元騎手という視点から最新競馬ニュースを大胆解説。愛する競馬を良くするために、時には厳しく物申させていただきます。週末重賞の見所と注目馬もピックアップ!
馬を活かす
2024/11/7(木)
皆様、こんにちは!前回お話したコタツが我が家に登場しました。食卓にはおでんも並び、本格的に冬を楽しみ始めました。染み込んだ大根や卵に、我が家ではじゃがいもなども人気です。煮崩れないよう大事に大事に育てられた、じゃがいもおでんは本当に最高ですよ。是非、皆様も挑戦してください。
先週行われたレースで特に気になったのはみやこSでした。豊ちゃんがブリーダーズカップ参戦とあって鞍上に選ばれたのは鮫島克駿君でした。事前にこの馬の走り方、跳びを見ていいイメージを持ち、前目が残るコース形態に合わせ、早めに踏みながら勝たせきったことは素晴らしいの一言でした。
鮫島君というとインコースにこだわって乗ることが多いですが、今回は馬に合わせたことが最大の勝因だったと思います。芝、ダートと大谷さんを彷彿させる二刀流サンライズジパングの次走も楽しみです。
今週はエリザベス女王杯が行われます。雨が降るかもしれない天気予報からもアカイイトのようなびっくり勝利もある気がしています。まず人気を集めるのはレガレイラになるでしょうね。ローズSを使った分でどこまで巻き返してくるか非常に楽しみです。
そこに夏の上がり馬ホールネスがいます。天皇賞(秋)でも絶妙なレースを魅せた岩田望君とコンクシェルや雨予報で評価を上げたいシンリョクカと、私目線では拮抗したレースになる気がしています。寒い冬に皆様の財布がホカホカに温まるようコタツから応援しています!
プロフィール
松田 幸春 - Yukiharu Matsuda
北海道生まれ(出身地は京都)。1969年騎手デビュー。通算成績は3908戦377勝で、その中にはディアマンテ(エリザベス女王杯)、リニアクイン(オークス)、ミヤマポピー(エリザベス女王杯)など伝説の名馬の勝利も含まれる。1987年にアイルランドの研修生として日本人騎手では始めて海外の騎乗を経験しており、知る人ぞ知る国際派のパイオニア。1992年2月の引退後は調教助手に転じ、解散まで伊藤修司厩舎の屋台骨を支え、その後は鮫島一歩厩舎で幾多の名馬を育て上げた。時代を渡り歩いた関西競馬界の証人であり、アドバイスを求めに来る後輩は後を絶たない。