'14~'16年とJRA最多勝利騎手&MVJに輝いた戸崎圭太騎手による、大井競馬在籍時代から続く
人気コーナー!トップジョッキーならではの本音、レースへの意気込みをお届けします!
11月11日時点1556勝
【番外編】シリーズ~戸崎圭太を知る男~ 「圭太がいなかったら今の自分はない」と語る調教助手
2017/11/15(水)
-:初めて知るエピソードばかりでした。しかし、戸崎さんは成績もさることながら、風貌も良くなりましたね。最近は女性ファンも増えていて。
川:そうなん~!?3年前にリーディングを獲った時に、調整ルームで話をした時がちょうどバレンタインデーで「バレンタインデー何個来たん?」と聞いたら「ないよ」と。「えっ、リーディングジョッキーがないの?」と言ったら「来てないよ、ないよ」と。「幸さんとか一杯もらってるで」と言ったら「本当に、そんなもらうの?」みたいなことを言った記憶がありますわ(笑)。
6月のイベント出演時の様子
-:ファンは増えているようですよ。6月に渋谷でトークショーみたいなものをやりましたが、女性だらけでしたから。
川:僕も行こうか(笑)。
-:また11月にやりますが、平日の木曜日です。
川:今度は月曜日にやりましょうよ。そして、関西!
-:ハハハ、前回は月曜日だったんですよ。
川:またあったら行くわ(笑)。呼びましょう、こっちに。
-:需要があれば、ですね(笑)。今年のリーディング争いはどうなりそうですか?
川:大丈夫とちゃうかな?
「毎年リーディングを獲る毎に、お祝いのお酒をあげているんですけど、いつも何をあげようかなと思って、プレミアムの付いたやつを買うんです。数万いくんだけど、ちょうどリーディングが確定するくらいの時に、発送させておくんですよ。正月に良い酒を飲んでくれ、ということで。いつも悩むんですよ」
-:相手が手強い感じがしますか?
川:だって、上手いもん。圭太はやたらルメールのことを褒めるもんね。確かにルメールは上手いけど、圭太も本当に上手いからね。勝てると思うけどね。
-:同期として、親友としてエールはありますか?
川:でも、いつも言うのは、10年、20年、30年後でも、お互い歳をとってから「ゆっくり飲みたいね」という話。本人的には競馬に乗っている以上、ピリピリしているのもあるやろうし、やっぱり勝負の世界に生きていたらそれは分かるし。だから、毎年リーディングを獲る毎に、お祝いのお酒をあげているんですけど、いつも何をあげようかなと思って、プレミアムの付いたやつを買うんです。数万いくんだけど、ちょうどリーディングが確定するくらいの時に、発送させておくんですよ。正月に良い酒を飲んでくれ、ということで。いつも悩むんですよ。リーディング獲って3年だから3年寝かしたやつとか、そういう良いエピソード付きのものを選んでいますけどね。どっちにしても、リーディング獲れなくても、関東リーディングやしなと、ハハハ(笑)。こっちに来て、僕と飯を食う時はお金を払っていくからね。それはそうやろ。収入が違うやん。だから、お返しやないけど。いつも小遣いくれと言ってもくれへんけど、ヘヘヘ。
-:競馬的に、こうなったら良い、こうしたら良いというところはありますか?
川:僕は、アイツをグラフで表したら、何がすごいというのはないと思うんですよ。要は、平均が絶対に高いんですよ。スタートから展開から、レースの組み立てとか全部が高いと思う。だから、これ伸ばしたら、と言うのが思い当たらないですよね。正直、酔っ払いだしたら、ちょっと競馬の話をしていても、難しい話になったら、アイツは一流やから話に付いていくのが精一杯。本当にしゃべり出したら、やっぱり付いていけない。1個上の一流の世界にいるなとすごく思う。それは本当に感じますね。しょうもない話をしている時は良いんだけど、本当に難しい話をしだしたら、一流のそれで……。
-:以前ジョッキーをやられていても、そう感じるということですか?
川:そうそう。
「いつ電話しても『レースを観ている』『トレーニングしている』とかそんなん。『コイツ、ある意味、暇やな』と思って(笑)。だけど、競馬オタクなんやろうね。たまに自分でも『競馬オタクや』と言いよる。競馬が好きなんやろうね。『俺はいつまでも競馬に乗る』とよく言いよるもん」
-:でも、それを聞いて安心しました。僕も突っ込んだ話をした場合、毎週しゃべるのが大変だなと思いますから。馬にも乗っていないので「感覚的に説明するのも難しい」とよく言われます。
川:その1個先のレベルのことを話し出したら、本当に話に付いていくだけで一杯ですね。そういう時に一流やなと、すごく感じますね。
-:その内、アスリートとして、もっと脚光を浴びて良いと思いますけどね。
川:今でもグルテンフリーなんかをしているし、いつ電話しても「レースを観ている」「トレーニングしている」とかそんなん。「コイツ、ある意味、暇やな」と思って(笑)。だけど、競馬オタクなんやろうね。たまに自分でも「競馬オタクや」と言いよる。競馬が好きなんやろうね。「俺はいつまでも競馬に乗る」とよく言いよるもん。僕らからしたら、友達としてはいつまでもやって欲しいと思うし、協力出来たら、ちょっとでも協力したいと、ものすごく思いますね。(同期として)自慢の存在ですしね。トレセンの人でも、僕が圭太と仲が良いのを知っているから、僕の同期の助手でも圭太が乗った時は「僕の話を出す」と言っていたもん。そうしたら圭太の表情も崩れる、と言って、圭太からしたら良いんじゃないかな。知り合いなんやみたいな感じで、多少は楽だと思うよ。ウチの厩舎の人でも、みんな「圭太、圭太」と言うから、周りもすごく楽やと思うよ。
-:素晴らしい同期仲ですね。川江さんは、あと何年くらい調教助手としてやるつもりですか?
川:乗れる限りはやっていきたいですけどね。定年の65歳まで乗ることはないだろうけど、乗れないようになったら辞めても良いかなと思いますけどね。自分が乗り役をやっていた時も、結局乗れないようになったら終わりだから。そう思うけどね。圭太がどこまでやるか知らないけど、いつかアカンようになる時が来るやろ。引退勧告はしようかなと思っています(笑)。でも、あれぐらいの立場になったら、人が言わないことを誰かが言ってあげないとアカンなと。リーディングの上の方になったら、家族や(マネージャーの)熊野さんとか僕しか言えないと思うんですよね。まあ、ずっと先の話ですけどね。まだまだ第一線で頑張ってほしいです。
11/5(日)の東京競馬では山内厩舎のメイプルブラザーでV 記念撮影も
(聞き手:競馬ラボ・小野田)
※次回は11月17日(金)に更新予定です!
戸崎騎手出演!競馬ラボ秋のイベント第3弾はただ今、e+(イー・プラス)にて前売りチケット発売中!6月の戸崎騎手出演時よりも売れ行き好調。当日は全席自由席、整理番号順の入場となりますので前売り購入を考えられている方はお早めに!
「生うまトークサミット」秋の第3弾はジョッキートークショーとGⅠ予想検討会の2部構成!イベント後半・第2部のジョッキートークショーには、2014~2016年JRAリーディングの戸崎圭太騎手が再登場!GⅠレースの舞台ウラ、リーディング争いに懸ける思いにアツく迫ります。戸崎騎手直筆サイン入りグッズが当たるプレゼント抽選会も実施。現場に足を運んでくれた方だけがレアグッズを手に入れるチャンスですよ。
栗東トレーニングセンター・山内研二厩舎の調教助手。1980年10月11日生まれ、高知県出身。戸崎圭太騎手、森泰斗騎手らと同期として地方教養センターに入学。18歳を迎える以前、1998年に高知競馬で騎手デビュー。2005年に騎手を引退し、北海道のヤマダステーブルで牧場勤務の間、JRAの厩務員過程を受験。晴れて合格後、トレセンに入ってからは山内研二厩舎ひと筋で、主に攻め専として活躍してきた。近年でいえば、アポロケンタッキーの調教にも騎乗している。記憶に残る馬はヤマノウィザード。屈腱炎を発症してしまったが、「無事だったら大きなところにいっていた」と懐かしむ。
1980年7月8日生まれ、栃木県出身。99年に大井競馬の香取和孝厩舎所属としてデビュー。初騎乗、初勝利を飾るなど若手時代から存在感を放っていたが、本格的に頭角を現したのは08年で306勝をマークし、初めて地方全国リーディング獲得した頃から。次第に中央競馬でのスポット参戦も増えていった。
また、第1部は「予想のヒントが満載」とウワサのGⅠ直前展望ライヴを開催。目前に迫る秋のダートNo.1決定戦・チャンピオンズCを徹底攻略します。こちらは追加ゲストもいるかも?とにもかくにも、予想のタメになる話題をお届けします。年末へかけて、ヒートアップする秋競馬。生うまトークサミットを通じて、もっと楽しんじゃいましょう!
タイトル:競馬ラボ presents 「生うまトークサミット~戸崎圭太再び&チャンピオンズC検討会もあるよ~」
開催日:2017年11月30日(木)
会場:東京・LOFT9 Shibuya http://www.loft-prj.co.jp/schedule/loft9
チケット料金:前売2000円 / 当日2500円(要1オーダー500円以上)10月28日(土)よりe+(イー・プラス)で発売
開場・スタート時間:OPEN 17:30 / START 18:30
出演者:出演者:戸崎圭太(JRA騎手)、水上学(競馬評論家・総合MC)、境和樹(血統予想家)、西野晶雄(シンプル)、小野田学(競馬ラボ) 電話出演:安藤勝己
タイムテーブル:第1部 18:30~ チャンピオンズカップ直前展望ライヴ/第2部 20:00~ 戸崎圭太騎手トークショー(※時間は目安です/各パートごとに休憩時間あり)
詳しくは「生うまトークサミット」特設サイトをご覧ください⇒⇒⇒
「生うまトークサミット」特設サイト
プロフィール
【川江 光司】Koji Kawae
プロフィール
戸崎 圭太 - Keita Tosaki
11年には地方競馬在籍の身ながらも、安田記念を制して初のJRAG1勝ち。その名を全国に知らしめると、中央移籍の意向を表明し、JRA騎手試験を2度目の受験。自身3度目の挑戦で晴れて合格し、13年3月から中央入りを果たした。移籍2年目はジェンティルドンナで有馬記念を制す劇的な幕引きで初の中央リーディング(146勝)を獲得。16年も開催最終週までにもつれた争いを制し、3年連続のJRAリーディングに。史上初となる制裁点ゼロでのリーディングだった。19年にはJRA通算1000勝を達成、史上4人目のNARとのダブル1000勝となった。プライベートでは2022年より剣道道場・川崎真道館道場の総代表を務めている。