
元騎手という視点から最新競馬ニュースを大胆解説。愛する競馬を良くするために、時には厳しく物申させていただきます。週末重賞の見所と注目馬もピックアップ!
引き継がれた競馬DNA
2026/9/4(金)
皆様、こんにちは!最近は雨がタダの雨ではなく、大きな被害となっています。集中的に降って床上まで浸水するなど被害は広がり、雨があがった後も大きな傷跡が残っています。気温の上昇だけでなく台風や集中豪雨と天災も種類を増やしてきているだけに、変化に対応する考えと対策が必須となっています。

先週行われた新潟記念は直前に降った大雨の中、ゾロアストロと岩田望君のコンビが制しました。望来君としても、ペースが遅くなることは想定していたと思います。しかし、馬の特徴を活かすために1コーナーで引いた場面は馬を信じていた判断だったと感じました。そこから内の馬場を選ぶと前が開かないロデオドライブを抑え、見事な勝利を挙げました。
望来君の勝負強さは父康誠君を彷彿とさせ、引き継がれた競馬DNAがイギリスやフランスに行ったことで一気に開花したように感じます。リーディング争いもTOPにいるだけに、このまま日本のTOPへ、さらには世界へと飛び出してほしいと思います。

今週は札幌を除いた夏競馬が終了し、阪神・中山へと舞台を替えます。阪神ではセントウルS、中山では京成杯オータムHに紫苑S、札幌では札幌2歳Sなど重賞競走が盛りだくさんです。特に注目はセントウルSで香港からファストネットワークが出馬してきます。先の望来君はサマージョッキーの称号もかかっており、コンビを組むピューロマジックにも注目が集まります。
ここに小倉で見せた圧巻の走りフリッカージャブやスプリント戦が合いそうなダイヤモンドノットなどもいます。読めない天候ですが、重馬場でも実績のある上位陣にとっては本番に向けて、どこまで疲れを残さず勝ち切るかの戦いになりそうです。天気の急変に気をつけて今週も楽しみましょう!
プロフィール

松田 幸春 - Yukiharu Matsuda
北海道生まれ(出身地は京都)。1969年騎手デビュー。通算成績は3908戦377勝で、その中にはディアマンテ(エリザベス女王杯)、リニアクイン(オークス)、ミヤマポピー(エリザベス女王杯)など伝説の名馬の勝利も含まれる。1987年にアイルランドの研修生として日本人騎手では始めて海外の騎乗を経験しており、知る人ぞ知る国際派のパイオニア。1992年2月の引退後は調教助手に転じ、解散まで伊藤修司厩舎の屋台骨を支え、その後は鮫島一歩厩舎で幾多の名馬を育て上げた。時代を渡り歩いた関西競馬界の証人であり、アドバイスを求めに来る後輩は後を絶たない。





