'14~'16年とJRA最多勝利騎手&MVJに輝いた戸崎圭太騎手による、大井競馬在籍時代から続く
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1月14日時点1573勝
土日で牝馬重賞に騎乗!超良血フローレスマジックとオークス前哨戦へ
2017/4/21(金)
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-:そして、先週のレースでは皐月賞(G1)のサトノアレス(牡3、美浦・藤沢和厩舎)はトライアルから着順を落としてしまいました。
圭太:う~ん……。2歳チャンピオンらしいレースが出来なくて、申し訳なく思います。どうも序盤から進んでいこうとしてくれなかったですね。行く気がなくて、進んでいってくれませんでした。
-:僕個人的には、マイルなら見直したいところでしたが……。クインズウィンダム(牡3、美浦・奥平雅厩舎)は騎乗停止にならないか、ヒヤっとしましたよ。
圭太:僕もヒヤヒヤしました。右回りだと回り辛いですね。前走の勝ちっぷりから、ここで色気を持って乗っていた部分もありますが、もっと気をつけておくべきでした。左回りのほうが良いし、道中でもっと持つ余裕が欲しいですね。
-:やはり東京の2100mのイメージがあっただけに、この条件はどうかな、なんて思っていたんです。バラダガール(牝3、美浦・国枝厩舎)は強かったですね。
圭太:ええ、あんな競馬にはなるかなと思っていたんです(笑)。最後もギアが替わってからイイ脚。ここでは力が違いました。
-:ヒカリトップメモリ(牝4、美浦・池上弘厩舎)は牝馬同士ですし、相当な余裕でしたね。
圭太:そうですね。ここでは上だと思っていましたよ。
-:言葉どおりでした。スビールアスール(牝3、美浦・武藤厩舎)は芝がどうなのかと思いました。それにしても、大接戦でしたねえ。
圭太:いやあ、勝ったのかどうかも全然わかりませんでした。でも、芝も問題ないですね。むしろ向いているんじゃないかと思うほどです。
-:水曜日は東京スプリント(Jpn3)でレーザーバレット(牡9、美浦・萩原厩舎)に騎乗されましたね。こちらは惜しくも3着でした。
圭太:久々でしたし、いまは千二がどうなのかと思っていましたが、いい形で競馬をしてくれましたよ。
-:そして、NHKマイルC(G1)のコウソクストレート(牡3、美浦・中舘厩舎)が自重するとのこと。先週も騎乗馬の出走取消などが続いていただけに、「またか」と思ってしまいました。
圭太:いやいや、もともと調整が遅れているとも聞いていたのでね。結果的にはタイムトリップ(牡3、美浦・菊川厩舎)に乗せていただきます。
-:ヴィクトリアマイル(G1)はルージュバック(牝5、美浦・大竹厩舎)ですし、安田記念(G1)もステファノス(牡6、栗東・藤原英厩舎)が久々、距離を詰めて来るのは楽しみですね。
圭太:そうそう、僕も期待しているところです。
-:5週連続東京のG1で一つと言わず、マルチで勝てるよう期待しております。
圭太:東京も始まりますし、気持ち新たに頑張ります!
-:既に公開してあるファンの方々とのインタビューも含め、読者の皆様にも戸崎騎手の声をご覧いただければと思います。また、次週の東京も楽しみにしております。
(聞き手:競馬ラボ・小野田学)
※次回は4月28日(金)に更新予定です!
プロフィール
戸崎 圭太 - Keita Tosaki
1980年7月8日生まれ、栃木県出身。99年に大井競馬の香取和孝厩舎所属としてデビュー。初騎乗、初勝利を飾るなど若手時代から存在感を放っていたが、本格的に頭角を現したのは08年で306勝をマークし、初めて地方全国リーディング獲得した頃から。次第に中央競馬でのスポット参戦も増えていった。
11年には地方競馬在籍の身ながらも、安田記念を制して初のJRAG1勝ち。その名を全国に知らしめると、中央移籍の意向を表明し、JRA騎手試験を2度目の受験。自身3度目の挑戦で晴れて合格し、13年3月から中央入りを果たした。移籍2年目はジェンティルドンナで有馬記念を制す劇的な幕引きで初の中央リーディング(146勝)を獲得。16年も開催最終週までにもつれた争いを制し、3年連続のJRAリーディングに。史上初となる制裁点ゼロでのリーディングだった。19年にはJRA通算1000勝を達成、史上4人目のNARとのダブル1000勝となった。プライベートでは2022年より剣道道場・川崎真道館道場の総代表を務めている。