元騎手という視点から最新競馬ニュースを大胆解説。愛する競馬を良くするために、時には厳しく物申させていただきます。週末重賞の見所と注目馬もピックアップ!
2024 GIは同じ厩舎、騎手の複数勝利がない?!
2024/10/10(木)
皆様、こんにちは!少し肌寒くなってきた最近、息子が食べていた辛ラーメンというラーメンにハマっています。昔から辛いものが好きなのですが、最近は控えていました。しかし、美味しいし汗はかくしでまたハマってしまいました。汗をかいた後に涼しい外で涼むと最高で、1人辛ラーメンで整っています(笑)。
先週の競馬を振り返りましょう。開幕週の京都競馬場では京都大賞典が行われ、シュヴァリエローズが見事勝利しました。北村友君にとっては夏以来の重賞制覇となりました。大きな怪我を乗り越え、復帰してからも感覚が完全に戻るまでには時間がかかります。しかし、焦らずゆっくりと向き合い、努力を続けてきた彼だからこそ出来るレースがある。そんなことを感じさせてくれた勝利でした。
2着にはディープボンドが入りました。やはり京都は得意なようですし、7歳になってもなお頑張っている彼を尊敬します。1番人気に選ばれていたブローザホーンは終始本来の姿ではなく、まるで燃え尽き症候群のようになってしまいました。次走で気持ちが戻るのかが大事になりそうです。
今週は3日変則開催になります。2場ずつ月曜まで行われますのでご注意ください。そんな日曜には京都競馬場で秋華賞が行われます。牝馬3冠最後はどの馬が手にするのか、非常に楽しみです。今年は同じ騎手、厩舎がG1を複数勝っていないことからも丹内君とコガネノソラに注目しています。勿論ステレンボッシュやチェルヴィニアは強いですが、あっと驚く北海道出身の彼を応援したいです。皆様も万馬券で嬉しい汗を流して、ぜひ整ってください!
プロフィール
松田 幸春 - Yukiharu Matsuda
北海道生まれ(出身地は京都)。1969年騎手デビュー。通算成績は3908戦377勝で、その中にはディアマンテ(エリザベス女王杯)、リニアクイン(オークス)、ミヤマポピー(エリザベス女王杯)など伝説の名馬の勝利も含まれる。1987年にアイルランドの研修生として日本人騎手では始めて海外の騎乗を経験しており、知る人ぞ知る国際派のパイオニア。1992年2月の引退後は調教助手に転じ、解散まで伊藤修司厩舎の屋台骨を支え、その後は鮫島一歩厩舎で幾多の名馬を育て上げた。時代を渡り歩いた関西競馬界の証人であり、アドバイスを求めに来る後輩は後を絶たない。