'14~'16年とJRA最多勝利騎手&MVJに輝いた戸崎圭太騎手による、大井競馬在籍時代から続く
人気コーナー!トップジョッキーならではの本音、レースへの意気込みをお届けします!
11月18日時点1558勝
さあ東京最終週へ!JCはラストインパクトに騎乗 次週はイベント登場!
2017/11/24(金)
先週は久しぶりの固め打ちとなった戸崎騎手だが、中央競馬開催も今週で東京はラスト。舞台は、中山・阪神・中京へと移る。 リーディング争いでは2位にこそつけているが、外国人騎手の来日ラッシュの中、日本人最多勝騎手として意地をみせられるか。奮闘を期待したい。
●2017年最後の東京 全力騎乗を!!
-:今週で東京開催も最終週。ジャパンカップ(G1)ではラストインパクト(牡7、栗東・角居厩舎)に騎乗されますね。
圭太:初めてなので、先入観なく乗れると思います。理想をいえば、内枠ならとも思いましたが、以前、ライアン(・ムーア)が乗って2着がありますからね。近走はふるいませんが、良い時の走りがみせられたらと思います。
-:同じ日曜のウェルカムステークスにはトーセンマタコイヤ(牡6、美浦・加藤征厩舎)、ベゴニア賞のエングローサー(牡2、栗東・清水久厩舎)なども騎乗されてきた馬です。
圭太:トーセンマタコイヤは以前、乗せてもらった時はちょっと疲れもあったのかもしれません。戦歴から考えれば、能力通りならという期待はあります。エングローサーはクラスが上がってからが、ひと息。いいところを見せたいですね。
-:6R(3歳上500万下)のリアリスト(牡4、美浦・相沢厩舎)ですが、勝たれてから乗るのは初めてですね。
圭太:ちょっと時間が経ちましたよね。走り自体は良いものの、若さのある印象。ここ最近も人気を集めているほどですからね。このクラスでやれる馬です。
-:土曜のキャピタルステークスはダノンリバティ(牡5、栗東・音無厩舎)に騎乗。約2年ぶりのコンビですね。
圭太:ここ最近も重賞で好走していますよね。どう変わってきたか、楽しみです。左回りもマイルもこなせるはずですから。
デビュー4戦続けて手綱をとるルッジェーロはダート初挑戦
-:カトレア賞のルッジェーロ(牡2、美浦・鹿戸雄厩舎)は僕もダート替わりはいいのかなと思っていました。7R(3歳上500万下)のハイドロフォイル(牡4、栗東・友道厩舎)ですが、春に勝たれていますね。
圭太:ルッジェーロはダートでどれだけ替わってくれるか。ハイドロフォイルはしぶとさのある馬。そんな競馬を意識していきたいです。
-:1Rのアークカンパネラ(牡2、美浦・矢野英厩舎)、3R(いずれも2歳未勝利)のアイリッシュクライ(牡2、美浦・栗田博厩舎)とチャンスがありそうです。
圭太:アークカンパネラは前走の相手も強かったですが、距離を短くしてどう出るか。アイリッシュクライはレースぶりもガラっと変わってきましたね。チャンスがあると思います。
●デビュー2連勝!桜花賞馬の全妹とG1へ
-:先週のレースでは、勝たれたところを中心に……といきたいところですが、オールマンリバー(牡5、栗東・五十嵐厩舎)は流れも向きましたか?
圭太:いや、でもこのクラスでは安定して走ってくれていますからね。条件も良かったと思いますよ。
-:マウレア(牝2、美浦・手塚厩舎)は2連勝。ちょっとヒヤっとしましたが。
圭太:2歳牝馬ということを踏まえても、他馬とぶつかるような狭いところを我慢してくれました。勝負根性は競走馬にとっては大事な要素だと思いますからね。あとはここからどれだけ伸びてくれるか。
-:次は阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)ということですね。テトラドラクマ(牝2、美浦・小西厩舎)は強かったですね。イルルーメ(牡2、美浦・高市厩舎)も期待通りでした。
圭太:レースセンスもありますし、乗りやすいですね。時計も速かったので、今後が楽しみです。イルルーメは前走よりも手応えがもう一つ。もう少し距離があっていいのかもしれません。
-:ムスコローソ(牡2、美浦・手塚厩舎)は前走の敗戦を払拭するレースでしたね。
圭太:モマれる競馬をしたくなかったですね。今回はあえて外に出しました。やっぱりまだ若さはありますが、能力のあるところをみせてくれましたよ。
-:ネコビッチ(牡3、美浦・堀井厩舎)も差し切り。イダペガサス(牡2、美浦・高柳瑞厩舎)は鮮やかでしたね。
圭太:ネコビッチはペースも多少流れてくれて、後ろからになりましたが、いい脚でした。決め手のある馬ですね。イダペガサスは稽古よりも実戦タイプでしたよ。
-:サトノファンタシー(牡4、栗東・松田国厩舎)はまさかの敗戦でしたね。
圭太:う~ん、道中もスムーズでしたし、前に乗った時よりも上手く乗れたほど。手応えが全くなくて……わからないですね。
-:馬群にいたからとかそういう次元じゃないと。
圭太:ええ、わからないですね。勝ち負けできる馬のはずなのですが。
-:東京スポーツ杯2歳ステークス(G3)のシャルルマーニュ(牡2、栗東・清水久厩舎)は何とか3着に残りましたね。
圭太:雰囲気のある馬でしたね。展開に左右される面はあるかもしれませんが、長く末脚を使ってくれる展開は良さそうです。
-:矢継ぎ早に伺って参りましたが、12月3日には中京、6日には香港で騎乗、10日は阪神ですね。
圭太:はい、そうなります。
-:そして、次週は我々のイベントですが……。
圭太:よろしくお願いします。台本も拝見しましたが、聞いてくれれば、ドンドン答えていきますんで(笑)。
-:ちょっとは当日券も出そうですね。また、次週もよろしくお願いします。
圭太:よろしくお願いします!
【お知らせ】競馬ラボでは、11月30日(木)に戸崎圭太騎手をSPゲストとして招いて、LOFT9 Shibuyaでリアルイベントシリーズ第6弾「生うまトークサミット」を開催します。
イベント詳細はコチラ⇒⇒⇒
「生うまトークサミット」特設サイト
そこで、「週刊!戸崎圭太」では遠方や都合で当日、おこしいただけない方のためにもイベントでの質問を募集いたします。もちろん来場予定の方もOKです。レースにまつわる話やプライベートなど内容は問いません。当日の模様は動画撮影されるので、後日、質問採用者への回答は、ご本人の口からお答えいただくことになりますよ!
応募は「週刊!戸崎圭太・公開収録質問係」と件名に記載の上、(お名前またはペンネーム)(会員ID)(質問内容)をメールで keita_tosaki@keibalab.jp へお送りください。応募いただいた方には、何か嬉しいこともあるかもしれませんよ!
※イベントご参加の方向けの質問コーナーも用意いたします
※質問が多数の場合は編集部がチョイスさせていただきます
※複数質問も可能です
(聞き手:競馬ラボ・小野田)
※次回は12月1日(金)に更新予定です!
プロフィール
戸崎 圭太 - Keita Tosaki
1980年7月8日生まれ、栃木県出身。99年に大井競馬の香取和孝厩舎所属としてデビュー。初騎乗、初勝利を飾るなど若手時代から存在感を放っていたが、本格的に頭角を現したのは08年で306勝をマークし、初めて地方全国リーディング獲得した頃から。次第に中央競馬でのスポット参戦も増えていった。
11年には地方競馬在籍の身ながらも、安田記念を制して初のJRAG1勝ち。その名を全国に知らしめると、中央移籍の意向を表明し、JRA騎手試験を2度目の受験。自身3度目の挑戦で晴れて合格し、13年3月から中央入りを果たした。移籍2年目はジェンティルドンナで有馬記念を制す劇的な幕引きで初の中央リーディング(146勝)を獲得。16年も開催最終週までにもつれた争いを制し、3年連続のJRAリーディングに。史上初となる制裁点ゼロでのリーディングだった。19年にはJRA通算1000勝を達成、史上4人目のNARとのダブル1000勝となった。プライベートでは2022年より剣道道場・川崎真道館道場の総代表を務めている。