元騎手という視点から最新競馬ニュースを大胆解説。愛する競馬を良くするために、時には厳しく物申させていただきます。週末重賞の見所と注目馬もピックアップ!
やめられない、とまらない
2023/1/19(木)
皆様、こんにちは!お正月気分が抜け、すっかりと日常に戻ってきましたね。そんな中、最近の自分の流行としてSIXPAD(※腹筋を鍛えるベルト)をしています。現役時代から増えた体を少しは節制しようと毎日の日課にしています。最近ではベルトをはめながらえびせんを食べて頑張っています。痩せるにはまずこれをやめる必要があるんですけどね(笑)。
この私の大好物は愛知にあるえびせんべいの里の品になるのですが、まぁ止まらない美味しさで本日(19日21時~)のケンミンSHOWでも放送されるみたいです。通販でも購入できますし、滋賀の方なら高速道路サービスエリアにも売っているところがあるので是非購入してみてください。止まらないですよ!
それでは先週日曜の競馬の話をしましょう。中山で京成杯、中京では日経新春杯が行われました。京成杯を制したソールオリエンスは次元の違う走りを見せつけ、クラシックの主役になっていくだろうと確信できたレースでしたね。道中無理に外に出てしまうところがあったり4角で外に逸走しそうになるなどまだまだ若さ全開の走りでしたが、多くの人がドゥラメンテを思い出したのではないでしょうか。これからどう成長していくのか非常に楽しみな一頭が出てきたなと感じました。
逆にその走りに影響を受けたセブンマジシャンは勿体ないレースとなってしまいました。しかし、力の差は大きくあったのかなという印象ではいます。その他に注目していたシャンパンカラーに関しては距離が長かったですね。陣営としては中山の2000mなら誤魔化して皐月賞も狙えるかという挑戦だったはずですが、それでも長かったとなると今後はマイル戦線に進むと思います。もし、マイルの方に出てくるのであれば人気を落としても注目していきたいと思っています!
えびせんべいの里もある愛知の中京競馬場は、雨の影響や馬場の悪化からもえびせんだけでなく止まらない馬場になりました。その中、日経新春杯では59キロを背負ったヴェルトライゼンデが前目のポジションから馬場の外を選択し見事な勝利を挙げました。期待されつつも怪我に泣かされてきた馬がここでも本領発揮となり、ジャパンCの3着はフロックではなかったと証明した走りになりました。
2着にはキングオブドラゴンが入りました。こちらは中京の止まらない馬場になったことが好走の原因だったと思います。そんな馬場を読み切ってレースを作った坂井君は次世代のエースではなく、もう日本のエースと呼ぶのに相応しい騎乗だったなと思いました。
今週日曜は中山でAJCCが、中京では東海Sが行われます。東海Sでは四位厩舎のハギノアレグリアスが人気を集めるのではないでしょうか。走り方を見ていてもまだまだ良くなりそうな一頭だけに今回のレースは試金石になるでしょうし、鞍上が川田君という点も非常に楽しみになっています。そこに待ったをかけたいのがサンライズウルス。前々走は叩き合いの末に敗退しましたが、前走では前が壁になるも一瞬の脚で勝ち切ったことからも今回はリベンジなるか非常に楽しみです。
その他では結果がほしいスマッシングハーツや連勝の勢いそのままプロミストウォリアにハイレベル明け4歳ウェルカムニュースなども楽しみだなと思っています。2月にある本番に向けてどの馬も結果がほしいところですし、いいレースになる予感がしています。是非、競馬場からの帰りにはえびせんべいの里をGETしてWオイシイ競馬にしてください!
プロフィール
松田 幸春 - Yukiharu Matsuda
北海道生まれ(出身地は京都)。1969年騎手デビュー。通算成績は3908戦377勝で、その中にはディアマンテ(エリザベス女王杯)、リニアクイン(オークス)、ミヤマポピー(エリザベス女王杯)など伝説の名馬の勝利も含まれる。1987年にアイルランドの研修生として日本人騎手では始めて海外の騎乗を経験しており、知る人ぞ知る国際派のパイオニア。1992年2月の引退後は調教助手に転じ、解散まで伊藤修司厩舎の屋台骨を支え、その後は鮫島一歩厩舎で幾多の名馬を育て上げた。時代を渡り歩いた関西競馬界の証人であり、アドバイスを求めに来る後輩は後を絶たない。