
元騎手という視点から最新競馬ニュースを大胆解説。愛する競馬を良くするために、時には厳しく物申させていただきます。週末重賞の見所と注目馬もピックアップ!
重なる名馬の姿
2025/7/9(水)
皆様、こんにちは!真夏の日差しが痛いくらいになってきましたが、庭の家庭菜園で作っているキュウリが収穫期を迎えています。一気にできず、毎日ちょっとずつ育ってほしいのに野菜は待ってくれません(笑)。おかげで今週はキュウリ尽くしとなりましたが、できたことに感謝をして美味しくいただきたいと思います。

そんな真夏の競馬を振り返りましょう。なつこくでは北九州記念が行われ、団野君とのコンビでヤマニンアルリフラが勝利を挙げました。3連勝での重賞制覇にダートでも勝ち星があることや毛色からもレッドファルクスと重なります。
今回のキレ味を見ても、一気にスプリント界の頂点までいくのではないかと思わせてくれる走りだったと思います。師弟コンビで掴んだ勝利は非常に大きなものになる気がしています。また、3着に入ったアブキールベイも初の古馬との戦いで爪痕を残しましたし、秋のスプリント戦線が楽しみになるレースとなりました。

今週は福島競馬場で七夕賞が行われます。毎年7枠と7番が気になるレースですが果たしてどの馬がラッキー枠に入るのか楽しみです。注目は前走の勝利から連勝を狙うシリウスコルトになるでしょうね。ドゥラドーレスなども人気を集めそうです。
ハンデに暑さと読みにくいレースも、一撃を狙いたい私としてはセブンマジシャンに期待しています!キュウリ同様、大量豊作の週になりますよう願っています!
プロフィール
松田 幸春 - Yukiharu Matsuda
北海道生まれ(出身地は京都)。1969年騎手デビュー。通算成績は3908戦377勝で、その中にはディアマンテ(エリザベス女王杯)、リニアクイン(オークス)、ミヤマポピー(エリザベス女王杯)など伝説の名馬の勝利も含まれる。1987年にアイルランドの研修生として日本人騎手では始めて海外の騎乗を経験しており、知る人ぞ知る国際派のパイオニア。1992年2月の引退後は調教助手に転じ、解散まで伊藤修司厩舎の屋台骨を支え、その後は鮫島一歩厩舎で幾多の名馬を育て上げた。時代を渡り歩いた関西競馬界の証人であり、アドバイスを求めに来る後輩は後を絶たない。