'14~'16年とJRA最多勝利騎手&MVJに輝いた戸崎圭太騎手による、大井競馬在籍時代から続く
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金メダルなるか?好相性オークスはフローレスマジックと挑む!
2017/5/19(金)
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ヴィクトリアマイルの一番の心残りといえば、外に出すことが出来ず、のびのびと走らせることができませんでした。やっぱりそういう競馬の方が一番良い走りをしていますし、それがベストの形と思っていたのでね。
-:レース回顧も伺うと、ヴィクトリアマイル(G1)のルージュバックは10着。残念ながら、タイトルを手にすることは出来ませんでした。
圭太:そうですね。一番の心残りといえば、外に出すことが出来ず、のびのびと走らせることができませんでした。やっぱりそういう競馬の方が一番良い走りをしていますし、それがベストの形と思っていたのでね。
-:この馬をよく観ているファンも外から伸びるような競馬の方が良いという見解ももっていそうですよね。ただ、展開的にも落ち着いてしまったり、枠も内だったり、なかなか思うようにいかない条件でしたね。
圭太:そうですね……。だから、切り替えて、勝ち馬の通った道でも良かったのかな、という思いもありますけど、馬場が悪い分、これだけの馬場だとこなせたのかという疑問もありますからね。多少の緩さならこなすと思いますが、その許容範囲以上に悪いと思っていたので。そこは走らせたくない気持ちもあって、狭いところの競馬になってしまいました。
-:改めて伺うと、先週の馬場は悪かったということで。
圭太:悪かったですね。ただ、メインの前頃には日差しも出てきて、そういう点で良くなって来たのもあるのかもしれません。
-:普通ならば、土曜日が降ったりしたら、内側が乾いてくるイメージ。もしかしたら、メインまではインを空けていたけれども、いざメインになったらインに密集するのかとも思いました。でも、ほぼ通らなかったですね。
圭太:インも悪かったですねえ。芝も掘れてしまっているし、そこに水分も含んでいるので、走りづらいですね。先週もチラっと話したと思いますが、時計は出ているのに掘れているというか柔らかい馬場。それでいて、3~4コーナーも荒れていて脚をとられてしまう馬もいますからね。勝ち馬などは逆に良かったのかもしれませんけれどね。
-:おっしゃるように馬場が悪かったのに上位陣の上がりも速いですし、難しい展開でしたね。
圭太:悪いのにそうなるんですよねえ……。走りづらいのに時計が出るような。先週も言ったようにタイムトリップなども力を奪われるような印象でした。圏内もあるかと思っていたくらいですからね。
-:今週も馬場の見極めが難しそうですね……。サンクロワは勝ったかと思ったのですが、惜しかったです。
圭太:そうですね。どうしても、道中がリズム良くいけない、いかせてもらえないですね。我慢して走ってくれてはいるのですが、プレッシャーがかかっている分、最後に響いているのかもしれません。中1週でも、むしろ良かったと感じるほどですね。馬場も気になりませんでした。
-:今回はメンバー構成的に楽にいかせてくれるのかと思いきや、意外やプレッシャーもキツくなってしまいましたよね。
圭太:ああいう展開は、僕がサッと出してしまえば、周りの折り合いもつけやすく、隊列も決まりやすいのかもしれません。出していって良いタイプとまでは思っていないので、僕がああいう運びにした結果、ああいう展開になっているのかもしれません。結果、周りの馬との並びや流れが影響しているのかもしれません。
-:ただ、もう勝ったに等しいレベルのパフォーマンスはしてくれていますからね。アルミレーナはどうでしたか?
圭太:強かったですね。ただ、テンションがすご~く高い馬。その点が落ち着いてくれたら、というところですが、距離ももう少しあっても良いのかもしれません。お兄さんも2400mでも走ってくれている馬ですしね。
-:ジェイケイライアンはどうだったでしょうか?
圭太:思っていた以上に走ってくれました。左回りは久しく走っていなかったようですが、右回りだと内に刺さって苦しがるというか、そういうところがありました。その点、条件替わりでハマってくれました。軽い馬場も合うのかもしれませんね。
-:そうだったんですね。バンケットスクエアは勝ったか負けたか……という着差。際どく制していました。
木曜のにわか雨が東京でどれくらい降ったのか把握していませんが、時計は速くなりそうですね。来週はダービー週にコース替わりもあるから、イン有利かもしれませんが、その時になってみないとね。
圭太:負けたと思いましたよ(笑)。この馬は映像を観た時に強い勝ち方をしていて、やれるかなと思ったのですが、内枠で乗りづらい懸念も問題なくこなしてくれましたよ。
-:間隔が空いていたタイセイスペリオルは久々がこたえましたか?
圭太:状態はマズマズといったところですが、距離適性がどうも出てきましたね……。すごくセンスの良い馬で真面目な馬なので、そこが出てきてしまいましたかね。
-:京王杯スプリングカップ(G2)のグランシルクは残念ながら賞金を加算出来ませんでした。
圭太:スタートを出して、良い位置で競馬をしたいとは思っていたのですが、スタートをしてから2、3完歩目でつまづいて、そのままチグハグな形に。ただ、かえって、後ろからでも良かったんじゃないかと思いますね。道中はずいぶん引っかかるというか、怒っているような雰囲気でしたよ。
-:馬場自体は気になりませんでしたか?
圭太:そうですね。良いところを通れたのもあるのでしょうが、気にはならなかったです。スローペースも良かったですしね。
-:ちなみに、この雰囲気で今週、来週の馬場はどうなるとみていますか?
圭太:木曜のにわか雨が東京でどれくらい降ったのか把握していませんが、時計は速くなりそうですね。来週はダービー週にコース替わりもあるから、イン有利かもしれませんが、その時になってみないとね。
-:馬場が緩いのに時計が出るという話は他のジョッキーとも話されていたり、共通認識だったりしますか?
圭太:どうなんでしょ?わからないけど、松岡(正海)とは話しました。同じことは言っていましたね。苦手な馬には苦手な馬場でしょうね。
-:パフォーマプロミスは身体が減っていて心配になったのですが、問題なかったようですね。
圭太:問題なかったですね。リズム良く運べましたし、良い競馬は出来たのですが、勝ち馬が強かったですね。馬場自体は緩すぎるかなという印象。ちょっと時計が掛かるくらいがちょうど良いタイプでしょう。
-:グローリーハンターは道悪、ペースなどが敗因でしょうか?
圭太:う~ん……道悪はそれほどこたえたようには見えませんが、分の悪い展開になってしまったなと。流れる競馬の方が良いのかと。
-:ミッキークロスは勝ち星を挙げられましたね。
圭太:この馬については緩い馬場も良かったですね。まだ非力なところもありますが、力をつけてくれると上でも楽しみですね。
-:最近、国枝厩舎と相性は良いですね。
圭太:良いですね~。ありがたいです。
-:そして、次週は日本ダービー(G1)ですね。ペルシアンナイトとのコンビで挑まれますが、ますます盛り上がるところですね。
圭太:そうですね。僕もまだ落ち着いていられていますが、次週は安田記念(ステファノス)の1週前追い切りで栗東トレセンに行く予定もあり、先生と話すこともあるかもしれません。段々とムードが高まってくると思います。
-:今年はどの馬にもチャンスがありそうな年。期待しています!
圭太:ありがとうございます。
【お知らせ】競馬ラボでは、6月19日(月)に戸崎圭太騎手をSPゲストとして招いて、LOFT9 Shibuyaでリアルイベントシリーズ第3弾「生うまトークサミット VOL3 ~週刊!戸崎圭太・公開収録編+宝塚記念・直前展望ライヴもやるよ~」を開催します。
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レースにまつわる話やプライベートなど内容は問いません。当日の模様は動画撮影されるので、後日、質問採用者への回答は、ご本人の口からお答えいただくことになりますよ!
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プロフィール
戸崎 圭太 - Keita Tosaki
1980年7月8日生まれ、栃木県出身。99年に大井競馬の香取和孝厩舎所属としてデビュー。初騎乗、初勝利を飾るなど若手時代から存在感を放っていたが、本格的に頭角を現したのは08年で306勝をマークし、初めて地方全国リーディング獲得した頃から。次第に中央競馬でのスポット参戦も増えていった。
11年には地方競馬在籍の身ながらも、安田記念を制して初のJRAG1勝ち。その名を全国に知らしめると、中央移籍の意向を表明し、JRA騎手試験を2度目の受験。自身3度目の挑戦で晴れて合格し、13年3月から中央入りを果たした。移籍2年目はジェンティルドンナで有馬記念を制す劇的な幕引きで初の中央リーディング(146勝)を獲得。16年も開催最終週までにもつれた争いを制し、3年連続のJRAリーディングに。史上初となる制裁点ゼロでのリーディングだった。19年にはJRA通算1000勝を達成、史上4人目のNARとのダブル1000勝となった。プライベートでは2022年より剣道道場・川崎真道館道場の総代表を務めている。