
'14~'16年とJRA最多勝利騎手&MVJに輝いた戸崎圭太騎手による、大井競馬在籍時代から続く
人気コーナー!トップジョッキーならではの本音、レースへの意気込みをお届けします!

4月14日時点1605勝
混戦3歳牡馬路線の主役になれ!サトノアレスとスプリングSへ
2017/3/17(金)
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ルージュバックは正直、枠は最悪だなと思いました。でも、出たなりに良い形で運べて、“コレは!!”と思ったのですが、4コーナーから狭くなってしまいました。
-:レース回顧も続いてお願いします!中山牝馬S(G3)のビッシュ(牝4、美浦・鹿戸雄厩舎)は休み明けが響いたのでしょうか?
圭太:う~ん、そうですね……。
-:調教の段階から、紫苑S前に聞いた時のような口ぶりは聞こえなかったですもんね。タケルラグーン(牡5、美浦・池上弘厩舎)はスローでしたが、よくぞ追い込んできました。
圭太:終いは安定しているのですが、ペースが遅いくらいのほうが良い脚は使えますね。いかんせん、終い一手だけに、勝ちきれないところはあるのですが、前走のようなペースより、こういう競馬があっていますね。
-:出していったら、終いが鈍りそうですし、ダートの瞬発力勝負の馬というか。
圭太:そうそう。そんな感じですね。

初の中京も、最内枠が裏目に出てしまったルージュバック

-:東風Sのロジチャリスは出遅れもありましたが、相手も強かったですね。
圭太:そうですね。なかなか表現が難しいのですが、テンションもガツガツした感じで、ついていったら終いも甘くなってしまうので……。
-:シゲルノコギリザメ(牡4、栗東・谷厩舎)はハナを切らなくても十分やれるんですね。
圭太:スタートの一歩目が遅いとは聞いていました。ハナに行かなくても良かったのは枠の並びや展開なんかもあるんじゃないですか?
-:金鯱賞(G2)のルージュバック(牝5、美浦・大竹厩舎)はやはり、枠がキツかったですね。
圭太:小野田さんもわかっていると思いますが、正直、枠は最悪だなと思いました。でも、出たなりに良い形で運べて、“コレは!!”と思ったのですが、4コーナーから狭くなってしまいました。スペースがあれば、勝機はあったと思いますが。
手袋は冬場は基本しないんです。他の人がどうかはわからないのですが、極力手袋はしたくないもの。ただ、夏は汗で滑ったりするので、つけていますね。
-:また、改めて、ですね。東京のワンターンの外枠。外々回って豪快にねじ伏せる形を期待したいです。さて、恒例の読者からの「教えて!圭太さん」のコーナーです。もがみのシャケさんから、「自分のここが好き(性格、身体的特徴どちらでも)な部分はどこですか?」「何歳まで騎手を続けたいですか?」「好きな花はありますか?」とのことです。
圭太:ここが好き、ですか……瞳。
-:やはり茶色目の感じというか、色素が薄い感じの。ご両親に似たのですか?
圭太:どうだったかな~。そうかもしれない。
-:じゃ、続いて、何歳まで騎手を続けられます?
圭太:いやあ、やれるまでやりたいですね。何歳とは考えたことはないけれど。もちろん、体力的な衰えもいつかは来るのでしょうが、いまやっている食事療法なんかも、後々、プラスになるんじゃないかと思うんです。
-:確かに。減量をされている方も多いせいか、ジョッキーの皆さんは若々しい印象ですが、それプラス、いま取り組まれていることはプラスになりそうですね!そして、好きな花は?
圭太:う~ん、わからないけど、桜!



-:続いて、平成の差し馬さんより。「G1レース後の騎乗成績が非常に良く思うのですがいつもより気合いが入ったりしますか?(2016年ならヴィクトリアマイルや天皇賞秋など)」とのことです。僕も以前、調べたら、ここ2年くらいですかね。G1デーの開催場の最終レースを一番勝っているんです。
圭太:いや、そうなんですよ。なんでだろうな。気分がスッキリするのかな。自分では変わりなく臨んでいるのですが。
-:みずえ(^ ^)さんより「手袋をされていませんが、今はお気に入りのがないとか?何かジンクス的な感じですか?」という質問です。だいぶ前にこの手のお話はさせていただきましたね。
圭太:いや、冬場は基本しないんです。他の人がどうかはわからないのですが、極力手袋はしたくないもの。ただ、夏は汗で滑ったりするので、つけていますね。
-:昔は手綱の材質によって、手袋を使い分けていましたよね。
圭太:そうですね。本当にあくまでここらへんは個人の感覚。自分にあったものを使いたいと思いますし、自分のスタイルは貫きたいと思います。
-:今週はこんなところですが、次週は高松宮記念(G1)でメラグラーナ(牝5、栗東・池添学厩舎)に騎乗。また、エコバッグのコンテスト入賞者とのインタビューもありますが、是非よろしくお願いします!
圭太:こちらこそ、よろしくお願いします。
(聞き手:競馬ラボ・小野田学)
※次回は3月24日(金)に更新予定です!
プロフィール
戸崎 圭太 - Keita Tosaki
1980年7月8日生まれ、栃木県出身。99年に大井競馬の香取和孝厩舎所属としてデビュー。初騎乗、初勝利を飾るなど若手時代から存在感を放っていたが、本格的に頭角を現したのは08年で306勝をマークし、初めて地方全国リーディング獲得した頃から。次第に中央競馬でのスポット参戦も増えていった。
11年には地方競馬在籍の身ながらも、安田記念を制して初のJRAG1勝ち。その名を全国に知らしめると、中央移籍の意向を表明し、JRA騎手試験を2度目の受験。自身3度目の挑戦で晴れて合格し、13年3月から中央入りを果たした。移籍2年目はジェンティルドンナで有馬記念を制す劇的な幕引きで初の中央リーディング(146勝)を獲得。16年も開催最終週までにもつれた争いを制し、3年連続のJRAリーディングに。史上初となる制裁点ゼロでのリーディングだった。19年にはJRA通算1000勝を達成、史上4人目のNARとのダブル1000勝となった。プライベートでは2022年より剣道道場・川崎真道館道場の総代表を務めている。