公平さに欠ける判定が続いていると私は思います。本当に脚色があり、違反されて走れなかった馬とそうでない馬もいます。今回は私としては後者が多かったのではないかなと思います。圧勝の裏に隠された災と技。少しスッキリしない勝利になりましたが、見事一冠を手にしたドゥラメンテに今後も注目していきたいと思います。ちなみにガッツポーズは裁決員が言うように少し早かったですけどね(笑)。

ドゥラメンテ

牡牝馬共に一冠目のレースが終わり、中山・阪神競馬から関東は東京、関西は京都へと舞台を移し、今週は早くもオークストライアルのフローラSとマイラーズCが行われます。まずフローラSでは、注目のディアマイダーリンが出馬してきそうですね。前走は休み明けということもあり、少し太めの中で3着と好走し、距離延長の今回は大きなチャンスがあるのではないでしょうか。その他にも、シングウィズジョイなど注目馬も出馬してきそうですし、桜花賞で力を出し切れなかったメンバー達に新たな刺客の誕生が期待されます。

マイラーズCでは、出走予定していたダノンシャークが挫石により出走予定を取り消しました。そんな中、私の注目は念願のマイル挑戦をしてくれるディアデラマドレです。もちろん、牡馬相手に初のマイルということで不安もありますが、ここでの走り次第ではヴィクトリアマイルで本命を打ちたいと思っています。そして、その他にも角居厩舎の複数出しというのには、どうしても何かを感じてしまいますよね(笑)。牡馬からは、やはりくすぶっていたフィエロがどこまで圧倒的となれるのかにも注目しています。

注目のマイル王に向けての戦いと樫の女王を狙う戦い、どちらも見逃せませんよ!是非、暖かくなった天候を味方につけて競馬場でお会いしましょう!ワザワザ出かける価値はきっとあるはずですよ!!