'14~'16年とJRA最多勝利騎手&MVJに輝いた戸崎圭太騎手による、大井競馬在籍時代から続く
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11月18日時点1558勝
土日ジャックなるか?サンライズノヴァ、サンマルティンと重賞連勝へ!
2017/11/10(金)
今週は土曜東京、日曜福島と転戦する戸崎騎手。土曜の武蔵野ステークスではサンライズノヴァ、日曜の福島記念ではサンマルティンに騎乗するが、いずれも馴染みがあり、尚且つ結果次第では、先々を期待してしまうパートナーたちだ。戸崎騎手も標榜するライアン・ムーア騎手など来日する外国人騎手も日増しに増え、騎乗馬を確保するにも大変なシーズンではあるが、そんな中、どれだけ結果を残していけるか、真価の問われるところだろう。
「(サンマルティンは) 前走の小倉記念は結果、ストロングタイタンを意識し過ぎましたね。コース条件としても、以前に福島で勝っていますし、良いと思いますよ」
-:今週はとある撮影がありましたが、ありがとうございました!
圭太:こちらこそありがとうございます。
-:ファンの皆さんにも、お目見えすることもあるのかもしれませんが、何の撮影かはお楽しみにいただきたいです。さて、今週ですが、日曜は福島での騎乗。メインの福島記念(G3)では小倉でも重賞で好走したサンマルティン(セ5、美浦・国枝厩舎)に騎乗されますね。かなり有力だと思うのですが……。
圭太:前走の小倉記念は結果、ストロングタイタンを意識し過ぎましたね。普段、騎乗していても、自分の馬のリズムを重視するため、それほど相手を意識することはないので、余計なことはするものではないなと反省しました。コース条件としても、以前に福島で勝っていますし、良いと思いますよ。
-:乗り難しいタイプだけに、変にモマれない競馬がいいですか?
圭太:それは言えそうですね。休み明けも気にならないタイプですし、右回りなら乗り難しさもマシ。ハンデも手頃に収まっただけに、結果を残したいです。
-:前走で敗れたタツゴウゲキはその後、新潟記念も制していましたよね。
圭太:そうですね。ハンデが増えても勝っていましたし、小倉記念では3着以下は引き離していたように2頭は強い競馬をしていたと思うんです。新潟記念の時は(タツゴウゲキが)やっぱり走る馬だったのだな、と感じさせられましたよ。
-:土曜日の武蔵野ステークス(G3)ではサンライズノヴァ(牡3、栗東・音無厩舎)に騎乗しますね!
圭太:前走は乗っていませんでしたが、強い競馬をしてくれていましたね。条件は良いと思いますし、こちらも結果を出したいところです。
-:ジャパンダートダービーでは結果を残す事ができませんでした。敗因はどう感じていらっしゃりますか?
圭太:いま思えば、4つのコーナーと距離が現状では不向きだったかもしれません。馬場も地方の砂よりは中央の軽い方が……。
-:という意味では、今回の条件などは良いですね。
圭太:ええ。土曜の天気はわかりませんが、もし雨が降っても、ユニコーンSのように良いですね。この馬については、リズム良く運ぶことを意識したいです。
-:同じく土曜から、東京7R(3歳上500万下)のドウディ(牡3、美浦・佐藤吉厩舎)、8R(3歳上1000万下)のイストワールファム(牝3、美浦・古賀慎厩舎)はいかがでしょうか?イストワールファムは前走勝利のコンビですね。
圭太:ドウディは勝たせてもらったことがありますし、良いイメージがありますよ。イストワールファムは前走もいいレースをしてくれましたし、昇級でまずはメドを立てたいですね。
-:オキザリス賞のダークリパルサー(牡2、美浦・金成厩舎)は新馬勝ち、最終(3歳上1000万下)のグッドヒューマーは古馬と初対戦ですね。
圭太:ダークリパルサーは楽しみですね。前向きさがあるタイプだけに、勝つことを重きに置くなら、なるべく砂を被りたくないところ。ただ、いつかはクリアしないといけない課題ですが……。距離はマイルまで持ちそうなイメージはありますよ。グッドヒューマーは同世代のオープンでもマズマズやれていましたよね。ここでもいい勝負をしてくれたらと思います。
-:日曜福島だと、3R(3歳上500万下)のランプルール(牡3、美浦・萩原厩舎)、二本松特別のネームユアポイズン(セ3、美浦・国枝厩舎)あたりは騎乗されてきた馬ですね。
圭太:ランプルールは本質的には広いコースかな、と思うのですが、ダートになるのは良い印象ですね。ネームユアポイズンはこの条件が合うでしょうから、もう一度改めてというところです。
-:レース回顧に移らせてもらうと、アルゼンチン共和国杯(G2)のセダブリランテス(牡3、美浦・手塚厩舎)は福島以来、初の古馬相手ですが、健闘していたのではないでしょうか。
圭太:イレ込みというほどではないのですが、久々の分か気負っているところはありましたね。ただ、初距離ですが、メドのつく結果だったと思いますし、上手くいったとは思うんですけどね。それにしても、勝ち馬は強かったです。
-:斤量差を考えても、勝ち馬は強かったですね……。先週日曜では、メイプルキング(牡4、美浦・高市厩舎)、ディロス(牡2、美浦・木村厩舎)はどうでしたか?
圭太:メイプルキングは頑張ってくれていますが、どうしても良い頃の雰囲気を比較すると、その当時にはまだ及ばない印象。その時の走りなら、この相手でもやれるはずですから。ディロスは良い馬ですね。前向きさが強くて、ペースも遅かったですし、ああいう形になってもいいとは指示もありました。よく頑張ってくれているのですが、あと一歩でした。
-:メイプルブラザー(牡3、栗東・山内厩舎)、アルジャンテ(牝4、美浦・尾関厩舎)で日曜は2勝されていましたね。
圭太:メイプルブラザーは末脚がしっかりしているイメージですが、実際もそうでしたね。スタートして後手を踏んでしまい、思っていたよりも後方からになったのですが、慌てずじっくり行こうと切り替えました。最後はよくとらえてくれましたよ。3歳ですし、今後が楽しみです。アルジャンテは以前乗せてもらった時から久々でしたが、乗りやすいイメージはありました。レース展開もちょうど良く流れてくれましたね。この距離でもやれそうです。
-:土曜の京王杯、ニシノウララ(牝2、美浦・伊藤大厩舎)やルックトゥワイス(牡4、栗東・藤原英厩舎)はどうでしたか?
圭太:ニシノウララは前向きで気難しいところはありますね。もう少し前に壁を作って走れれば良かったですが、あの展開、あのメンバーを考慮するとこういう形に。頑張ってくれてはいるのですが。ルックトゥワイスは勝ちたかったです。ポイントは4コーナーでしたね。結果、内を突けばよかったのかなと思います。ただ、以前は走りながら気を抜くようなところもあったので、3~4コーナーから追い通しになることもあったのですが、今回はスムーズに走ってくれましたよ。
-:コウキチョウサン(牡4、美浦・和田郎厩舎)は前走勝っての続戦でしたね。
圭太:いつもスタートは上手くないのですが、今回は良かったですね。ただ、結果的にはそれが裏目に出たかもしれません。いつものような終いの脚がありませんでした。本来の形なら、このクラスでももっとやれるはずなのですが。
-:新馬戦では、ジーナスイート(牝2、栗東・矢作厩舎)、ミスターメロディ(牡2、栗東・藤原英厩舎)で連勝。ミスターメロディはすごかったですね!
圭太:ジーナスイートは返し馬で良い感触を得ました。行く馬もいなくて、遅くなりそうでしたし、リズムを守りつつあの形に。モノ見をしつつも、良いパフォーマンスでしたよ。ミスターメロディは強かったですね。追い切りに乗せてもらった時から、手応えを感じていました。前向き過ぎるところがあるだけに、今後は距離が課題になりそうですが、何とかマイルはもってほしいですね。
-:金曜福島では、ブラックバード(セ5、美浦・武市厩舎)、モクレレ(牡3、美浦・国枝厩舎)、スズカグラーテ(牝3、美浦・柄崎厩舎)などは人気を集めていましたね。
圭太:ブラックバードは先行馬も揃っていましたし、出たなりの競馬をイメージしていました。ハナの馬の後ろを獲りたかったものの、枠と並びもあって、結果、もう少し後ろに。直線は刺さるようなところもあり、伸びきれなかったのですが、惜しい競馬でしたよ。
モクレレは良くなっていましたよ。ただ、広いコースの方が向くイメージです。スズカグラーテは上手に競馬をしてくれたのですが、その日は内が残る馬場。その分の差なのかもしれません。
-:レッドジェノヴァ(牝3、美浦・小島茂厩舎)は待望の勝利でしたね!
圭太:惜しい競馬が続いていましたし、何とかという思いでした。乗りやすい馬で、この距離もこなしてくれましたよ。
-:さて、ゲストでおこしいただくイベントも3週間後。こちらもよろしくお願いします。
圭太:よろしくお願いします。これからも、年に2度くらい出られたらいいですね(笑)。
(聞き手:競馬ラボ・小野田)
※次回は11月17日(金)に更新予定です!
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開催日:2017年11月30日(木)
会場:東京・LOFT9 Shibuya http://www.loft-prj.co.jp/schedule/loft9
チケット料金:前売2000円 / 当日2500円(要1オーダー500円以上)10月28日(土)よりe+(イー・プラス)で発売
開場・スタート時間:OPEN 17:30 / START 18:30
出演者:出演者:戸崎圭太(JRA騎手)、水上学(競馬評論家・総合MC)、境和樹(血統予想家)、西野晶雄(シンプル)、小野田学(競馬ラボ) 電話出演:安藤勝己
タイムテーブル:第1部 18:30~ チャンピオンズカップ直前展望ライヴ/第2部 20:00~ 戸崎圭太騎手トークショー(※時間は目安です/各パートごとに休憩時間あり)
詳しくは「生うまトークサミット」特設サイトをご覧ください⇒⇒⇒
「生うまトークサミット」特設サイト
プロフィール
戸崎 圭太 - Keita Tosaki
1980年7月8日生まれ、栃木県出身。99年に大井競馬の香取和孝厩舎所属としてデビュー。初騎乗、初勝利を飾るなど若手時代から存在感を放っていたが、本格的に頭角を現したのは08年で306勝をマークし、初めて地方全国リーディング獲得した頃から。次第に中央競馬でのスポット参戦も増えていった。
11年には地方競馬在籍の身ながらも、安田記念を制して初のJRAG1勝ち。その名を全国に知らしめると、中央移籍の意向を表明し、JRA騎手試験を2度目の受験。自身3度目の挑戦で晴れて合格し、13年3月から中央入りを果たした。移籍2年目はジェンティルドンナで有馬記念を制す劇的な幕引きで初の中央リーディング(146勝)を獲得。16年も開催最終週までにもつれた争いを制し、3年連続のJRAリーディングに。史上初となる制裁点ゼロでのリーディングだった。19年にはJRA通算1000勝を達成、史上4人目のNARとのダブル1000勝となった。プライベートでは2022年より剣道道場・川崎真道館道場の総代表を務めている。