'14~'16年とJRA最多勝利騎手&MVJに輝いた戸崎圭太騎手による、大井競馬在籍時代から続く
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勝利数
11月4日時点1555勝
ルージュバックと久々の勝利なるか?2歳馬情報も続々!
2016/6/10(金)
東京ダービーはスアデラに騎乗!
-:先週は珍しくG1での騎乗がなく、土日にわたって阪神に向かわれましたね。そして、8日(水)は東京ダービー(S1)へ。スアデラ(牝3、船橋・佐藤裕厩舎)とのコンビで挑まれましたね。
圭太:結果は残念でしたが、裕太さん(元騎手で現・佐藤裕太調教師)の馬でダービーに挑めたこと。それが本当に嬉しかったですね。
-:佐藤裕太調教師といえば、騎手時代は船橋と大井で所属は違えど、先輩ジョッキー。フリオーソの追い切りにも携わっていたりされましたよね。
圭太:そうですね。良い結果を残すことが出来ず、申し訳ないのですが、乗せてもらえたことには胸が熱くなりました。レース自体は距離が幾らか長いのかな、というところもありましたし、何度かぶつけられるシーンもありましたから。まだ先々が楽しみだと思いますよ。
JRA移籍後3度目の騎乗となった東京ダービー
-:しかし、勝ったバルダッサーレは強かったです。以前、中央在籍時代に戸崎騎手も乗られていた馬でしたよね。しかも、この馬の初勝利は戸崎騎手によるものです。
圭太:そうですね。ダート替わりでモマれても大丈夫でしたし、競馬も上手な馬なので、良い勝負はしてくるんじゃないかと思っていました。それにしても、強かったですね。そして、ファンの人も注目していたと思いますが、的場(文男)さんに勝ってほしい。来年こそは、ですね。
-:東京ダービー4勝の戸崎騎手ですが、的場さんが勝っていないことは不思議なもの。しかし、「アンサンブルライフで勝てなかったら引退する」なんてコメントも発していたようですね。
圭太:ハハハ(笑)。大丈夫、大丈夫。それ、いつも言ってますから。絶対ッ!!辞めません。
-:僕も戸崎騎手が移籍以降の南関東事情にそこまで詳しくないのですが、そうですか(笑)。しかし、今年で60歳になるのに、まだまだ現役とは。
圭太:ええ、毎年のことです(笑)。でも、来年こそは本当に勝ってほしいです。
久々のタイトルなるか!?ルージュバック
-:そして、今週はエプソムC(G3)でルージュバック(牝4、美浦・大竹厩舎)に騎乗しますね。
圭太:何よりもこれだけの馬で勝ち星が遠ざかってしまっていることが心残りですね。前走は僕が乗っていませんが、東京コースは良いんじゃないかと思っているんです。
-:前走も勝ち馬の独壇場ではありましたが、2着からは0.2秒差の5着でしたね。
圭太:そうですね。久々に間隔も詰めて使えますし、追い切りの雰囲気も良さそうでしたから、良い状態で臨めるんじゃないかと思うんです。タイトルをとらせてあげたいですね。そもそも賞金を稼がないと、秋も良いところで使えなくなってきてしまうでしょうから。
-:同じく日曜から。5R(2歳新馬)のレジェンドセラー(牡2、美浦・木村厩舎)はどうでしょうか?
圭太:追い切りに乗せてもらいましたが、動きはなかなかのものですね。馬っぷりなんかも良いですよ。
-:注目の集まる新種牡馬ルーラーシップ産駒ですね。
圭太:関係者の期待も大きい血統のようですね。僕も先週、レースで乗せてもらいましたが、未知数なものの、馬格はありそうですね。少し話は飛びますが、土曜新馬のブライトエピローグ(牝2、美浦・大江原厩舎)も追い切りに乗せてもらいました。厩舎サイドからも言われましたが、口向きが難しそうな雰囲気でしたよ。アッサリ勝っても不思議ではありませんが。
-:その土曜は下級条件で勝負どころがありそうですね。2R(3歳未勝利)のリアリゾンルレーヴ(牝3、美浦・池上和厩舎)は2戦連続2着です。
圭太:ここへ来て成績が安定してきているように、進境が窺えますね。中山、東京とコースが替わっても対応していましたし、あとはメンバー次第といったところでしょうね。
-:見ての通り「順番」という段階ですね。6R(3歳未勝利)のサンクロワ(牡3、美浦・斎藤誠厩舎)は新馬戦で競走除外。実質、前走がデビュー戦でした。
圭太:返し馬でも良い背中をしているなと思いましたし、能力の高さを感じました。序盤の位置取りの差がこたえたレースでしたし、前走を踏まえれば、ここはチャンスだと思っています。
-:既走馬相手に上がり最速の末脚。かなり見どころはありましたよね~。8R(3歳上500万下)のスイートメロディー(牝3、美浦・大和田厩舎)は前走が圧勝!時計は目立ちませんが、ビックリした記憶があります。
圭太:久々だけに、そこは未知数ですが、良い馬ですね。楽しみにしていますよ。
-:土曜メインのアハルテケS、チャーリーブレイヴ(セ6、美浦・尾関厩舎)はどうでしょうか?
圭太:もともとモマれ弱さもあるので、前回は逃げる形になりました。おそらく今回もああいった競馬になるんじゃないかと思います。
-:ならば、外枠のほうが良さそうですね。
圭太:まあ、そうですね。あとは展開次第だと思っています。
宝塚記念へ好発進のステファノス
-:そして、先日の鳴尾記念(G3)はステファノス(牡5、栗東・藤原英厩舎)とのコンビでしたね。
圭太:馬自体は調子が良さそうでしたね。最後は休み明けの分か、ジリジリとなってしまいましたが、次へ向けて視野が明るい一戦だったと思っています。
-:ストレイトガールしかり、前哨戦から本番にかけて、しっかり上がってくるのが藤原英昭厩舎ですね。
圭太:そうですね。先生も手応えを掴んでいたみたいですよ。追い切りの段階でも「力強さが出てきた」とは話しましたが、実戦でもそういうところは感じられました。次も楽しみです。
-:ワンダーサジェス(牝3、栗東・石橋厩舎)は3歳牝馬で斤量が軽いとはいえ、なかなかの勝ちっぷりでしたね。
圭太:スピードもあるし、位置も良いところをとれました。モマれても問題ないタイプでしょうからね。上へ行っても通用の存在じゃないでしょうか。
-:少し意外だったのがセプティエーム(牡4、栗東・池添学厩舎)です。降級を挟んで2連勝でしたね。
圭太:僕もこのクラスだとどうなのかな?とはたから観ていましたが、心配はいらなかったですね。ここへ来て安定してきているのでしょうし、上に行っても相手なりに走れるタイプなのでは、と思います。理想を言えば、軽い馬場の方が良いタイプかもしれませんね。
-:2階級の降級だったダノンメジャー(牡4、栗東・橋口慎厩舎)はテン乗りでしたが、結果を残せませんでした。
圭太:道中もハミに乗っかかってくるようなところがありましたし、58キロを背負っていたこともあったのかな。それにしても、良いところがなかったです。
-:2歳時の実績を考えれば、気性面もあるのでしょうか?
圭太:小牧さんは「耳を絞るようなところがあった」と言っていたのですが、そういうところはありませんでした。しかし、リズムを崩しているあたり、精神面にも原因があるのかもしれませんね。
-:来週は水曜日に関東オークス(Jpn2)でタイニーダンサーに。日曜が函館で函館スプリントS(G3)はオデュッセウス、新馬はモンドキャンノなどを予定されているそうですね。引き続きよろしくお願いします!
圭太:頑張ります!
※次回は6月17日(金)に更新予定です!
プロフィール
戸崎 圭太 - Keita Tosaki
1980年7月8日生まれ、栃木県出身。99年に大井競馬の香取和孝厩舎所属としてデビュー。初騎乗、初勝利を飾るなど若手時代から存在感を放っていたが、本格的に頭角を現したのは08年で306勝をマークし、初めて地方全国リーディング獲得した頃から。次第に中央競馬でのスポット参戦も増えていった。
11年には地方競馬在籍の身ながらも、安田記念を制して初のJRAG1勝ち。その名を全国に知らしめると、中央移籍の意向を表明し、JRA騎手試験を2度目の受験。自身3度目の挑戦で晴れて合格し、13年3月から中央入りを果たした。移籍2年目はジェンティルドンナで有馬記念を制す劇的な幕引きで初の中央リーディング(146勝)を獲得。16年も開催最終週までにもつれた争いを制し、3年連続のJRAリーディングに。史上初となる制裁点ゼロでのリーディングだった。19年にはJRA通算1000勝を達成、史上4人目のNARとのダブル1000勝となった。プライベートでは2022年より剣道道場・川崎真道館道場の総代表を務めている。