
元騎手という視点から最新競馬ニュースを大胆解説。愛する競馬を良くするために、時には厳しく物申させていただきます。週末重賞の見所と注目馬もピックアップ!
Colors
2025/3/20(木)
皆様、こんにちは!季節外れの雪が降った水曜ですが、テレビではドジャース対カブスが行われています。日本でメジャーリーグの開幕戦が観られるだけでも嬉しいのに、大谷さん率いるNo.1チーム、しかも今シーズン1本目のホームランまで拝めました。チケットも争奪戦が凄かったと聞きましたし、まさに街は青と白一色となりました。

それでは黒と青が活躍したスプリングSを振り返りましょう。勝利したのはピコチャンブラックと石橋君のコンビでした。前走の乗り替わりは競馬界でよくあることとはいえ、私としてはなぜ?と悲しくなったため、それも含めて嬉しい勝利でした。馬場を考え、ポジションを取ると最後まで止まらぬ走りは素晴らしかったです。
ビートブラックで穴をあけたミスターブラック石橋君が次はピコチャンブラックと共にG1タイトルを手にすることを願っています。2着にはドジャースブルーの青が入るフクノブルーレイクと松岡君のコンビが入りました。相棒ウインブライト産駒だけに流石わかりきったジョッキーといったレースだったのではないでしょうか。世間は青と白、競馬は黒と青の週となりました。

今週はピンクの桜の女王を目指す戦いフラワーCや天皇賞(春)を念頭に入れる阪神大賞典が行われます。注目はなんといっても阪神大賞典に出走する白金の挑戦者ゴールデンスナップになります。牝馬での勝利はなかなか難しいレースではありますが、スタミナ面と色の週が続いてくれたらなと思っています。
そこに豊ちゃんへの乗り替わりで期待したいショウナンラプンタやヴェローチェエラもいます。長距離だけに騎手の腕の見せ所になるレースに期待しつつファンの皆様はブラック字、いや黒字になるよう願っています!
プロフィール
松田 幸春 - Yukiharu Matsuda
北海道生まれ(出身地は京都)。1969年騎手デビュー。通算成績は3908戦377勝で、その中にはディアマンテ(エリザベス女王杯)、リニアクイン(オークス)、ミヤマポピー(エリザベス女王杯)など伝説の名馬の勝利も含まれる。1987年にアイルランドの研修生として日本人騎手では始めて海外の騎乗を経験しており、知る人ぞ知る国際派のパイオニア。1992年2月の引退後は調教助手に転じ、解散まで伊藤修司厩舎の屋台骨を支え、その後は鮫島一歩厩舎で幾多の名馬を育て上げた。時代を渡り歩いた関西競馬界の証人であり、アドバイスを求めに来る後輩は後を絶たない。