
'14~'16年とJRA最多勝利騎手&MVJに輝いた戸崎圭太騎手による、大井競馬在籍時代から続く
人気コーナー!トップジョッキーならではの本音、レースへの意気込みをお届けします!

7月28日時点1643勝
アイビスSDはテン乗りの騎乗馬と格上挑戦!
2025/8/1(金)
開幕週は1勝に留まったが、今週は土日で15鞍を予定している。ただし、アイビスサマーダッシュのカフジテトラゴン然り、テン乗りの騎乗馬が多数。その中で先週から巻き返しとなるだろうか。
格上挑戦もコース巧者と重賞へ!
——新潟開催2週目となりますが、土曜の話題から伺っていきたいと思います。新馬のアートバーゼルは2週前に乗られたようですね。
追い切りは動けていましたね。体を使った感じで走れていますし、どんなレースになるか楽しみです。馬格があるタイプではなく、仕上がりは早い方かと感じます。
——個人的には復帰戦が楽しみなのがダノンセンチュリーです。
そうですね、新馬は追い切りしか乗っていなかったですが、2戦目のスプリングSでもう一つ良いように変わってきていなかったのは事実でした。そこから立て直してどういう変化があるか、ですね。乗り難しかったり、気性の成長も欲しいところ。ましてや新潟はスローになりやすいですからね。それでも能力的にここは卒業してほしいです。
——ジャスパーグレイトは以前、乗られていましたね。
トビがキレイでゆったりしている印象。長期休養明けで走れていたので上積みに期待できるかと思います。
——アイビスSD(G3)はカフジテトラゴンに騎乗されます。
この条件は走れているようにいい条件でしょうからね。格上になりますが、クリアしてほしいです。現時点で枠はわかりませんが、なるべくいい条件になればと願っています。
——ルトンワージは昇級2戦目になります。
クラスが上がっても対応はできていましたね。さらに距離は延びますが、あとはメンバー次第でしょうか。
——ハーモニーソングはどうでしょうか。
前走で馬は良くなってきたと感じていました。中間は乗っていませんが、2走前までは中山ダート1200m戦に対応していましたし、同じ芝スタートのこの条件で改めて期待したいです。
開幕週は1勝止まり、2週目の挽回なるか!?
——今週は日本武道館で行われた全国道場少年剣道大会へ、総代表を務める剣道道場・川崎真道館道場チームの応援にいかれたようですね。
いや~やはりレベルが高いですね。結果は残念でしたが、子どもたちは皆頑張ってくれたと思います。
——先週のレースを振り返っていただくと、ヤマメキングはどうでしたか。
ちょっと外に張るような感じでしたね。その分のロスがあったなと感じました。それに囲まれていた方がいいタイプかもしれません。左回りもやっていけば慣れそうだけど、現状は右回りがスムーズかと感じます。
——関屋記念(G3)のレガーロデルシエロはいかがでしたか。
スタートもうまくいってポジションもイメージ通り。直線もスムーズで、あとは伸びるだけ…。ただ、そこからの反応ができなかったですね。ただ、マイルの距離も懸念していたところ距離の感じは悪くなかったですからね。溜まっていなくて伸びなかったわけではないと思います。
——ダンケルドは過去のジョッキーも折り合いに苦心していた馬でしたね。
上手に乗れなかったですね。難しさがある馬ですが、最初は2番手で上手に走れていたのが、徐々にハミを取り出してしまいました。抑えて溜めてもよかったけど、行ってみたらいい方向に出なかったです。そこを想定して乗った方が良かったですね。
——ベストシーンも1番人気でした。
スタートですね。少しバランスを崩して出て、ポジションをとれなかったことが痛かったですね。
——ワールズエンドは競り掛けられなかったにしても強い内容でした。

その通り強い内容でしたね。条件もベストでしたね。よりこの馬の力をみせられました。
——新馬のゴールデンブラッドは速い上がりの決着でした。
乗り味はすごく良かったです。競馬も上手でしたね。追ってからはワンペースではあったので、適性一つで変わっていいと思います。
ビタールートも背中はいい感じはしていましたね。ただ、かなり緩さがありました。その分、追ってから力が伝わっていなかったですね。成長してくれば変わりそうです。ラプランセスはゲートが遅かったですね。内容は良かったので、今後も楽しみです。
——次週はレパードSのジャナドリアなどに騎乗予定。前回話題にしたクロジシジョーは回避馬が出ない限りはどうやら新潟で乗ることになりそうですね。そして、段々とイギリス遠征も迫ってきておりますが・・・次週もよろしくお願いします!
よろしくお願いします!
プロフィール
戸崎 圭太 - Keita Tosaki
1980年7月8日生まれ、栃木県出身。99年に大井競馬の香取和孝厩舎所属としてデビュー。初騎乗、初勝利を飾るなど若手時代から存在感を放っていたが、本格的に頭角を現したのは08年で306勝をマークし、初めて地方全国リーディング獲得した頃から。次第に中央競馬でのスポット参戦も増えていった。
11年には地方競馬在籍の身ながらも、安田記念を制して初のJRAG1勝ち。その名を全国に知らしめると、中央移籍の意向を表明し、JRA騎手試験を2度目の受験。自身3度目の挑戦で晴れて合格し、13年3月から中央入りを果たした。移籍2年目はジェンティルドンナで有馬記念を制す劇的な幕引きで初の中央リーディング(146勝)を獲得。16年も開催最終週までにもつれた争いを制し、3年連続のJRAリーディングに。史上初となる制裁点ゼロでのリーディングだった。19年にはJRA通算1000勝を達成、史上4人目のNARとのダブル1000勝となった。プライベートでは2022年より剣道道場・川崎真道館道場の総代表を務めている。2025年5月よりYoutubeチャンネルを開設。