![松田幸春](/img/column/judge/tit_judge.jpg?=v1)
元騎手という視点から最新競馬ニュースを大胆解説。愛する競馬を良くするために、時には厳しく物申させていただきます。週末重賞の見所と注目馬もピックアップ!
違うローテがどう活きる?
2025/2/13(木)
皆様、こんにちは!新たな門出ということで競馬学校の卒業式が行われました。卒業生はそれぞれ所属厩舎へ移動し、デビューを楽しみに待つ季節となりました。卒業時には自分達の思いを込めたジャージをお揃いで作成して着ていました。そのジャージを作ったVariFiori社が取り組んでいる地方創生と引退馬支援の一環として田口貫太騎手のニュースが流れました。
田口騎手がグッズを作成→地元企業が販売→利益を引退馬支援施設に寄付するという取り組みです。馬と共に生きるというのは私達からすれば当たり前になっていますが、競馬界以外の地元の方と共存するための取り組みとして素晴らしいなと感じました。
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先週は雪で土曜の京都開催が月曜に代替となり、変則3日間となりました。そんな中、きさらぎ賞は絶好調の西村騎手とのコンビでサトノシャイニングが圧巻の勝利を挙げました。前走はクロワデュノールに敗れましたが、そこから休ませたことで馬が更に良くなったように感じました。私はまだ2歳王者が1番と思っていますが成長を促した判断はレースを見ても明らかで、皐月賞の再戦が楽しみになりました。
![class=](https://www-f.keibalab.jp/img/upload/judge/202502/250213_matsuda02.jpg?1739436880)
今週も3場開催で、日曜日には京都記念が行われます。なぜかピンク帽が絡むイメージのあるレースで、注目馬+ピンク帽という買い方も面白いかもしれません。圧倒的人気はチェルヴィニアになります。ここでは負けられないでしょうし、馬場も合うのではないでしょうか。
次点の注目はヨーホーレイクです。友道厩舎×金子オーナー×京都の組み合わせで康太君とマカヒキが勝った京都大賞典を思い出させてくれる激走があるかもしれません。プラダリアやソールオリエンスと実力馬も揃います。是非、寄付になるカバンを買って応援に行ってください!
プロフィール
松田 幸春 - Yukiharu Matsuda
北海道生まれ(出身地は京都)。1969年騎手デビュー。通算成績は3908戦377勝で、その中にはディアマンテ(エリザベス女王杯)、リニアクイン(オークス)、ミヤマポピー(エリザベス女王杯)など伝説の名馬の勝利も含まれる。1987年にアイルランドの研修生として日本人騎手では始めて海外の騎乗を経験しており、知る人ぞ知る国際派のパイオニア。1992年2月の引退後は調教助手に転じ、解散まで伊藤修司厩舎の屋台骨を支え、その後は鮫島一歩厩舎で幾多の名馬を育て上げた。時代を渡り歩いた関西競馬界の証人であり、アドバイスを求めに来る後輩は後を絶たない。