'14~'16年とJRA最多勝利騎手&MVJに輝いた戸崎圭太騎手による、大井競馬在籍時代から続く
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11月25日時点1561勝
2017年の目標は?リーディングジョッキー・戸崎圭太の決意!
2017/1/4(水)
昨年は激戦の末、晴れて3年連続JRAリーディングジョッキーに輝いた戸崎圭太騎手。2017年はどんな競馬をみせてくれるのか、ますます注目だが、金杯デーから11鞍に騎乗とのっけからエンジン全開となるか。初日のみどころを伺った。
-:あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
圭太:あけましておめでとうございます。
-:昨年は見事に3年連続リーディングを獲得されて、年内最終騎乗を終えられた後も総括のお話は伺いましたし、アンカツさんの対談もまだまだ続編があります。その分、今回は手短にはなりますが、開催初日の騎乗馬について聞かせていただけますか?まずは中山金杯(G3)のドレッドノータス(牡4、栗東・矢作厩舎)はテン乗りになりますね。
圭太:ハイ、よろしくお願いします。ドレッドノータスは初コンビではあるのですが、重賞を勝った時に僕は2着馬に乗っていたので、その走りは観ていました。タフな印象で、コース自体は悪くないのではないかと思っています。2走前にも2着で、3歳ながら古馬相手にも走っていますからね。
▲新年、美浦トレセンで騎乗する戸崎圭太騎手 今年もリーディング奪取なるか(1/3撮影)
-:年明け初の重賞。いいスタートを切りたいですね。招福ステークスのサクラエンパイア(牡4、美浦・堀厩舎)ですが、前走は昇級で大敗してしまいましたが……。
圭太:いやあ、すごく良い馬ですね。
-:着順からは意外なご返答でした。
圭太:ただ、気難しさがありますね。どうもエンパイアメーカー産駒などはそういう傾向があるようですが、あとは僕がしっかり走らせてあげられるか。
-:大きな変わり身があるか、楽しみにしています。ジュニアCのタイムトリップ(牡3、美浦・菊川厩舎)はどうでしょうか?
圭太:距離自体は気にならないので、ここに入っての相手関係ですね。馬そのものは乗りやすくて、競馬に注文はつきませんよ。
-:4R(4歳上500万下)のゼロカラノキセキ(牝4、美浦・尾関厩舎)はどうでしょうか?川崎の交流で勝たれた後も掲示板を確保しています。
圭太:この馬も堅実で注文のつかないタイプ。上位争いしてくれるのではないでしょうか。
▲戸崎騎手も高く評価するサクラエンパイア
-:そして、2017年ですが、改めて一年の目標があれば、教えていただけますか?
圭太:4年連続のリーディングですね。どんなレースでも勝ちたいですし、G1だからどうというわけではなく、リーディングを目指していきたいです。
-:そのまつわる話題は近日公開の総括編でも、公開できればと思います。年明け一発目の開催。意識されることもあれば教えてください!
圭太:年末年始はダラダラしていたわけではありませんし(笑)、追い切りにも乗せていただいていますが、正月ボケなんて言われないよう、しっかり乗りたいですね。騎乗停止や事故などに注意したいです。
-:昨年は制裁点0の特別模範騎手ですからね。今年もそこは継続できるといいですね。
圭太:もちろんです。
-:明後日もよろしくお願いします!
(聞き手:競馬ラボ・小野田学)
※次回は1月6日(金)に更新予定です!
プロフィール
戸崎 圭太 - Keita Tosaki
1980年7月8日生まれ、栃木県出身。99年に大井競馬の香取和孝厩舎所属としてデビュー。初騎乗、初勝利を飾るなど若手時代から存在感を放っていたが、本格的に頭角を現したのは08年で306勝をマークし、初めて地方全国リーディング獲得した頃から。次第に中央競馬でのスポット参戦も増えていった。
11年には地方競馬在籍の身ながらも、安田記念を制して初のJRAG1勝ち。その名を全国に知らしめると、中央移籍の意向を表明し、JRA騎手試験を2度目の受験。自身3度目の挑戦で晴れて合格し、13年3月から中央入りを果たした。移籍2年目はジェンティルドンナで有馬記念を制す劇的な幕引きで初の中央リーディング(146勝)を獲得。16年も開催最終週までにもつれた争いを制し、3年連続のJRAリーディングに。史上初となる制裁点ゼロでのリーディングだった。19年にはJRA通算1000勝を達成、史上4人目のNARとのダブル1000勝となった。プライベートでは2022年より剣道道場・川崎真道館道場の総代表を務めている。