元騎手という視点から最新競馬ニュースを大胆解説。愛する競馬を良くするために、時には厳しく物申させていただきます。週末重賞の見所と注目馬もピックアップ!
欲しい!貫太トート
2024/3/7(木)
皆さん、こんにちは!前回、開始1分で完売してしまった田口貫太君と栗東の安井商店のコラボトートバックが3月9日に再販されると聞きました。そんなに売れているなら、私も買ってみようかなと思っています。
オーナーとは旧知の中で昔から仲良くさせてもらってるんです。なかなか時間が合わなくて顔を合わせる機会が減ってしまいましたが、また顔を見に行くついでに貫太君トートを買おうかなと思います。競馬ラボでもデザインが違う馬主さんに渡すトートをプレゼントしているようなのでご注目ください。
先週は中山競馬場でディープインパクト記念が行われコスモキュランダが勝利しました。相手関係を考えても、まさか?と思いましたね。これもトライアルの難しいところで、教えるために目先の勝利を目指す乗り方ができなかった人気馬達と勝った馬のように今を取りにいく競馬をするものとで結果が分かれてしまったのだと思います。勿論、簡単に止まってしまってもおかしくない仕掛けを押し切るのだから力があります。しかし、本番を考えれば難しい競馬をしてしまったなという印象です。
このレースでは1コーナーの入りから川田君とルメールの駆け引きが非常に面白かったです。川田君としては教えるために我慢しつつも勝ちに行く競馬をしたかったはずです。しかし、簡単にさせてくれなかったことで踏むタイミングやエンジンのふかしに時間がかかってしまいました。それでも、あそこまで来るんですから力は本物だと思います。まだ子供っぽい印象ですが、シンエンペラーが新王者になる日は近いかもしれません。
今週からは中山、阪神、中京という舞台で競馬が行われます。阪神競馬場ではジャンプ重賞もありますし、何より豪華なメンバーが揃う金鯱賞が中京競馬場で行われます。私の注目はまだ底を見せていないドゥレッツァになります。開幕週で前有利になるでしょうが、ルメールも対応させてくるだろうなと思っています。そこにプログノーシスがどんな競馬をしてくるかも楽しみです。さらにヤマニンサルバムやノッキングポイントがG1馬相手にどこまでやれるのか?土曜日は競馬前に貫太トートをポチっとしてからレースを迎えましょう!
プロフィール
松田 幸春 - Yukiharu Matsuda
北海道生まれ(出身地は京都)。1969年騎手デビュー。通算成績は3908戦377勝で、その中にはディアマンテ(エリザベス女王杯)、リニアクイン(オークス)、ミヤマポピー(エリザベス女王杯)など伝説の名馬の勝利も含まれる。1987年にアイルランドの研修生として日本人騎手では始めて海外の騎乗を経験しており、知る人ぞ知る国際派のパイオニア。1992年2月の引退後は調教助手に転じ、解散まで伊藤修司厩舎の屋台骨を支え、その後は鮫島一歩厩舎で幾多の名馬を育て上げた。時代を渡り歩いた関西競馬界の証人であり、アドバイスを求めに来る後輩は後を絶たない。