
元騎手という視点から最新競馬ニュースを大胆解説。愛する競馬を良くするために、時には厳しく物申させていただきます。週末重賞の見所と注目馬もピックアップ!
充実期
2026/9/10(木)
皆様、こんにちは!先週もお話しした線状降水帯が今度は名古屋などを襲い、大きな被害を生んでいます。道路には水が溢れ、半地下になっているようなお店では大量の水が扉を破壊して流れ込む動画も見ました。台風への備えはある日本ですが、あまりにも多い豪雨被害に対し、国が優先して対策を打つべき天災になっていると感じます。

秋開幕週の阪神競馬場で行われたセントウルSを振り返りましょう。勝利したのは充実期を迎えた松山君と力をつけたフリッカージャブのコンビでした。スタート後、反応が薄かったピューロマジックに岩田望君が軽く気合いを入れると、圧倒的なスピードでハナまで行ってしまいました。ここで松山君はムキに張り合うことなく、イメージしていたと言わんばかりに2番手の競馬に切り替えました。
フリッカージャブなら「ハナでなくても競馬はできる」という自信もあったからだと思います。直線に入ると逃げるピューロマジックを捉え、素晴らしい勝利を挙げました。このワンツーは本当に今がベストという状態に見えましたし、夏を走った疲れがなければ、本番でも楽しみな2頭だなと感じました。また、スプリンターズSでフリッカージャブの鞍上が誰になるのかも気になるところ(追記:西村淳也騎手と発表)です。

札幌開催も終わり夏競馬が終了しました。今週からは中山・阪神の2場開催となります。阪神では土日に重賞が組まれ、中山でも日曜日にセントライト記念が行われます。とりわけ日曜阪神で行われるローズSに注目しています。その中でもモンローウォークの非凡なレースセンスや走りは、一気に女王の座を狙えると感じるので楽しみです。
しかし、簡単にやらせてはいけないのが競馬。骨折明けのタイセイボーグやスウィートハピネス、右回りに不安がありつつ能力は本物イクシードや、調教で抜群の動きを見せたスマートプリエールもいます。秋のプリンセス決定戦に向け、非常に大事なレースとなりそうです!
プロフィール

松田 幸春 - Yukiharu Matsuda
北海道生まれ(出身地は京都)。1969年騎手デビュー。通算成績は3908戦377勝で、その中にはディアマンテ(エリザベス女王杯)、リニアクイン(オークス)、ミヤマポピー(エリザベス女王杯)など伝説の名馬の勝利も含まれる。1987年にアイルランドの研修生として日本人騎手では始めて海外の騎乗を経験しており、知る人ぞ知る国際派のパイオニア。1992年2月の引退後は調教助手に転じ、解散まで伊藤修司厩舎の屋台骨を支え、その後は鮫島一歩厩舎で幾多の名馬を育て上げた。時代を渡り歩いた関西競馬界の証人であり、アドバイスを求めに来る後輩は後を絶たない。




