'14~'16年とJRA最多勝利騎手&MVJに輝いた戸崎圭太騎手による、大井競馬在籍時代から続く
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12月16日時点1567勝
初コンビ・アエロリットとヴィクトリアマイルへ!3度目V目指せ!
2018/5/11(金)
早速ですが、競馬ラボからのお知らせです!いよいよ2週後に迫った第85回 日本ダービー(G1)!ご存知のとおり、戸崎圭太騎手は皐月賞馬エポカドーロとのコンビでダービーに騎乗の予定です。そこで競馬ラボでは「ダービーに挑む戸崎圭太騎手へ」というテーマで応援メッセージを募集いたします!
応募はメールで、件名に「週刊!戸崎圭太係」と明記の上、「お名前(ペンネーム)・年齢・応援メッセージ(300字以内)・その他、当コーナーへのご意見、ご感想があれば」をお書き添えいただき、以下に送信ください。
メールアドレス:keita_tosaki@keibalab.jp
正直、どれくらいのメールが来るか未知数ですが(苦笑)、たくさん来ればサイト内に掲載いたします!もっとたくさん来れば、本人にメッセージをお見せします。皆さんのご応募をお待ちしております。
※無記名のメールはサイト内に掲載いたしません。
※いただいた個人情報は当企画以外の目的では使用しません。
※締め切りは5月20日(日)といたします。
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ヴィクトリアマイルといえば、リピーターの多いレース。実際、戸崎騎手もストレイトガールとのコンビで連覇を達成したが、今年はアエロリットとの初コンビで春の牝馬頂上決戦に臨む。1週前には追い切りにも騎乗して、その感触を確かめているが、パートナーはご存知のとおり、昨年のNHKマイルCの覇者とコース実績は十分。多士済々の牝馬決戦を制することができるのか、意気込みのほどをお確かめいただきたい。
-:今週はヴィクトリアマイル(G1)が行われますが、かねてからの予定どおり、アエロリット(牝4、美浦・菊沢厩舎)とのコンビで挑まれます!先週、追い切りに騎乗されたようですね。
圭太:良い動きでしたね。比較はつきませんが、そんな重さも感じませんでしたし、さすがG1馬だなと思いました。もともとしぶとい馬という印象もありましたし、実際しぶとさを感じましたし、その中にも軽さを感じました。
-:折り合い面や気性はどうでしたか?
圭太:「元気のいい馬」とは聞いていたのですが、落ち着いていましたね。乗り出したあたりはハミがかりのよさを感じましたが、でも苦にするほどではありませんでした。
-:聞くところ左回りのほうが行きっぷりもよくなるし、折り合いも難しくはなるかもしれませんね。右手前が好きな馬なので、その分パフォーマンスも上がってきそうですが。
圭太:右回りで乗ったのでそこは未知数でしたが、陣営からも左回りの方がスムーズとも聞いていますし、それは楽しみですね。
▲アエロリットの1週前追い切りに騎乗した戸崎騎手
-:現役牝馬の中でもトップクラスの実績の持ち主ですが、これまでのテン乗りの際のお話と比較すると、追い切りに乗った印象ではマズマズといったところでしょうか(苦笑)?
圭太:いやいや、そんなことはないですよ。それは血統や馬のタイプかもしれません。ディープ産駒などはわかりやすいところがありますが、こちらはパワーも兼ね備えた感がありますからね。素軽さというよりはしぶとさ、そんなイメージで乗りたいです。
-:となると、ある程度(前目)の位置での競馬になりそうですね。
圭太:そうですね。これで極端な枠にならなければ。条件はベストじゃないかと思っているので。
-:ジョッキーにとっては相性のいいレースですよね。
圭太:まあ、そうですね。コース替わりもありますし、条件はあいそうなイメージもあります。ただ、実戦で乗ってみないことにはという思いもあるのですが、これだけの馬ですからね。いい結果を残せたらと思っています。
▲先日、某所で皐月賞の祝勝会パーティーに参加した戸崎騎手
-:今週のその他の騎乗馬についてもお願いします。緑風ステークスのルックトゥワイス(牡5、栗東・藤原英厩舎)は昨年の春ごろ、同じコースで勝利していますね。
圭太:ええ、前走はもったいない競馬でした。結果、内を突けばよかったと思っています。ただ、以前より真面目に走ってきている印象は受けますし、距離も2000より2400のほうがいいんじゃないかと思います。
-:土曜最終レース(4歳上1000万下)のセガールモチンモク(セ4、美浦・粕谷厩舎)はもうおなじみのコンビとなりました。
圭太:前回はブリンカー効果がてきめんでしたね。あの走りなら、昇級してもやれるんじゃないかと思っています。
▲昨春、東京芝2400mで圧勝したルックトゥワイス
-:日曜6R(3歳上500万下)のディアバビアナ(牝3、美浦・高橋裕厩舎)も当欄ではレギュラーみたいな存在ですね(笑)。ただ、昇級になります。
圭太:そうですね。勝つまでに時間はかかりましたが、前回の走りからはやれても不思議ではないですよ。
-:しかし、3歳ながらもう13戦していますね。
圭太:それが前回でも疲れを感じなかったですからね。むしろ上がり目を感じたほどです(笑)。スタッフのケアの甲斐もあるのでしょうし、レースでも少し気を抜く部分があったので、そういう面からダメージが少ないのかもしれません。
-:青龍ステークスにはアイスフィヨルド(牡3、美浦・武藤厩舎)が出走しますが、これは初ダートですね。
圭太:ダートはこなしてもいいんじゃないかと思います。ただ、世代のトップクラスのダート馬が揃ってきた感も受けるので、それらとやってどこまでやれるかですね。
-:先週のレース回顧もお願いします!まず、日曜最終のキタサンガンバ(牡5、美浦・小笠厩舎)はまたしても2着でした。
圭太:うまくいったと思ったんですけどね……。相手のほうがうまい競馬をされてしまいました。
-:どうしてもあとワンパンチという印象がありますね。NHKマイルカップ(G1)のプリモシーン(牝3、美浦・木村厩舎)はどうでしたか?
圭太:課題としていたのがテンションの高さでしたが、ゲートの中も落ち着いていましたね。ただ、それでも出遅れてしまいました。その後の位置取りやレース運びは思っていたようにできたのですが……。ただ、出遅れも騎手がうまく出してやらなくちゃいけないところだと思います。色々考えさせられた、反省のレースだったと思います。
-:桜花賞は返し馬まではうまくいって、というお話だったので、競馬場のスタンド前にあるビジョンでゲート裏の様子を注視していました。観ている分には、かなり落ち着いているのかなと思っていました。
圭太:ええ、落ち着いていました。おとなしいけど、ゲートの反応が鈍ってしまってはね。どうにかしようがあったと思いますし、出す技術があれば、というところです。勝ち馬は外に進路を選んでいましたが、それまでの競馬を思えば内ですよね。
-:ぼくも結果、大外一気になりましたが、内の馬場だと思っていました。
圭太:3歳だから外差しでもできたのかもしれませんが、難しいところですよね。結果、内で競馬をしていたらゴチャついた競馬になっていたかもしれませんし……。
-:今週からはBコース替わりですよね。基本は内前の馬場かと思います。
圭太:そうなると思います。馬場も繊細な部分があるので、その時になってみないとわかりませんが、先週の競馬も踏まえて乗れればとは思うのですが。
-:その他では、メイプルブラザー(牡4、栗東・山内厩舎)はどうでしたか?
圭太:今回はグッと来るところがどうもなかったですね。何もないまま回ってきてしまったような……。勝った時はもっと道中からグイグイいくイメージでした。ピリっとしていませんでしたね。
-:プリンシパルSのサトノシリウス(牡3、栗東・藤原英厩舎)は勝ち馬と似たような位置から追い出されたのですが、権利を手にできませんでした。
圭太:全体的に若さがありますし、まだ身体全体を使えていない印象。ただ、背中はいいです。先々は走ってきそうですよ。
-:アドマイヤロブソン(牡4、栗東・友道厩舎)はオープン特別初挑戦でしたね。
圭太:できればもう1列前での競馬が理想でした。囲まれた分、多少リズムを崩すところも。ただ、パフォーマンスはオープンでも通用すると思いますよ。
-:グランドボヌール(牡4、栗東・鈴木孝厩舎)は逃げ切り。テン乗りでしたが、快勝でした。
圭太:いいスピードがありますね。性格的には真面目な部分のある馬。自分のペースに持ち込めましたよ。ただ、距離は1400が限界かもしれません。
-:レーヴドリーブ(牝3、栗東・高野厩舎)はいい勝負になると思っていたものの、驚きの勝ち時計です。
圭太:(好時計は)馬場もあったとは思いますよ。レースはイメージどおりといいますか、勝ったときのイメージで走れました。今後が楽しみですね。前回よりもよくなっている印象を受けました。
-:体重も大きく減っていたのは気になりました。
圭太:大丈夫でしたね。次も楽しみな馬ではないでしょうか。
-:来週はオークス(G1)。今年は強豪揃いですが、テン乗りになりますね。
圭太:ロサグラウカ(牝3、美浦・尾関厩舎)ですね。追い切りに乗せていただきました。
-:来週もよろしくお願いします!
(聞き手:競馬ラボ・小野田)
※次回は5月18日(金)に更新予定です!
プロフィール
戸崎 圭太 - Keita Tosaki
1980年7月8日生まれ、栃木県出身。99年に大井競馬の香取和孝厩舎所属としてデビュー。初騎乗、初勝利を飾るなど若手時代から存在感を放っていたが、本格的に頭角を現したのは08年で306勝をマークし、初めて地方全国リーディング獲得した頃から。次第に中央競馬でのスポット参戦も増えていった。
11年には地方競馬在籍の身ながらも、安田記念を制して初のJRAG1勝ち。その名を全国に知らしめると、中央移籍の意向を表明し、JRA騎手試験を2度目の受験。自身3度目の挑戦で晴れて合格し、13年3月から中央入りを果たした。移籍2年目はジェンティルドンナで有馬記念を制す劇的な幕引きで初の中央リーディング(146勝)を獲得。16年も開催最終週までにもつれた争いを制し、3年連続のJRAリーディングに。史上初となる制裁点ゼロでのリーディングだった。19年にはJRA通算1000勝を達成、史上4人目のNARとのダブル1000勝となった。プライベートでは2022年より剣道道場・川崎真道館道場の総代表を務めている。