
元騎手という視点から最新競馬ニュースを大胆解説。愛する競馬を良くするために、時には厳しく物申させていただきます。週末重賞の見所と注目馬もピックアップ!
風神雷神
2025/4/3(木)
皆様、こんにちは!とうとうプロ野球が開幕しました。去年はDeNAに奇しくも負けてしまった我が巨人軍ですが、今年こそは日本一へと返り咲いてほしいなと応援しています。観戦にも力が入り、週末には競馬と毎日のスポーツ観戦が楽しくていい時代だなと感じています。

そのような中、中京競馬場で高松宮記念が行われサトノレーヴと雷神モレイラのコンビが制しました。ブラジルから香港に渡り破竹の活躍をしたモレイラ騎手を現地では雷神と称し、素晴らしさを例えましたが、今回のレースは風をも自由に扱う風神になりました。当日は強風が吹き荒れる中、風を避けるために馬群で競馬をさせ、直線では一気に外へ。ゴールまで伸び続ける走りはモレイラ騎手だからこそだったと思います。
馬の仕上がりも素晴らしかった。さすが堀厩舎、担当の斎藤君!と唸る内容でした。函館スプリントSを見た時にこれはG1馬だと感じていましたが、まさにそれが実現した瞬間でした。ルメールも非常に上手く乗りましたがあと1歩ナムラクレアの悲願には届きませんでした。欲をいえば、モレイラ騎手が外に出したタイミングでナムラクレアの頭を出せていれば……というミリ単位のような惜しさはありましたが、今回は勝ったコンビを褒めるしかないレースでした。


多くのトップ騎手がドバイへと行ってしまっている今週は、阪神競馬場で大阪杯が行われます。残った騎手はここで活躍することを目指しているでしょうし、雷神も参戦します。楽しみなレースで期待しているのはコスモキュランダになります。少し穴予想になるかもしれませんが早めから仕掛けられ、長い脚を使える良さを活かせる気がしています。
人気にはステレンボッシュやベラジオオペラが推されるでしょう。その他ではホウオウビスケッツで岩田父のGI勝利が見たいと個人的には思っています。鬼神の走りを見せるのはどの人馬か、桜咲く阪神競馬場で結果を見届けましょう!
プロフィール
松田 幸春 - Yukiharu Matsuda
北海道生まれ(出身地は京都)。1969年騎手デビュー。通算成績は3908戦377勝で、その中にはディアマンテ(エリザベス女王杯)、リニアクイン(オークス)、ミヤマポピー(エリザベス女王杯)など伝説の名馬の勝利も含まれる。1987年にアイルランドの研修生として日本人騎手では始めて海外の騎乗を経験しており、知る人ぞ知る国際派のパイオニア。1992年2月の引退後は調教助手に転じ、解散まで伊藤修司厩舎の屋台骨を支え、その後は鮫島一歩厩舎で幾多の名馬を育て上げた。時代を渡り歩いた関西競馬界の証人であり、アドバイスを求めに来る後輩は後を絶たない。