皆様、こんにちは!冬季オリンピックが始まり、毎日毎日大興奮の日々を過ごしています。ノーマルヒルでは高梨沙羅選手が見事銅メダルを獲得しました。しかし、今回のスキージャンプ競技は天候が変わりやすく、非常に難しい戦いとなっていますね。風だけではなく、雪が降り積もったりジャンプ台の調整も上げたり下げたりと競技委員をも悩ます天候となっています。今回の大会を見ていても日程が詰められているため、どうにか強行に行っている感が強く、同じような条件で飛べないのは、少しオリンピックらしくないと感じてしまいますが、自然と共に闘う。これもスポーツなのかなと思わされました。

自然の驚異にさらされたのはオリンピックだけではありません。月曜日の開催では、なんと小倉競馬がまさかの雪により延期となってしまいました。雪上競馬などもしていますしある程度は大丈夫ですが、危険が沢山の競馬としては、これも英断だったのかなと思います。そして、今回はレースの振り返りの前に天候と競馬について少し書かせてください。

競馬は常に天候と戦うスポーツです。そのため、雨や雪、馬場状態、全てが左右し、馬の着順が入れ替わります。そのため、1番人気が飛んだ!と良く見ることがあると思います。それは、一見普通に走っているように見えても、走りが軽い馬ならば、脚が抜けにくくリズムを崩します。走りのリズムは馬にとって非常に大事なものであり、このリズムやステップを踏み外し、走るバランスが崩れた場合、無理に走らせればこける可能性が大きくなります。例えるとすれば、車がスリップした後にアクセルをすぐにふかせば車はそのまま滑っていきますよね。そのように馬場の硬さに天候次第では、滑りやすい馬などが多く出てきます。重馬場や雨で走って2着だった!などの実績も、一緒に走った時の相手の雨や雪の適性を見ておいた方が良いです。

その他にも天候だけではなくスタミナが切れ始めると、人間と同じでアゴや頭が上がってきたりして騎手は分かるのですが、これもファンの皆様から見ると中々わかりにくいところではあります。しかし、パトロールなどを見て研究すると更に的中率が上がるような気がします。日本のファンの皆様が見る目も上がり、プロのファンとなって頂くことも日本競馬の発展のひとつになると思います。是非、お試しを!

クリンチャー

では先週のレースから、京都記念を振り返りましょう。相棒のルメールの騎乗停止により、短期免許取得中のダリオ・バルジューを鞍上に迎えたダービー馬レイデオロや皐月賞馬アルアイン、牝馬G1制覇のディアドラやモズカッチャンなど、凄いメンバーが揃った中、レースを制したのはクリンチャーと絶好調の藤岡佑介君でした。レースはクロコスミアがスタート一番、飛び出すと簡単にハナを奪う形となりました。大きな動きがないまま、向正面では更にペース落とし、かなりのスローな展開となりました。その際に前に馬を置けなかったレイデオロは掛かる仕草を見せ、思わずこれなら行った方がいいのにと思ってみていました。

しかし、短期免許で初めての馬かつ京都2200mの経験も数回しかないバルジューでは抑えることに精一杯になってしまいました。その時に、これを見逃さないとしていたのがクリンチャーの藤岡君、アルアイン川田君とモズカッチャンのミルコでしたね。この展開なら、この列の馬が来るぞ!とその時に読みました。そこでモズカッチャンが少し下がり、あれ!?と思って、後でパトロールを見てみるとアルアインに3度ほどぶつけられており、牝馬特有の嫌気がさされる前に作戦を変更したように思いました。これは川田君も強引なコース取りだったと思いますね。ぶつけたのが牡馬でぶつけられたのが牝馬という点が逆ならば、また違った展開になったと思いますけどね。

アルアインからすれば強引にでも、あの進路を取ったことが2着の結果に繋がっていましたね。ただ個人的には相手も4着に僅差で来ていることを見ると、罰金があっても良かったと思う乗り方でした。その2頭がごちゃついたことで一頭気持ち良く、まさに作戦通りとなったクリンチャーが得意な馬場で差し切り、見事な重賞初勝利をあげました。今回の走りは圧巻のパフォーマンスだっただけに、今後に広がるレースになったと思います。負けはしましたがアルアイン、モズカッチャンにしても素晴らしい成長とレースだったと思います。

今週は2018年初G1フェブラリーSが行われます。まさに群雄割拠なダート界。去年のチャンピオンホース、ゴールドドリームがムーアを背にまたもや圧勝するのか?それともテイエムジンソクを初めとする新勢力が力を見せつけるか非常に楽しみな一戦です。今年の想定を見ていると、このG1を2連覇中のミルコがいないのが寂しいですが、今回こそ古川君にG1を勝利して欲しいと思っています。その他には復活したノンコノユメ、複勝圏ならベストウォリアーも怖い一頭ですし、鞍上ミナリクが上手く導けばサウンドトゥルーの返り咲きにも期待しています。いったい、どの馬が2018初のG1馬になるのか!?天候や馬場を読みながら馬券の金メダルを取って下さい!